ベトナム戦争が泥沼化していたとき、2本のドキュメンタリー映画がありました。
1本は、戦争を俯瞰から捉え、その原因、歴史、全貌をたんたんと客観的に描く『ハーツ・アンド・マインズ/ベトナム戦争の真実』。
もう1本は、帰還兵たちの証言を集め、戦場を従軍兵士の内面から描いた『ウィンター・ソルジャー/ベトナム帰還兵の告白』。
この2本の対極的な映画は、相乗効果によって戦争の実像を立体的に浮かび上がらせています。
命がけで撮影された現実の戦場の映像は、ハリウッドをはじめ、その後の戦争映画の描写に多大な影響を与えた伝説の名作です。しかし、映画史に大きな影響を残したこの伝説的な作品は、なぜか日本ではほとんど知られていません。
これは決して過去の記憶ではありません。これを見ずして「戦争」は語れない!