時代は終焉を迎えていた。
戦後と呼ばれた日本が終わり、この国の“いま”が始まるときだった。
1972年2月、連合赤軍の兵士たちは「あさま山荘」を占拠した。
猟銃やライフルの銃弾が、包囲する警官たちをなぎ倒していった。
雪の別荘地で繰り広げられたのは、日本の歴史で初めて起きた、革命のための銃撃戦だった。
1960年代から’70年代にかけて日本の体制を揺るがせた学生運動は、連合赤軍が占拠した「あさま山荘」で終わりを告げた。そこから、現在の日本が始まったのだ。
1972年に刻まれたメッセージは、粛清された同志たちの死が語るのではなく、10日間にわたる銃撃戦のなかにある。銃口は、いまも、日本の“この時代”に向けられてられている。
「あさま山荘」に至る道は、どこにあったのか? 包囲された山荘のなかで、何が起きたのか? 若松孝二は“あの時代”を、どう描くのか……。
(映画公式HPより)
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若松監督、足立正生、西部邁によるトークイベントでの発言(反米嫌日戦線より)
⇒ 参照)連合赤軍事件の全体像を残す会