裁判も今年は2月、3月と証人尋問が入り、一つの山場を迎える。争点のひとつは、かつて政府が強制的に土地を取り上げないという約束をしたが、現在、裁判を通して土地収奪を策動しているということで約束を反故にしていると強く反論していくことだ。
第二点は、再共有化運動の思想的な問題と法律的な問題をくっつけて主張していく。これらを裏付ける大量の証拠を裁判所に提出した。再共有化とは、実際の権利を皆さんに振り分けた。しかし、実際には闘う意欲を見せるために名義の形式を再共有化したにすぎない。そもそも権利は、実態と登記簿という形式によって構成されるのだから、再共有化は形だけでなされたものでしかない。つまり、会社が買収した共有地は、名義にすぎないということだ。実際上の権利は、元の権利者にあり、一坪共有者にもないし、会社にもない。
これらの点は、山崎さんの証人尋問では事務手続きも含めて再共有化の実態を明らかにする。柳川さんの証人尋問は、政府との約束事について展開する。できるだけ多くの人に傍聴に参加してほしい。意気軒昻なところを裁判所、空港会社に迫っていきたい。
また、仮に土地が空港会社に取られても、建物には手をつけられない。建物に手を加えられなければ敷地ができないのである。空港会社は、おそらく解体、撤去についての理論がまだないんじゃないか。例えば、材料を持ってきた人、組み立てた労力を出した人、民法上の規定によればそれらは共有関係になる。誰が所有者なのか。ちゃんと歴史を掘り起こして細かく反論していく。
会社は、(所有者は)反対同盟だとして提訴してくるだろうが、そんなに単純ではない。土地が取られても、上に建物があるかぎり、少なくともC滑走路はできない。当然、離発着の上限が小さくならざるをえない。このような第二段階の闘いを見据えて闘っていこう。
実際に建物が壊されるならば僕も現場にかけつけます。ともに闘っていこう