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反原発

2010.04 映画「祝(ほうり)の島」予告編 上関原発はいらない!命の海に生きる人々

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1000年前、沖で難破した船を助けたことから農耕がもたらされ、
子孫が栄え、現在に至るまでいのちをつないできた小さな島がある。

 山口県上関町祝島。
 瀬戸内海に浮かぶこの島は、台風が直撃することも多く、岩だらけの土地には確保できる真水も限られ、人が暮らしやすい環境とは決していえない。
 その中で人々は、海からもたらされる豊穣な恵みに支えられ、岩山を開墾し、暮らしを営んできた。そして互いに助け合い、分かちあう共同体としての結びつきが育まれた。
 人間の営みが自然の循環の一部であることが、祝島でははっきりと見える。「海は私たちのいのち」と島の人は言う。

 1982年、島の対岸4kmに原子力発電所の建設計画が持ち上がった。「海と山さえあれば生きていける。だからわしらの代で海は売れん」という祝島の人々は、以来28年間反対を続けている。

 効率と利益を追い求める社会が生み出した原発。
 大きな時間の流れと共にある島の生活。
 原発予定地と祝島の集落は、海を挟んで向かい合っている。

 1000年先の未来が今の暮らしの続きにあると思うとき、私たちは何を選ぶのか。
 いのちをつなぐ暮らし。祝島にはそのヒントがたくさん詰まっている。

   

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