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レポート(報告)

2021.01.24 #差別企業DHCの商品は買いません 新宿サイレントデモに参加して

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 化粧品やサプリメント大手企業のDHCが社としての公式サイトに会長名で信じがたい民族差別を行ったことへの抗議行動が新宿であり、私も参加してきました。

 これまでも関連企業などを通じて陰に陽に右翼レイシズムを応援し、沖縄への偏見を煽るデマ(フェイクニュース)を広めようとしてきた差別企業DHC。今回は何を血迷ったかついにDHC本体のサイトに、しかもトップの吉田会長の名前で「チョン」「ニセ日本人」などという、言い訳が不可能な超差別表現で競合ライバル企業を揶揄するという信じられない暴挙を行ったというのが今回の事態です。しかも内外から強く批判された今でも同社は問題の文章を削除することも、会社として会長の暴挙を謝罪することもしていません。

 今回はコロナ対策として、先頭宣伝カーからのアピールのみで参加者はコールなどを行わず、隊列も各自が1メートル以上を空けるというサイレントデモでした。その他にも様々な基本的対策がとられて普段と勝手が違う行動でしたが、参加者の危機感が強く感じられるよい行動だったと思います。(以下写真は部分表示です。クリックで全体表示します)

アルタ前広場でアピール

 行動の最初に新宿アルタ前広場に集まった参加者でマイクアピールとスタンディングをおこないました。アピールには集会を呼びかけた市民有志の皆さんのほか、呼びかけに応えて駆けつけたジャーナリストの安田浩一さん、のりこえネット、差別排外主義に反対する連絡会のみなさん等が応援・連帯のアピールをおこないました。

 海外にまで広く報道された事態の推移に、内外の注目も集まっています。もちろんDHCの差別が日本でも特殊なものであることは理解されていると思いますが、それに対して私たち日本人がどのような態度をとるかは問われると私は思います。DHCや吉田会長だけを責め、自分たちは口をぬぐってすませることはできないと感じました。

川柳作家の乱鬼龍師匠
差別排外主義に反対する会アピール
関生労組支援の皆さんも来てくれた

 今回の行動ではDHCへの不買運動が提起されています。もちろん吉田会長の下品な表現には疑問や嫌悪感を感じる人が大半でしょうが、それでも私たちはまだまだ差別などの問題では、自分たちの良識を表現することが苦手で、不買運動とか言うとためらいを感じてしまうこともあるかと思います。また、会社トップの人格と商品は関係ないと思う人もいるでしょう。結果としてそれが事態への無関心へとつながっていきます。

 けれどもそうして自分が払ったお金が誰かを踏みにじるために使われているかもしれません。少なくとも今回のようにそれが明白になった場合には、私たち消費者は自分のお金の使い方にもう少し注意を払ってもいいのではないでしょうか。別に難しいことは何もないのです。たとえばサプリメントを買いにいったとして、DHCのサプリではなく、その隣にある商品を買うというだけ。小さなことですが、その積み重ねが日本を少しよくすることにつながります。

参加者のプラカードから

私が持っていったプラカード
熱意が伝わる手描きのプラカ
力ある企業が差別を広めるなんて
他人を不幸にする商品で幸せにはなれない
差別への加担はしないでください
互いに1m以上の間隔でスタンディング

サイレントデモ出発

 予報が荒天でしたが心配した雨や雪もなく、曇り空ながら風もない比較的おだかやかな天候となり、ほっとしました。アピール後のサイレントデモに最後まで参加された方は70名でした。市民有志の皆さんは今まで20~30名ほどの参加で頑張ってこられましたので、かなり多くの皆さんが新たに参加されました。今後さらに多くの皆さんの参加を呼びかけます。

サイレントデモの説明中
主催者・警察ともに黙々としていた
出発直前
デモまで参加した方は70名ちょっと

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宣伝カー先頭にサイレントでアピール
参加者全員マスク着用で新宿を進みます
できるだけ間隔をあけてデモ
警察もいつもの押し付け弾圧は控えめ
ちょっと間隔空け過ぎだったかも
DHCの入っているルミネの前を通る
デモコースもかなり短く設定されていた
出発地点のアルタ前に戻つて解散

 しかし今回驚いたのは、通常はこういう下品な差別とか、あるいは企業や政府と意見を異にする人々への嫌がらせや圧力は、その周辺にいる右翼勢力のお仕事というのが古典的な「分業」であって、最近はネットでザイトク勢力のネトウヨさんたちの仕事でした。決して「本体」たる大企業や警察など政府機関があからさまにやるものではなかった。街宣右翼と全く同じことを警察が(見えないようにではなく)堂々とやってしまってはマズいというのは誰でもわかる。

 安倍-菅政権の応援団的な属米右翼のみなさんは、これまで政府に批判的な意見はすべて自分の妄想の中にいる「左翼」と置き換えて罵り、政権応援の「非国民狩り」を愛国と称しておこなってきましたが、この「分業体制」が根本から通用しなくなってしまう。これは本来彼らにとっていかにもマズい状況であるにかかわらず、まったく無自覚に「わーい、会長が俺と同じように『チョン』とか言ってるぅ」とか呑気に喜んで、のんびり今まで通りに同じことをしてればいいと思っているようです。まあ、本当に度し難いと思う。

 ネトウヨ層で「社会的立場のあるDHC本体が俺たちと『全くおなじこと』をするのはまずい」と気がついてる部分はどれくらいいるんかね?多少知恵の回るネトウヨ層は「もちろんあれは問題ではあるが…」という言い方で、シレっと自分は無縁のような顔をして、事態を沈静化しうやむやにしようとしているようです。むしろそういう知能犯が一番タチの悪い悪党やね。

動画(U PLAN)

20210124 U PLAN 様撮影。DHCはヘイトをするな!新宿サイレントデモ

参考

1/25神奈川新聞(ゆーすけさんTwitterでの紹介から)

差別をするDHCの商品は買いません(ムキンポの忍者ブログ)
DHCはヘイトをするな!新宿サイレントデモ(Galleria Kamex)
【DHC現役社員が告発】ヘイト炎上の源泉は会長のヤバすぎる“差別通達”(文春オンライン)

1/25しんぶん赤旗

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