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沖縄連帯

普天間移設:徳之島で反対集会 1万5000人が参加

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徳之島、三たび大規模集会 1万5千人「基地いらない」
2010/04/18 asahi.com

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設候補地として挙がっている鹿児島・徳之島で18日、基地移設に反対する大規模集会が開かれた。人口約2万6千人の島の漁港には、島内や奄美群島などから約1万5千人(主催者発表)が参加。会場を埋め尽くした島民らは、移設案に対して、「長寿、子宝の島に米軍基地はいらない」などと強く反発した。

 徳之島での大規模な反対集会は、約4200人(同)を集めた3月28日以来3度目。徳之島、天城、伊仙3町と住民団体が主催した。

 3町を代表して大久保明・伊仙町長は、「もう政府は徳之島に基地をという案は出せないと確信した。振興策という甘い汁はいらない」と強く訴えた。地元選出の自民党の徳田毅衆院議員(鹿児島2区)も移設反対を表明した。

 鳩山政権では、普天間のヘリコプター部隊の大半を徳之島に移す案を検討しているが、米側は「地元との合意がない」と反発。社民党も反対を表明し、民主党鹿児島県連も白紙撤回を求めており、協議は進んでいない。

 異例の規模の反対集会となり、首相が地元の合意を得るのは極めて困難な情勢であることが浮き彫りになった。25日には、沖縄県でも県内移設に反対する大規模集会が開かれ、鳩山由紀夫首相が繰り返してきた「5月末決着」は絶望的との見方も強まっている。

1万5000人が「ノー」 徳之島で「普天間」反対集会
2010/04/18 琉球新報

(前略)「自然と文化を子孫に残そう」「徳之島移設では沖縄も喜ばない」。鹿児島県徳之島町の亀津新漁港で18日にあった住民集会。1万5千人(主催者発表)の住民らは米軍普天間飛行場移設に反対し、島を守る決意を次々と表明した。幼い子を抱いた母親や友達同士で駆けつけた小学生、老人クラブの人々らが、登壇者の発言を真剣な表情で聞いた。発言のたびに拍手がわき起こり、指笛が響きわたった。

 オバマ米大統領に送るために書いた手紙を壇上で読み上げた中熊優妃さん=徳之島高2年、伊仙町。「平和で豊かな自然があふれる島を、わたしたちのきずなを壊さないで」と叫ぶと、多くの人がうなずき、目に涙をためて聞いていた。

 高齢者は65年前の戦争体験を振り返った。老人クラブのメンバー約100人と共に参加した池山新一さん(72)=徳之島町=は、空襲を避けて山へ逃げ、食べる物もろくになかったと振り返る。「基地は戦争のためにある。子孫のために反対せねばならない」と危機感を募らせた。

 1歳の娘を連れて訪れた徳之島町の永岡十郎さん(39)=会社員=と妻の宣子さん(39)は「基地のそばでは事件も起きる。子どもの時代に基地を残すことには親として反対しなければならない」と決意をかみしめるように話す。

 加納一代さん(69)=徳之島町=は徳之島が米軍統治下にあった時代を知る世代。「沖縄同様に米軍統治下で惨めな思いをした。いくら県外移設といっても、徳之島なら沖縄の人も喜ばないだろう」と話していた。

 集会には沖縄県出身者や沖縄での生活経験がある徳之島住民も参加した。基地沖縄の実情を知る参加者は、「どの島にも基地はいらない」と訴えた。

 伊仙町教育委員会で学芸員として働く新里亮人さん(33)=同町=は「両島は生活や文化も似ている。こんなに近しい島に移すのはおかしい」と話す。
 1996年、故郷の与那原町を離れ、熊本大で考古学を学んだ。県外で見るテレビでは連日、普天間移設問題が報じられていた。「沖縄のことを知らなかったと実感させられた」
 島々のことを学び、地域に貢献したいという思いから南西諸島全域で出土する徳之島発祥の焼き物「カムィヤキ」の研究に没頭。2004年に伊仙町に転居し、研究を続けた。
 移設反対の意思を発信したいという思いから大会に参加。「移設が必要なら海外を含めて受け入れる地域を探すべきだ」と語る。

 天城町の宮山浩さん(44)=公務員=は琉球大在学時、西原町で暮らした。「県外といっても同じ琉球列島。あの騒音を聞くのは怖い。どの島にも基地はいらない」と断言した。

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