「チェルノブイリを繰り返さないで!」と訴え続けてきたのに、フクシマで重大事故が起こる前に日本の原発を止めることができなかった…その悲しみ・悔しさ・反省を胸に、この12年間、私たち「救援関西」は、フクシマ原発事故被害者との連帯、チェルノブイリとフクシマを緑ぷ活動に取り組んできました。
事故から12年経ったフクシマの被災地では、未だ課題が山積みです。
それにもかかわらず政府は、事故の責任を取ろうとしないばかりか、「医療費等減免措置」など被害者支援を切り捨て、「トリチウム汚染水」海祥放出など、さらに放射能汚染を拡大して被害者に被ばくを強いる政策を強行しようとしています。
そして、あろうことか、地球温暖化防止を理由に「原発回帰」(原発再稼働、運転期間の延長、新型炉の開発と新増設)を推し進めるというのです!
このようなことを許せば、またこの日本で原発重大事故を招く危険性がさらに高まることは必至です。
集いでは、事故後12年の福島の実情と取り組み、また福井からは、「原発を止めるためのアキレス腱」である「行き場のない使用済み核燃料」問題など、それぞれの場所から「原発のない故郷を取り戻す」ための取り組みをお聞きし、これから私たちに何ができるか話し合いたいと思います。
ぜひ、ご参加ください!
■ 日時:2023年4月23日(日)午後1:30~4:30
■ 場所:大阪市立総合生涯学習センター(第1研修室)
〒530-0001 大阪市北区梅田1-2-2-500 大阪駅前第2ビル
JR東西線「北新地駅」東出口より徒歩1分
https://osakademanabu.com/umeda/access
■ プログラム
1.事務局報告:チェルノブイリ37年・フクシマ12年に際して
許しません!!医療費等支援切り捨て・放射能汚染水海洋放出・原発回帰
2.お話
・福島から 「事故後12年・福島の実情と取り組み」
佐藤龍彦さん(脱原発福島県民会講事務局)
・福井から 「これ以上増やすな!使用済み核燃料」
山崎隆敏さん(「若狭ネット」福井)
3.朗読 “チェルノブイリの祈り“などから
4.メッセージ チェルノブイリから:ベラルーシ「移住者の会」
5.質疑応答・討論
6.アピール
■ 資料代:800円 学生・障がい者・避難者:500円
■ 主 催:チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西
事務局・問合せ:072-253-4644(猪又)
cherno-kansai@titan.ocn.ne.jp
佐藤龍彦さん:
1952年生まれ。福島県楢葉町在住、母と妻の三人暮らし。郵便局退職時に大震災・原発重大事故に遭遇、以降、避難先を転々とし7年後に帰還。現在は諸団体役員の他、町行政区役員を担い故郷を取り戻す活動を展開中。脱原発福島県民会議の事務局として、東電福島第一原発から「トリチウム汚染水」(ALPS処理水)海洋放出反対に取り組んでいる。医療・介護保険料及び医療費の減免措置見直し方針撤回、国の責任による健康手帳の交付、完全賠償を求めて昨年10月発足した「福島原発事故被害から健康と暮しを守る会」の事務局。
山崎隆敏さん:
1949年福井県今立町に生まれる。
1972年、水俣病支援のボランティア活動に関わる。
1973年、福井臨工・火電、海女さんたちを支援。
1975年から越前和紙販売業に従事。
1991年「若狭連帯行動ネットワーク」に参加(現在「若狭ネット」福井連絡先)。
1993年「足羽川ダム阻止全国地権者同盟」事務局長。
1995年、今立町議会議員に当選し、ヨウ素剤の町内配備を実施させ、「もんじゅ廃炉」を求める国への意見書をまとめる。
著書:『福井の月の輪熊と原発』八月書館(1990年)『なぜ「原発で若狭の振興」は失敗したのか』白馬社(2017年)その他。
<山崎隆敏さんの本>