昨年12月12日、南京大虐殺・日本軍国主義に抗議して靖国神社で逮捕・起訴された郭紹傑(グオ・シウギ)さんと嚴敏華(イン・マンワ)さんに対する刑事裁判が東京地裁で行われています。
2人は、「正当な理由なく靖国神社の敷地内に侵入した」建造物侵入の罪名で起訴されています。しかしそこ(靖国神社外苑)は、日常誰でも足を踏み入れることのできる場所です。
まったく非暴力の郭さんの表現行為と、その行動をビデオで記録していただけの嚴さんの行動が「犯罪」とされ、度重なる弁護団による保釈申請も却下され続けて、2人の勾留はすでに4か月近くの長期にわたっています。
これまでも、内外のさまざまな人びとによる靖国神社への抗議は行われており、今回のような逮捕・起訴自体がきわめて異例な対応です。アジアの民衆の告発などに一切耳を貸さず、公然と批判の声を上げることは許さない、という安倍政権の強権的な態度が反映した、まさに「見せしめ」弾圧というほかありません。
戦後、日本政府は「南京大虐殺」や「慰安婦問題」など、日本の侵略や戦争犯罪の歴史的事実を一貫して矮小化し、実質的に否定し続けてきました。歴史修正主義の潮流は、とりわけ安倍政権の登場によっていっそう強まっています。
今回の靖国神社での抗議行動は、こうした現在の日本の、未決の戦争・戦後責任を鋭く問うものでした。
日本でこの裁判を支援している私たちは、彼らの行動の歴史的な意味合いをとらえかえす上で、日本と中国・香港の歴史などについても認識を探めていく必要があると考え、このたびの集会を企画しました。
集会への参加と、支援協力を是非ともお願いします!