フランスで死刑廃止条文が、憲法に記載されることになりました(文末記事リンク参照)。フランスの上下両院合同会議は19日、シラク大統領が提案した、大統領の弾劾や死刑廃止などに関する憲法改正案憲法条案を、賛成828、反対26で可決し、同案は成立しました。
フランスの憲法改正は「上下議員の5分の3が賛成した場合」に可決されますが、社会党など野党側からも、特に強い反対意見はなく、この日の可決となりました。シラク氏は3選出馬するかどうかをまだ明らかにしていませんが、憲法改正は引退準備の一環とみられているそうです。
なお、欧州ではすでにほとんどの国で死刑は廃止されており、フランスでも1981年に法的には死刑制度は廃止されていました。死刑の禁止が明文で憲法にかかれている国は、現在17カ国あるそうですが、フランスは18カ国目になりました。