by ジグザグ会
7月12日午後4時から東京・新宿アルタ前で「ぶっとばせ弾圧!-デモに自由を!強まる警察国家にNO!」の集会がもたれ、大阪や名古屋からの弾圧被害者も参加しその不当性をアピールした。5時からデモにうつり、東口から西口へ行進、新宿警察署前では5月25日「保護房」での虐待死させた責任を糾弾した。
圧巻は新宿歌舞伎町での練り歩きだった。不思議だったのは場所柄にもかかわらず「帰れ」とか「うるさい」とかの野次が全く聞こえなかったことだ。沿道のかなりの人々が共感し、手を振って応えてくれた。炎天下を汗まりれになりながらデモを終えたが、100名で出発したのが130名にふくれあがっていた。。
総括集会では、砂川事件の元被告土屋源太郎さんが連帯の挨拶をした。不屈の大先輩だ。また関西大弾圧で無罪を勝ちとったKさんは上京してきた甲斐があったと話した。早稲田の学生は、差別デモに対するカウンター側弾圧の支援を訴えた。ヘイトスピーチは許され、それに抗議すると弾圧される。これが安倍政権の本質なのだ。それにしてもたのもしい若者たちだ。
デモと集会中、マスクをして顔をかくした人間が執拗にビデオ撮影をしていた。個人としては同じように無力な人間が、警察権力を笠に着て弱者を弾圧する。情けない仕事である。その目つきには 「今に見ろ、お前らなんか、いつでもしょっ引いて監獄にいれてやるからな」と暗黒時代を先取りするような表情が浮かんでいる。大杉栄を殺し小林多喜二を虐殺した、憲兵や特高警察の遺伝子を、現在の公安警察は確実に受け継いでいる。
これから東京オリンピックにかけて、治安対策を口実にますます冷酷無慈悲な弾圧や人権無視の取り調べが予想されるだろう。しかし、そんな暗黒社会を許してたまるか!戦争反対、原発再稼働反対、民主主義を守れ!みんなで声をあげていこう! (レイバーネット報告より)