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懐古的資料

武装を内包する革命党Ⅱ 戦旗派83年中期総括

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1983.8.7 パイプライン供用開始阻止闘争 千葉市稻岸公園

はじめに

 全国の同志友人諸君!

 わが同盟は八二年激闘の三ヵ月総力戦にひきつぎ、八三年春夏大攻勢を圧倒的に貫徴しぬいた。

 この結果三~五月三里塚反対同盟の分裂事態をめぐる支援勢力主流派であった中核派との党派闘争、その過程での内ゲバ回避をめざした「三・一八申し入れ」、その後の第四インターによる「連帯する会」からの戦旗排除の試みなどに直面した政治局面を、文字通り攻勢的に切りひらくことにわが同盟は勝利した。

 とくに七・五ゲリラ・パルチザン戦闘の遂行後は、「武装闘争にも、ゲリラ戦にも現局面では反対する」という矮小きわまる第四インターの右翼日和見主義に抗する闘いへと直接的な攻防の局面はうつりつつあり、これへの反撃も八・七パイプライン阻止闘争への断固たる取組みをもって実践的に貫徹しつつある。われわれにとり全く否定的な要素としかいえなかった「三・一八」を、見すえ、のりこえる位置において政治展開をなしきり、実体的な党の武装力を飛躍的に高めあげたこの八三年春夏大攻勢の特つ意義は限りなく大きなものである。

 われわれはアダチ分派問題後十年の政治の蓄積において、はじめて政治的外圧を「党としてのりきる」ことに成功したといわねばならない。まさにこのことは一つの党を守り一つの党をはぐくむことを思想的につかみとってきた、われわれの主体的成熟の成果である。春夏大攻勢の勝利的完遂は決してフロックなものではない。この闘いの過程にたずさわり、これを担った全党全軍全人民の執念の勝利であり、左翼サークル主義を内在的に克服し、あくまでもレーニン主義にもとづき問題の解決をはかろうとした全活動家の政治性、思想性、革命性がもたらした政治的帰趨である。

 われわれは痛苦すぎる第二次ブントの四分五裂の歴史を体験するなかから、党と人民の勝利こそがすべてであり、それが直接に革命の勝利と結びつくのであり、武装し闘う党の団結さえ存在しつづけるならば結局は何にでも打ち克つことはできるのだということを学んできた。組織が分解し、分裂してしまったのでは、一人ひとりはとるに足らない力しか特っていないわれわれプロレタリアート人民は敵権力と闘い抜き、これを打倒することなどとてもできない。しかし又逆に、とるに足りない個的な力であろうと、それが束ねられ、方向づけられ、団結した時にはすさまじく巨大なforceに転化するのであり、何物もこれを打ち負かすことはできなくなるのである。

 われわれはそれを革命党の存在の論理として八三年春夏大攻勢で実証した。第四インター、プロ青、赫旗的な内部分裂をあくまでも回避し、文字どおり己を捨て党と人民の勝利のために貢献しぬく精神の発揮において、春夏大攻勢の過程に示された組織力、団結、戦闘力は比類ないものであり、それによりわれわれは文字通りボリシェヴィキ勢力として再浮上したのだ。これを何度も確認したい。この先のいかなる試練の到来にも、三~五月の教訓を血肉化し参夏大攻勢戦敗の精神で対処するならば、われわれは絶対に勝利しつづけることがでざる。この確信を共通のものにしようではないか。

 本稿はこの八三年番夏大攻勢の総括点、残されている課題などを明確化し、秋期総反撃へむけての全党の再度の意志結集をなしきることを課題としている。本稿をたたき台としつつ強固な体制的打ち固めをもって秋期総反撃を春夏大攻勢を上回る主体的前進と勝利的位置において切拓くことを、すべての同志諸君に訴える。

 秋期総反撃の激烈な攻防への突入にあって、春夏大攻勢期以上の試練が待ちうけようとその波をくぐりぬけ、人民の解放闘争の一端に立ち続け、人民の希望の光としてまたたき続けることを、それを可能とする革命党の内実を一歩一歩つみ重ねる主体的精進として共に実践しぬこうではないか。

 すべての同志諸君!今やわれわれは稜線に完全に躍り出し、北西風の吹きすさぶ中を頂上めざし歩き続けている。革共同両派を見すえ、それに打ち克つこと、それが直面する課題である。その向こうにはヒマラヤのジヤイアントにも比すべき日帝国家権力が聳え立っている。その麓までの長く遠い道程を団結し覚悟を固めて前へ前へ進もう。

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