[スポンサーリンク]

「自ENDトラックバックセンター」への右翼スパムについて

 「旗旗」ではトップページ下部に「自ENDトラックバックセンター」を表示しています。このトラバセンターは民主党支持者が多いせいで、左派系(特に共産党系の方)ではいろいろ言う人も多いですが、私としては非左翼や場合によっては反左翼的ですらある市民の声への窓口と位置づけて表示しています。そういう意味では自分にとってある種の勉強にもなっています。
 また、右翼系言論への目配りとして、「サンケイ・イザ!」の記事すらトップページに表示していることは、読者の皆様にはご存知の通りです。こういう目配りは、私自身の勉強のためというのもありますが、左派系の読者の方々にも一定の便宜になっているではと考えています。

 ところが昨日、この「自ENDトラックバックセンター」に、あろうことか「イザ!」の提供するブログサービスを使って、極右系のサイトが殴りこみ的にスパムを送りつけてくる、しかも短時間に2本も連続してということがありました。「なんじゃ、これは?」と思って読んでみましたが、「日本を守ってくださる米軍様に抗議するとはなにごとか!」みたいな親米右翼の政治的断言が断片的に書き連ねてあるだけでした。

 いくら右翼の言論でも、時には「なるほどなあ」と、気がつかなかった視点を提供してくれて勉強になることや考えさせられることもありますが、いくらなんでもこんな「米軍は日本を守ってくださる目的で駐留している」なんていうのは、あまりにもナイーブすぎるというか短絡的すぎるというか、考察が浅すぎて、全く勉強にはなりません。

 さらに例によってもはや右派ですらない極右ブログに典型的な、自分と考えの違う人間に対する「反日」だというレッテル貼り、つまり戦前でいうところの「非国民」というレッテル貼りで、官憲の言論弾圧以前に、民衆同士がお互いの表現行為に脅かしを加えあう世の中を再現しようとする言論抑圧体質も全開でしたから、こういう人が平気で殴りこみ行為という言論抑圧を行うのもさもありなんというところです。

 言論の自由というのは、「憲法や法律にそう書いてある」だけでは不充分(戦前の日本を含め今どきどんな独裁国家でも多少はそういう「保障」が書いてある)で、もっと実質的に見ていかなくてならないことはもちろんですが、こういう殴りこみ行為を何のためらいもなく平気でする感性のことをネトウヨと呼ばれてもそれは仕方がないでしょう。このような言論抑圧行為に対する私の考えはエントリー巻末にリンクをつけておきますので、つべこべ言う前にまずはそちらをご覧ください。

 もちろん多くの右派系一般市民のブロガーの皆さんが、こういう愚かなネトウヨのようなことをなさっていないことは知っています。ですがごく一部のこういう愚かな輩を放置しておくことはできません。右派全体でもごく一部とは言え、ネット全体にしてみたら確信犯が数百人くらいはいるでしょうし、最初にこういう確信犯を放置しておいたら、あとからの出来心組を加えて増殖してしまう。あるいは出来心から確信犯へと移行していく人もいるでしょう。それは本人のためにも、また、左派のみならず右派にとっても、つまりは思想の左右を問わず言論の自由をみんなで守りあっていく上で非常によくないことです。もちろんこれはネトウヨではない一般の右派系の方でも、文句なく同意していただけることだと私は経験的にちゃんと存じ上げていますので、一般の右派系の方々には誤解なさらないようお願いします。

 さて、そこで私は早速、上に繰り返し書いたような思想の左右ではなく言論の自由を守るという観点から、以下のような要望を「トラックバックセンター」と「イザ!ブログ」の運営会社の双方に送りました。

ひと休みしてクリックどぞ

 なお、当該ブログの記事本文の削除など、表現内容にかかわる要請なら、まずは直接本人と意見交換するべきだと思いますが、これは表現行為とはなんの関係もないネットストーカー行為のみを中止してもらうための要請ですので、以下にあるような要望が適切であると判断しました。第一、「トラックバックセンター」からの削除は、本人ではなく運営会社にお願いする以外にはありませんでしたから。

<トラックバックセンター運営会社への要望>

 こちらのトラックバック・ピープル(=自ENDトラックバックセンター)は、思想信条の左右などを問わず、政権交代を望む「反自民」のブロガーを対象として話題を交換することを目的として設立され、かつそれぞれのブログにて表示されています。
 指摘させていただいたスパムは、ここに「自民支持・反民主・右翼」のブロガーさんによる殴りこみ行為です。しかも短時間に連続して行われておられます。このように、趣旨に真向から反する記事を嫌がらせとして表示させる事態が続きますと、多くの利用者がトラックバック・ピープルの自サイトへの表示を嫌って離れてしまいます。もちろんそれこそがこのスパマーさんの狙いなのでしょうけれども。
 管理人さんにおかれましては政治的に中立の立場から、どのような趣旨であれ、このような殴りこみ行為を取り締まっていただき、このスパマーさんのブロックなど、今後とも安心してトラックバック・ピープルを利用できるようにご配慮いただけますようお願い申し上げます。

<イザ!ブログ運営会社への要望>

前略。いつもイザ!を興味深く読ませていただいております。また、貴サイトのRSSを自分のサイトにて紹介させていただいている一読者です。

ところで、私が購読しているRSSの一つに、思想信条を問わず政権交代を望むブロガーを対象として、お互いの立場からの話題を交換することを目的として設立された「自エンド、トラックバック・ピープル」というトラックバックセンターがあります。このトラックバックセンターは、趣旨に賛同するそれぞれのブログにてRSS表示することを主な目的としています。

ところが大変に残念なことなのですが、このような目的と趣旨のトラバセンターに対して、イザ!ブログのユーザーさんのお一人が、このトラバセンターの趣旨に真向から反する「自民支持・反民主」の立場からの記事を、短時間に連続して投稿するというスパム行為をおこなっておられます。

このように、趣旨に真向から反する記事を嫌がらせ目的で表示させる事態が続きますと、多くの利用者がトラックバック・ピープルの自サイトへの表示を嫌って離れ、結果としてトラバセンターそのものが潰れてしまいます。

もちろんそれこそがこのスパマーさんの狙いなのでしょうが、たとえばタレントAさんのファン交流を目的としたトラバセンターに、「Aなんて嫌いだ、Aなんて死ね」というような記事を投稿し続ける行為を考えてみればわかるように、これは許されることではなく、また、規約の禁止事項にある「ストーキング等の他人に対する嫌がらせ行為」に明確に該当すると思量いたします。

もちろん思想信条や表現行為は自由ですが、この会員さんのように、いくら自分が気に入らないからといって、他人の表現行為を弾圧するような嫌がらせ行為は、表現の自由を守るという趣旨から鑑みても到底許されるものではないし、そのような単なる迷惑行為を「自由な表現活動」と認めることはできません。

つきましては管理人様は政治的に中立の立場から、どのような趣旨であれ、このような殴りこみ行為を取り締まっていただき、まずはこのスパマーさんに対して早急に必要な注意・勧告などをとっていただきたく存じます。事態は急を要しますので、できるだけ早く(できれば24時間以内、遅くとも48時間以内に)お願いします。

なお、このスパマーさんにも表現の自由がありますので、当面はそれ以上のことを求めるつもりはありませんが、勧告後もスパム行為がおさまらない場合はあらためてお知らせいたしますので、その場合は退会措置などもご検討いただきますようお願いします。

蛇足ながら釈迦に説法と存じますが、このようなサービスを運営されておられることには、社会的な責任もともなうものと存じます。そのためにいろいろとご苦労もおありのこととご推察申し上げますが、自由な社会を守るためにも適切な運営をしていただけましたらと思いますし、この問い合わせがその一助となりましたら幸いです。

—(要望書ここまで)—

 幸いにして、当該スパム投稿は、運営会社への要望から時間をおかずして削除されました。というか、要望書にも書いた通り、こういう元々のユーザーが意図した利用を阻害するスパム行為が頻発しますと、ユーザーたちが自分のサイトやブログへの表示を嫌い、このサービスそのものから離れてしまいかねませんので、「政治的な中立」以前の問題として、運営会社にとっても絶対に見過ごせない迷惑な行為なのです。

 よく、こういう事態の場合、設立の趣旨とは正反対の投稿が相次ぎ、最初にそれを放置してしまうと図に乗った愚か者が増殖して閉鎖のやむなきにいたったり、最悪の場合は「殴りこみ」から「乗っ取り」へと発展してしてしまいます。そうなると、乗っ取られていることを知らず、設立の趣旨に合致した投稿をした、本来の一般ユーザーさんが、逆に乗っ取り犯どもからさんざんに叩かれたり、ご自分のブログなどを荒らされたりするようになるようになるのです。こういうのをネトウヨは「釣り」とか言うことがありますが、まったく最悪の感性です。

 そう言えば数年前だったか、「自分の好きな格言や箴言をみんなで投稿して自分のサイトに表示させよう」というサービスがありまして、それに本一冊分はあろうかと思われるような特攻隊員の手記からの断片を投稿し、このサービスそのものを潰してしまっている愚かなネトウヨを見ました。「ほいきた長さん待ってたホイ」まで自分のサイトに表示して喜ぶのはお前だけだというか、この運営会社も最初にさっさと削除してブロックすればいいのに、システムを構築した担当者もさぞかしがっかりしているだろう、罪なことをするネトウヨもいるもんだと思ってみていました。

 しかしとりわけ当時はそういうことをすると、「仲良し」のネトウヨ仲間が大量に押し寄せてきて、「質問」だの「抗議」だの「お前も反日か」だので手が付けられなくなるという恐怖で萎縮させられるということもあったのではないかと思います。当サイトにも、そういう事態が頻発していることを背景に、「そんなことを書くと怖いぞ、大変なことになるぞ」という脅迫文を送りつけてくる輩までいたのですよ。

 最近ではネット言論も少しずつではありますが洗練されてきて、随分とそういう愚かな輩や事態も少なくなりました。しかしまだまだ散見されるようです。私たちはネット上の表現の自由を守るためにも、みんながこういう言論弾圧行為を見過ごしたり恐れたりしてはなりません。時には「モグラ叩き」の様相に陥ることもあるでしょうが、事態はわずかづつでも改善されています。いろいろな考えの人々が自由で活発に意見を表明できるネット空間は、おそらくは最初からあるのではなく、私たちがそれこそ思想信条の違いをのりこえたところで共に築くものなのだろうと思います。

※注)こういう記事を書くと、よく「助けてほしい」「こんな事例もありますが?」というメールをいただきますが、私は喧嘩屋じゃありませんし、長時間労働の肉体労働者であり、単なる個人ブロガーで時間もありませんので、漠然とそんなことを言われてもあんまりお役にたてないというか、具体的にどうしたらいいのかはよくわかりません。ただ、私の書いた文章を利用していただいてもかまいませんし、トラバ送信要請くらいには応えます。それで私のサイトが荒らされたら、まさしくあなたが相手にしている輩の正体やレベルを示す証拠くらいにはなるでしょう。

 また、表現内容そのものではなく、ストーカー的な行為をやめてほしい場合は、ここに書いたように、相手さんの運営会社にも相談されることをおすすめします。それと、これは左翼的には微妙に言いにくいことなんですが(笑)、「刑事告発」という手段もあります。最近は警察もわりとまともに話を聞いてくれるようです。また、こちらの諸サイトも参考にしてください。

 基本的には嫌がらせや脅迫のメールは読まずに捨てる、ブログならコメントやトラバは一時的に承認制にする、掲示板なら趣旨違いの投稿は専用の隔離掲示板を作ってそちらに投稿してもらう、それでも趣旨違いの投稿をしてくる奴は「言い逃れできない真性の荒らし」になるから、情け容赦なく削除・ブロックする。これだけでほぼOKです。自分が荒らしておいて、ブロックされると「勝利宣言」する時代錯誤の勘違い野郎も未だにいるそうですが、勝手にほざかせておけばいいと思います。要するに向こうの目的は嫌がらせなんだから、こちらが「気にしない」ことが一番なのです。

<参考・サイト内リンク>

「普通の人」というレトリックの本質について
掲示板への投稿より

長野聖火報道で見たショックな光景
チベット問題・長野聖火リレーに関する議論より

掲示板とコメント欄書き込みへの一般的なマナー
当サイトのプライバシーポリシー

フィルタリングソフトを入れるとネトウヨ系サイトが表示されなくなる件 (←おまいら損してるぞ!)

<巻末の巻末に―おまけとして>

 「ネトウヨ」+「カンチ君」+「教えて君」+「スパムばらまき」を全部あわせたような野郎が、サイトの内容を全く読まずして、失礼千万なメールを送りつけてきました。当然のこととして無視してもよかったのですが、「初対面では自己紹介して挨拶しましょう」など、人間としての礼儀を教える以下のようなメールを返信してあげました。ちょっと親切すぎたでしょうか?
 おまけとしてここにその一部分を転載しておきます。今後は全部無視または削除し、突出して悪質な者はプライバシーポリシーの基準にしたがい、IPまたはメルアドあるいはその両方をさらしますのでよろしくね。(^_-)-☆

—(オマケここから)—

…(前略)…匿名の『教えて君』よ、あんた質問がどうのこうの言う前に、何か考え違いをしていませんか?

まず第一に「貴団体」って何よ?トップページのさらにトップ絵の真下のさらに*太字で*思い切り「個人サイトです」って書いてあるんだけど?うちのサイトのトップページすらろくに見ずに、こんな失礼なメールを送りつけてきたと判断してよろしいですか?

第二に自慢じゃないが「パック3の配備に対しての反対運動」は一度もしたことがないし、そういう趣旨の集会に出たこともないばかりか、これまた自慢じゃないが、賛成も反対もクソもなく、そもそもPAC3そのものについて、自分自身勉強不足であることを自覚しているから、サイトでもリアルでもただの一度も言及したことはありません。

第三に、私の「いうとおりにした結果」って何?いったい何のことを言っているの?私の書いたどんな文言を指してものを言ってんの?ちゃんと指定してくれんと、そんな雲をつかむような話によう回答せんわ!

第四に、そもそもあんた誰よ?これが面識のない人に初めて送ってくるメールか?「はじめまして」の挨拶と自己紹介くらいしたらどう?せめて大体の年代と職業と大雑把な居住地や自分の政治的な立場くらいは最初に書くのが当然やろ!私は自分のサイトにこれらのことは全部書いているよ。あんたのしていることはね、有名な歌手にたった一言「どうしたら歌がうまくなるか教えて」というメールを送るのと同じ行為です。「くれくれ君」と何にも変わらん。そんなものが許されるのは小学校4年生まで。小学校高学年以上なら充分に非常識。二十歳以上の社会人なら人間失格。こんなメールに返事書くような心の広い奇特な人が100人に1人でもいるんかね?逆にこっちが知りたいわ!

第五に、自分は匿名でこんな「アンケート」を送りつけて、いったい何にどういう形で使用するつもりよ?それをちゃんと示しなさいよ。そんなの当然でしょ?個人的なメール(私信)で公表は考えていないのか、それとも掲示板かどっかで公開するのかさえ秘密にしてるよね。私信だと思って返事したとして、そんで私のプライバシーについてはどういう扱いしてくれんの?その上「よろしければ回答いただけますか?」というお伺いはおろか、時間をとらせることのお詫びさえ書いてないじゃん!あんた社会を舐めとんか?あのさあ、他人に甘えるにもほどがあるよ。どんな大新聞やマスコミのアンケートでもね、最低限これくらいは必ず説明するし礼儀は守るよ。あんたそんなに偉い人なの?いったい何様よ?

あんたさあ、どこの誰とも*名前すら*わからん初対面の人から、それも何の自己紹介も挨拶もなしに、きわめて挑戦的な睨みつけんばかりの口調で「お答えいただきたい」って言われたらどうよ?どんな気がする?不快にならんか?

最大限好意的に解釈してあげるよ。あんたさ、適当に「PAC3 反対」とか検索して、嫌がらせ目的で無差別に同じ文面をばらまいているね?うちのサイトはRSSでいろんなサイトの情報を横断的に表示しているからね。さらに誰でも投稿できる予定表もあって様々な反戦関係の催しを無差別に紹介している。そういう情報にひっかかって、よその団体さんの書いた文章をよく見もしないでお気楽極楽無礼千万失礼至極にも送りつけてきたね?

はっきり言うよ。あんたのしていることは、スパム行為そのものだ。それ以上でも以下でもない
全くくだらない、匿名でしか嫌がらせができない卑怯な臆病者だ( ゜д゜)、ペッ

一応、あんたのスパムメールとそれへの私の対応はブログにもさらしておこうかと考えている。これ以上言論弾圧を続けるなら、IPやメルアドもさらすからそのつもりで。

それからね、あんた、北朝鮮への抗議は北朝鮮にしな。左翼はみんなそうしているよ。北朝鮮の人々の苦しみを、自分が気に食わない言論への弾圧のネタに使うなんて、人間として最低だよ!
私も別にたいしたことをしているわけじゃない。北朝鮮への抗議は主にアムネスティなどの呼びかけに応えてメールや手紙を主にして細く長く続けています。でもね、自分は北朝鮮の人々の人権救済のために指一本すら動かしていないくせに、他国の人の苦しみをネタに人の言論を弾圧するような最低の*偽善者*よりはいくぶんかはマシな気ではいるよ。

あんたのするべきことはね、まず最初に自分の根性をいれかえること。次にあんたが失礼メールをばら撒いたすべてのサイトを回ってお詫びのメールを送ることだ。それがすんだらまた出直してきな。…(後略)…

—(オマケここまで)—

<トラックバック送信失礼します>

アッテンボローの雑記帳様
たたかうあるみさんのブログ様
護憲+グループ・ごまめのブログ様
村野瀬玲奈の秘書課広報室様
言ノ葉工房 Leafs of words.様
雑談日記(徒然なるままに、。)様
とむ丸の夢様
kimera25様
わんばらんす様
喜八ログ様
たまらんきーブログ様
低気温のエクスタシー様
ニャンケのブログ様

警察が動くとは思わなかった、だって。(ma non troppo様)
「○○が嫌なら日本から出て行け」(たかしズム様)
右派も左派も・・(お玉おばさんでもわかる 政治のお話様)

タマがタマにたまたま当たってくれれば・・・(不条理日記)
テポドンより怖い自衛隊の誤探知(人類猫化計画様)
麻生太郎と北朝鮮(東京サバイバル情報様)
「人工衛星」発射後は「米朝手打ち」か(広島瀬戸内新聞ニュース様)
【テポドン2】今回の大失態に対しては、事態収束後に徹底追及されるべきだ!【お粗末】 (ステイメンの雑記帖様)
北朝鮮のミサイル/ロケット発射問題(ペガサス・ブログ版)
政府:「北朝鮮から飛翔体が発射された」から一転「発射情報は誤探知」(どこへいく日本様)
北朝鮮のミサイルは「人工衛星」とデヴィ夫人(カナダde日本語様)
北朝鮮の脅威で、国民の危機感を煽ろうとする政府自民党(日本がアブナイ!様)
憲法改正を煽る読売(現政権に「ノー」!!!様)
田原総一朗+麻生の北朝鮮人工衛星打ち上げの対処は異常過ぎないか!(晴天とら日和様)
政府・マスコミ、北朝鮮飛翔対発射の緊急情報を5分で撤回(国会傍聴記by下町の太陽・宮崎信行様)

コメントを見る

  • 本当に勘違いしたのが多いのだな。というか、昔の優れた右派、保守派の言論が殆ど読み継がれていないのだなあ。
    以下は右翼ミニコミ「月刊日本」に最近書いた文章です。保守、右派を名乗るのなら、福田氏までは行かなくても、こういう姿勢を持とうという努力はしないとなあ。多少長くてすいませんがもしも参考になれば。。

    麗澤大學出版局から編集・復刊されている福田恒存評論集を開くとき、私達は、これこそ今必要な言論なのだと、時を経て思わざるを得ない。(中略)

    福田氏は、左=悪、右・自由主義=善といった形式論には決して陥らない。そして、戦後の自虐史観なるものに福田氏は全く無縁ではあったが、だからと言って、夜郎自大な日本賛美も、また安直な日本文明論にも決して組さなかった。次のような言葉が福田氏の姿勢を最もよく表している(原文は旧かな)。

    「人格が仮説なら、国家も国民も当然仮説であり、フィンクションである。近頃は、浮薄な東西文化論が横行し、日本人がどういう人間であるか、或るいは日本の国がどういう国であるかという類のお国自慢に打ち興じる余り羞恥心という折角の日本的美徳を台無しにしている手合いが多くなった」

    そして、福田氏は防衛について、理論上は国家というフィクションを守るために(そのフィクションなくして人間はバラバラになってしまうから)、自分の子供が戦場に行く事を、父親はやむをえないと肯定する。しかし同時に、何とか自分の子供だけは徴兵されないよう小細工するのも同じ人間かもしれないし、自分はそのような人間存在をそのまま肯定する、という、まさにこれが真のヒューマニズム、人間の矛盾を全て受け入れた上での人間愛の思想を述べている。

     さらに、福田氏は、今の保守論壇こそが真摯に受け止めるべき言葉を残している。評論集第12巻に収められた「言論の空しさ」にて、福田氏は友人から、非武装中立論、戦後の平和主義が説得力を失い、防衛論の必要性が語られるような現状を喜び、また福田氏の従来の平和主義批判への功績を讃えられたことに対し、評価してくれるのは嬉しいが、世の中は何も変わってはいないと断言してこう付け加える。

    「私の平和論批判や安保騒動批判が正しかったから、その論理の正しさによって世の中が変わったのではない。」防衛論がタブーではなくなり、自衛隊が認められるようになったのは「専らソ連のお蔭である」「ソ連が日本人の『国民意識』を変えたのであって、私達の論理の勝利だなどと夢うぬぼれてはならない。」

     この言葉は、北朝鮮問題を巡る日本言論界の変動への根源的批判にも、時空を超えて真っ直ぐにつながる。小泉首相が訪朝し、金正日が拉致を認めたことは、すでに力を失いつつあった戦後平和主義や、贖罪史観、また北朝鮮へのシンパシーを徹底的に打ち砕き、論壇は一時『保守バブル』とでも言うべき現象を来した。しかし、それは「北朝鮮の拉致犯罪が日本人の意識を変えた」のであって、保守言論の勝利だなどと錯覚しているうちに、私も含め多くの保守派が期待をかけていた安倍内閣は崩壊、拉致問題は膠着し、もう一つの「保守バブル」の要素であったアメリカ保守政権の退陣と共に、むしろ状況は米朝融和構造の中、中国優位の東アジアが生まれつつある。

     さらに福田氏は、日本のいわゆる保守陣営が守ろうとしているのは、単に豊かな生活水準と狭い意味での歴史伝統に過ぎないとし、多くの保守派をむしろ左派以上に根源的に批判した。一例を挙げておく。

    「なぜあなたは保守と革新という出来合いの観念でしかものを考えられないのか。右なら味方、左なら敵という考え方しかできないのか。その点、我々を保守反動と見なす左翼と少しも違いはしない。」「あなたには生と死が向かい合い、心と物とが出遭う一人の人間の生き方が全く判っていない。そういう人間が、国家や国防を論じ(中略)ジャパン・アズ・ナンバーワンなどという夢で国粋主義者の顎をくすぐる。あなたの正体は共産主義者と同じで、人間の不幸は全て金で解決できると一途に思いつめている」

    この批判が誰を指すかは控えるが、この言葉が全く胸に痛くない保守派は数少ないのではないか。(中略)「右なら味方、左なら敵」という単純な区分け思考は、戦後左派思想の中の汲み取るべき遺産に殆ど目を向けないばかりか、福田のような厳しい保守の知性をも忘れさせた。結果残されたのは、状況分析にのみ依存した政治評論、それが外れた時点での狼狽、左派批判をもって自らの優位性の証とする貧しい言説、そして真の意味での自立した個人の思想なき、安易な国家主義への傾斜である。(後略)

  • トラックバック有り難うございました。
                   翁

  • はじめまして。
    『ネトウヨのブログ』さんにて、たまにコメントを投稿させていただいている者です。

    スパムの件は災難でしたね。心中ご察し申し上げます。
    こちら(右派・保守)も、ああいった勘違いをしている輩のせいで、自分たちの主張がなにやら変な目で見られているというのも事実でして、こちら側としても扱いに困っているというのが実情です。
    ただ、どちらの側にもそういった輩は存在しており、その存在が双方の溝を広げ、建設的な話し合いをするのを妨げているという点からも、彼等への対応がこれからの双方の課題であると感じています。

    さて、件のメールですが「思考が短絡的に過ぎる」と言う以外にありません。無論、そこから得られるものなど何もないでしょう。
    ここからはあくまで私見なのですが、在日米軍の存在意義として「米軍は日本を守ってくださる目的で駐留している」という考えからして誤りです。
    在日米軍とはあくまでアメリカの政治的判断(戦略)に従って存在するものであって、決して日本を守るためだけに存在しているわけではありません。
    そして『ソ連崩壊』の前後では、その存在意義は大きく異なっています。
    (決して『冷戦』ではありません。欧州では『冷戦終結』したと言えるのかもしれませんが、極東においては核兵器の配備状況など事態はなにも変わっていません。むしろ悪化したのではないでしょうか?)
    まず、『ソ連崩壊前』ですが、この頃はソ連の影響圏が拡大するのを防ぐというアメリカの戦略がありました。
    この戦略に沿った形で「ソ連の侵略から日本を守る」という意義もあったように思います。
    何せ1954年以前の日本は非武装の状態です。終戦直後の千島列島などにおけるソ連軍の動きを見れば、無防備な状態だとどうなってしまうのか明らかでしょう。
    (一部では「日本を監視するために存在する」と言うかたもいらっしゃいますが、「ソ連の影響圏が拡大する(共産革命)」を防ぐという考えからすれば、むしろ当然のこと。)
    これなら放っておいても米軍は日本を守ってくれるのに、なぜ『自衛隊』が存在するのか?ということになりますが、『自衛隊』とは朝鮮戦争の際に米軍の手が足りなくなったため急造したに過ぎません。
    そして、造ったはいいが『軍隊』としては(憲法などの制約上)どうにも使えなかったのでしょう。ですから、それまで通り「米軍が日本を守る」という状態になっているのだと思われます。
    (朝鮮戦争で日本の掃海部隊が派遣されていますが、これはあくまで極秘裏に行われたことです。)
    そこから大きな変化もなく、現在までずるずると続いてきたのが日本の国防の実態なのではないでしょうか。
    ただ、この状態は1960年の新日米安保条約において日米が共同して日本と在日米軍基地を防衛すると定められているにも関わらず、日本がその義務を放棄しているという状態です。
    はっきりいってこれは条約違反であり、外務省もそのくらいのことは分かっているのでしょう。だから、アメリカの一方的な要求を拒否できず、「アメリカのいいなり」という状態が現出するのだと思います。
    本来ならばこの頃に憲法改正をしておくべきだったのでしょうが、当時は世論がそれを許す状況ではなく、アメリカも日米同盟が壊れることのほうが危険であると判断して、それ以上突っ込まなかったのだと思います。
    おそらく、それらの事実をもって「日本を守ってくださる米軍様」ということだと思うのですが、それが通用するのは『ソ連崩壊前』の話です。

    さて、『ソ連崩壊後』の話ですが、アメリカの主敵は『ソ連』から『国際的テロリスト』ということになりました。
    その『国際的テロリスト』と戦うため『不安定の弧』なるものを設定しています。
    そして、在日米軍とはそれらの地域に迅速に部隊を展開するための前進基地としての役割を持っています。(だから司令部を持ってくるという話になるのでしょう。)
    対象となる範囲は、北朝鮮~中国~中東~北アフリカとあまりに広大であり、少しでも多くの戦力が必要なのは想像にかたくありません。
    アメリカにしてみれば「日本には自衛隊という立派な軍隊があるのだから、日本の防衛は日本が担うべき。現在のように8~9割を米軍が負担するのではなく、せめて半分は受け持って欲しい。そして、日本が負担するようになる分を『テロとの戦争』に投入したい。」というのが本音でしょう。
    そのためには現行憲法など、自衛隊が活動する際の法制上の枷を取り払うことが必要なのです。だからこそ親米保守は憲法改正を悲願としているのです。(少なくとも私はそう。)
    (なお在日米軍の戦力を考えれば、インド洋やソマリア沖に派遣する自衛隊の戦力など微々たる物。だから、日本がきちんとした行動をしていればインド洋などに派遣する必要はなかったはずです。人身御供のように提供される自衛隊員のことを思うと何と不憫なことか。)

    なにやらエントリーの趣旨とは違う方向にそれてしまいそうなのでここまでにしたいと思います。
    長文申し訳ありません。(なにぶんまとめる能力に乏しいですので。)

  • 三浦さん>

    いつも記事の趣旨にそった論考をありがとうございます。
    最近はそういう当たり前のネチケットさえ、すがすがしく感じるほどですね。
    また、ここ半年(一年?)くらい、三浦さんに限らずコメントをいただいた皆さんへの返信がほとんどできていないのを心苦しく思っています。あんまりにも古いコメントに今さら返信するのも変かもしれませんしね。そのあたりは、投稿を読ませていただいて、私なりに考えたことを記事にしていくという形で返していければと勝手に考えさせていただいております。

    福田恒存は以前にも掲示板で紹介いただいた方ですよね。生きる思想は全く異にする方なのでしょうが、その「自陣営」に対する批判や考察は、左翼陣営にとっても当てはまることが多いように感じました。むしろネトウヨがいっぱいいて言論弾圧しまくっている現状より、右翼陣営で福田恒存や三浦さんのような立場が主流になった時のほうが怖い。そういうことが「勘違いしている輩」にはわからないんだ。左翼にとっては全くネトウヨ様様というところかもしれません。

    あと、三浦さんの引用されている福田の文章を読んでいて、私にはなぜだかちょっと、重信房子さんの顔が思い浮かんでしまいました。なんででしょうねえ。左右は違えど位置的に似た空気があるのかな。