by ときわ列車
4人を「傷害事件」の被疑者にでっちあげ 強制捜査 http://blog.goo.ne.jp/yoninwomamore/e/07876264a02870c715cf3a876ff5a993
怒りは上記のブログに示された事実に対してのものです。
昨年8月にあった橋下徹大阪市長の「『慰安婦』を強制した事実はない。(証拠が)あるなら韓国から出してほしい」という暴言に対して、従軍慰安婦となった女性が抗議の意思を示すと共にと橋下氏の謝罪を求めてはるばる来日して集会が実現された中で「事件」は起こりました。
この非常に画期的な集会を妨害し、混乱させた在特会などの排外主義者グループが、恥も外聞も無く「ひとりのメンバーが集会場内に潜入しようとして、会場のある建物内に侵入したところ、外へ出るよううながされた」ことの腹いせに警察に「被害届」を出すということ自体「子どもみたいな発想」でしかありません。
ところが、こともあろうに大阪府警はこの「被害届」を元に一方的に4人の市民を被疑者とし、家宅捜索などの強制捜査を2月13日に行ったというからますます驚愕です。
これはもはや「大阪府」だけの問題ではないでしょう。日本の警察が「愛国無罪」いや、「排外主義無罪」と言わんばかりに従軍慰安婦問題に真剣に向き合う集会を妨害した側に味方し、その「加害者」の言い分のみを受け入れるということは、この国の「本音」がそこに表れているということに他なりません!!
昨日【尊王攘夷】に関する考察日記を資料として提示しましたが、それがもっと悪い方向に進んだのがいまの日本社会であると断言します。
在特会などは「表現の自由」、「思想信条の自由」そして「民主主義」を楯にとって自分たちの行動を常に正当化してきましたが、とんでもない。「表現の自由」も「思想信条の自由」も「民主主義」も、このような排外主義を許さないためのものです。
排外主義者・人種差別主義者、あるいは右翼などが「お前たちこそ右の人間をを差別・排斥しようとしているじゃないか」という論理でもって排外主義に反対する人々を「論破」しようとしたりする場合もありますが、実はそれこそ最大の詭弁であり、出自や「国」に意見するかしないかで人間を評価するような観点をなくしていくこうとすることは決して「差別」や「排外主義」と言い得るものではありません。
むしろ、こういったレイシズムに対し、こちらも「力(『暴力』とは限りませんし、できればそれは使うべきではないですが)」でもってそれを全力で止めることは「民主主義」社会においては必要なことですらあるでしょう。
したがって、今回の大阪府警のやり方はおおよそ「民主主義」を少なくとも建前上掲げている国としてやってはいけないものであり、それが意味することは「従軍慰安婦など無かったことと思わないなら逮捕!」、「韓国人の言い分を受け入れるなら逮捕!」というファシズム独裁国家的な態度を「国としてとる」ということなのです。
何よりも、安田浩一さんの著書「ネットと愛国 在特会の闇を追いかけて」で描かれていますように、在特会が「普通の市民」の集まりである点がむしろこの事件の恐ろしさを倍増させています。すなわち、「普通の市民」が排外主義を「好んで選択」し、結果的に独裁国家的な国のあり方を「良いもの」として受け入れてしまっていると同時にそんなあり方にぶら下がろうとしていることに僕は戦慄するのです……
すぐにでも救援カンパを送り、排外主義にお墨付きを与える権力に抗議したいと思います。
排外主義は絶対に許しません!!!
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