1.基本背景
2.八三~八四年の激闘をつうじわが同盟がかちとった前進
3.情勢的展望
4.対処のために作りあげねばならない基本認識
5.外的規定性としての革共同系列(中核・革マル・インター)の誤り
6.党派闘争に勝ちぬくには
7.組織活動における留意点
8.八五年前半期の方針と課題 – 「北西風をこえる党」を戦取せよ!
9.結語:新たな主流派の創出をめざして
(1)七三年アダチ分派以降、七〇年代のすべてをつうじてアダチ分派間題を対象化しつつ闘ってきた。
八〇年に入り三年間は第四インターをこえることをめざしてきた。
八三年三月以降、まだ構えができていなかったにもかかわらず中核派との党派闘争の構造にひきずりこまれた。ここに問題の所在がある。
(2)八〇年代の階級的特質-人民の主体的階級的成熟を前提とし、それを領導する革命党の資格をめぐって党派闘争が激化し、それに勝ちぬくことが、党派としての生命力を示す時代に巻きとられた。それは結局時期の問題でしかなかったわけで、わが同盟に必要な試練であった。
(3)その背景にあるものは全世界的規模でみた場合の帝国主義の没落、スターリン主義の破産の露呈→それを見すかした人民を領導する構えと内実を有した党の登場が要請されていることへの結着をつける闘いである。しかしこの闘いは党対党の内ゲバで結着がつけられる闘いではなく、本質的には人民に対する影響カ、その内容性において結着づけられる以外ないものである。
(4)七〇年代第二次ブントの崩壊の傷をいやしつつサークルから党への発展をめざしてきたわれわれは、いきなり鉄火の試練の中にたたきこまれた。蓄積における十年の差異を、ごく短期間でうずめなければならない必然性においこまれ、すさまじい主体的苦闘が問われた。しかし越える以外ない試練であり、避けてとおれないことを認識し、打ち返すことを決意し、基本的にそれをやりきってきた。
(5)そこで絶対に確認され、おさえられねばならないことは、七〇年代の十年間をすべてかけてもやりきれなかった前進を、たった二年間でやりきった意義 ―定着と蓄積の弱さも内包しているが― 基本的にそれを打ちぬいた意義である。これはわが同盟の強さのあらわれであり、潜在的可能性の表現である。
(6)七〇年代後半、主流派になるかもしれない位置にたった第四インターは、わが同盟と同じく、七〇年代に拡大した内ゲバ構造に巻き込まれたが、武装と暴力の問題での無力性を露呈し、基本的にたたき潰された。骨格をかえないかぎり立ち上がれない弱さを露呈したわけである。その意味では ―ここに限定すれば― わが同盟は完全に第四インターを凌駕した。
(7)わが同盟の基本路線・問題把握の正当性は立証されたといえる。それを肉付けし、豊富化し、またそれを実践する苦闘に耐えねばならない試練にさらされているだけである。またこうした状況に突入せざるをえなかったのは、わが同盟の前進、影響力の拡大の結果なのであり、必然的帰結であるということもはっきりとおさえられねばならない。
(8)ともあれ、こうした背景性にどう対処するのか、そこでの展望は何かを明確化すること、それがここでの目的である。