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(1)革命運動の牧歌的概念の否定。
どんな革命史をひもといても権力との闘いにおける流血、投獄、そこでの党派闘争の激化と無縁なところで成立する勝利などないことを意志統一しきることが必要である。ロシア革命を農民革命と断じるカウツキーに対するレーニンの批判を主体化すべきであり、「春についての定説を教える老教師」の役割りにおちいってはならない。
中国革命だってキューバ革命だって、歴史家が語るようなロマンばかりではなく、現実はもっとシビアで極限的なものであった。理念としての、歴史に既に対象化された革命ではなく、現実の革命を生きる意義を把握しなければならない。第三世界人民の勝利だって断じて牧歌的に克ちとられているものではない。もうそうした時代は過ぎたことを確認しきり、歴史におどり込んでいかねばならない。
(2)その場合でも権力と闘いぬくことの主軸性、民間反革命や対立党派と闘いぬくことの副軸性をおさえたうえでの対処を確認しなければならない。
つまり革命運動のスターリン主義的歪曲を克服しつつ闘いぬくことこそが、やはり核心をなしている。われわれの総路線を貫徹し、人民の正義に立脚してつき進むのだ。断じて党派闘争主義になってはならず対日帝を第一義とせねばならない。
(3)また自分たち一党だけで権力をとると考える発想の否定が必要だ。人民の共同の闘いの創出、反帝統一戦線の一翼を担って闘うことが内在化されねばならない。
つまり社会的‐階級的なプレートを定め、それにもとづき闘いぬいていく方向は是非とも把握されねばならない。だが、その場合の基準は、路線的方向の合致であり迎合ではない。人民の自然発生性と結合しつつ、目的意識的な闘いの創出をなし、主流派として全人民を領導しきる気概を発揮し、自主・独立の政治闘争潮流を創出していくことが目的である。その位置に統一戦線を作り上げていき、決して単独路線に満足してはならないのである。