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懐古的資料

新たな主流派の創出 戦旗派85年上半期総括

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三、情勢的展望

(1)ヨーロッパのパーシングとかSS20など核巡航ミサイルの配備に対する反対闘争、アメリカでのアパルトヘイト反対・中米への反革命介入反対の闘い、そしてアジアにおける韓国民衆の反全斗煥闘争の大爆発は、帝国主義の侵略反革命政策に巨大なインパクトを与えている。これらの闘いは全て反帝反侵略闘争の内容性を持っており、帝国主義はこれに規定されている。つまりポーズとして一番弱いところに打ってでても、すぐひっこまざるをえないような状況になっている。

(2)この矛盾は結局、戦争によっては解決できない帝国主義の抱えこんだ危機であり、戦争をつうじてのスペンディング政策にはしれない財政政策の破綻、経済危機として現出している。

(3)つまり相対的過剰人口の形成、それが過度にすすんだ状態としての失業者のまんえん、これはヨーロッパ→アメリカ→日本へとすすみつつある。アメリカの債務国への転落は、生産力の凋落と結合している。後・中進国のデフォルト問題と合わせて考えた場合、早晩帝国主義列強は勝利なき侵略戦争による打開の道をとらざるをえない。たとえばアメリカの場合、中米市場をアメリカの権益の下にとどめない限り、あるいはEC、ソ連、日本に対し食糧・穀物を多量に売りつけない限り、農産物の過剰生産恐慌がおこる可能性がある。経済圈確保という本質的命題に規定されて戦争に打って出る可能性があるということだ。

(4)その場合の人民の反撃は必至である。反戦闘争の渦はブルジョア権力の打倒闘争につながる。大衆的大高揚の気運は充ちている。帝国主義が引くことで繰りのべにされているだけであり、エネルギーはあふれている。特殊日本だけが貿易の伸びによって太平を保っているが、帝国主義の危機は必ず連鎖反応する。

(5)世界革命の第三の波。ベトナム、ラオス、カンボジア、ニカラグア、イランなどにひきつぐ闘いの激発は焦眉である。少くとも韓国情勢の激化、反外勢闘争の高揚は全斗煥をあやうくしており、それは日米帝の危機でもある。日帝中曽根はポーズはともかく、本質的にはこれに対処しきる党内基盤さえもっていない。ハリコの虎であって、反帝反侵略闘争の高揚で打破できる。

(6)その場合の基軸になる勢力は反トマ勢力などではもちろんない。今街にあふれている何十万という人民大衆、社共に見切りをつけつつも闘う指導部を見出しえていない厖大な人民と、現在的には把握されるべきであり、それが動かなければ流動はつくり出せない。ヨーロッパの反核闘争などは、そうした流動下に作りだされている。またそうした人民の結集は、われわれが統一戦線の形成に勝利しさえすれば可能であり、展望はある。
 またもう一方の基軸をなすのは学生であり、全国学園におけるストライキ闘争の激発、学生運動の大高揚こそが情勢を切り拓く根源である。六〇年代の高揚はそこで作られたし、現在の韓国もそうである。
 地域住民運動・市民運動はこの両者の波に規定されて浮沈する。
 唯一規定性を与えられるのは三里塚であり、依然として階級攻防の環に位置しているが、それは戦闘的・革命的な高揚を保持した場合のみである。エコロジー路線では無理だ。

(7)総じていえることは、この激動期はすぐ近くまできており、一九三〇年代、四〇年代、五〇年代、六〇年代、七〇年代とすべてその後半期に激動がおこっている。この波にのっかり、領導できる構えを作りあげることが現下の課題である。ただしその場合にも、この波は同時に党派闘争の激化を必然化させるものであることがおさえられておかなければならない。

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