「小説三里塚」第三章 闘争(後半)
空港は通り魔だった。すでに三里塚に過ぎ去ったそれは、富里農民にとっては、まさに台風一過ともいうべきである。その反面、三里塚の農民は、混乱と不安動揺の中に投げ出されて、右往左往した。野良仕事には手もつかなかった。七月のある日だった…
空港は通り魔だった。すでに三里塚に過ぎ去ったそれは、富里農民にとっては、まさに台風一過ともいうべきである。その反面、三里塚の農民は、混乱と不安動揺の中に投げ出されて、右往左往した。野良仕事には手もつかなかった。七月のある日だった…
1966年6月22日の朝だった。風薫る初夏の朝風が麦畑を渡って、武治の部屋まで吹き込んできた。青く出揃った麦穂がそよ風になびいて、波打っていた。武治は朝の五時には、必ず眼を覚ました。風邪でもひかぬ限りは、床を蹴ってむっくり起…
by 味岡 修 今年は天皇退位や参院選挙などがあって政治の動きも何かと慌ただしいのでは予測されている。その中で人々が静かであるが注視しているものに改憲の動きがある。より具体的にいえば国会での改憲の発議と国民投票がなされ...
by 戸田ひさよし 大阪府門真(かどま)市議の戸田から「旗旗」読者の皆さまへ。メール便で同一内容を既読の方にはご容赦。 1995年の1/17 (火) 早朝に起こった「阪神淡路大震災」。 当時、イトーキの下請け組み立...