ブログ「反米嫌日戦線」が強制閉鎖へ

censor05.png先日、全国的に有名な老舗ブログの一つである「反米嫌日戦線」様が、無料ブログサービスの一つである北国tvからパージされるという事件があり、ネット上の話題となっています。現在、「反米嫌日戦線」は一部の記事が差し替え(削除)された上にパスワードを無断で変更され、いっさい更新できない状態になっているそうです。

事実経過はこちらの「謙遜と謙譲の音楽」様が紹介しておれらますが、要するに北国tvが三顧の礼で迎えた(?)看板ブロガー「ピアニストnemo」さんという方のエントリーに、「反米嫌日戦線」が批判記事を書いてトラバを送ったことで、北国tvの社長が激怒したということらしいです。

両者の記事が北国tvによって削除されてしまいました(これは誤解で両者とも自分で削除して矛を収めた形になっていたらしいです)ので論評はできませんが「反米嫌日戦線」側の記事はいくつか阿修羅に保存されています。たしかに私だったら使わないだろうなと思える表現や、ちょっと野蛮な表現も多々ある。このへんはnemoさん側のエントリーと読み比べていないから公平な判断はできないことはもちろんですが、「バカか!」みたいな言い方は正直私の感性からは支持できない。でも、この程度ならまだ旗旗に送られてくる各種の失礼なコメントはよりはマシです。つまりは一般ブロガー同士の喧嘩なら問題にならないレベルものが、たまたま突っ込んだ相手が悪くて社長を怒らせたという話らしいです。

つまり政治的判断とか圧力とかいうレベルの話ですらない。共有掲示板でkamakazuさんが「ケツの穴が小せえ」と言っておられますが、まさしくその通りということでしょう。私は勉強不足なのか、この問題がおこるまで、「ピアニストnemo」さんという方をまったく存知あげませんでしたから、北国tvにとってどれほど宣伝効果がある方なのか存じませんが、今回のニュースは非常な速さでネットを駆け巡り、社長の意図とまったく逆に北国tvの「おおらか」「自由」「ユニーク」というイメージを大きく損なったと思います。社長の個人的感情でこのような処置がとられるのは、明らかに妥当性を欠いたものであり、私はここに北国tvを強く批判し抗議したいと思います。以下、考えるところを述べます。

●「削除要求」という行為

いろんなブログを巡回していますと、たまに「某というサイト(ブログ)の削除要求に協力お願いします」なんて文言を見かけることがありました。つまりプロバイダーに対して当該サイトの閉鎖をみんなで要求しようというものです。私は「閉鎖要求」という選択肢も場合によってはあり得るものだとは思いますが、それは他に方法がないか、きわめて緊急を要するような場合、つまり刑法の正当防衛や緊急避難にも匹敵する「最後の手段」だと思っています。こういう認識ですから、まあ他の人も同じように重大に考えているだろうくらいに思っていましたし、この手の「協力のお願い」も一種のプレッシャー、悪く言えば大げさに書いて宣伝効果を狙ったもんかなくらいに考えて、さほど目くじら立てることもなく読み流してきました。

しかし以前に「ネット右翼問題を考える国民会議」様の一部記事が、記事内容とは直接関係のない第三者からの通報により、アメーバブログによって削除されるという事件があり、私は軽いショックを受けました。ショックの根拠はいろいろあります。
まず第一に、現在の「ブログブーム」はその大半を「無料ブログサービス」を利用する人々によって支えられているわけですが、こういった「無料サービス」を提供している企業がちょっとした批判を受けた場合に、面倒を恐れて安易に個人のブログを削除してしまう可能性を示したことがあげられます。私はこれは「無料ブログブーム」の一種の盲点だったんではないかという気がしました。

第二に、削除の引き金となったのが、当該記事で批判されていた企業とは無関係な第三者による「通報」であったことです。この第三者は当該記事をめぐって「国民会議」様と非難の応酬をしていました。これが「国民会議」様が直接に批判していた企業からの抗議に基づくものなら「まあ無料だからなあ」って程度でショックは受けなかったかもしれません。

何と申しましょうか、この2点を通じて私には、たとえば芸能記事をめぐるファン同士の応酬とか、個人の日記サイトにおけるささいな口論とか、そういうことをきっかけにして「名誉毀損」や「差別」を理由にした「ダメ元的な削除要求」が飛び交うような未来、しかもそれによって実際にちょくちょく削除されてしまって皆がエントリーの書き方に用心してしまうような未来が、ちらっとかいま見えたのです。

この2点が「軽いショック」の主な根拠ですが、他にも第三に当該記事で批判されていたのが個人ではなく企業であったことです。「企業の内情」を完全に暴露するのは個人には困難な場合が多いわけですから、ある程度までは(この「程度」が問題ですが)完璧な証拠ではなくて一種の蓋然性を指摘することは許されると考えます。そこから先は企業の側に「無罪の立証責任」が転嫁されると考えています。それが自己の社会活動によって利益を得ている企業の最低限の社会的責任であるはずです。

さらに第四には、批判の内容自体、それがすべて真実であったとしても、読む人が読めば「それがどうしたの?」程度のものであったこと。この程度で削除されてしまうのであれば、企業やマスコミ批判など何も書けないという印象を持ちました。

●今回の事例について

さて、今回の「反米嫌日戦線」事件についてみますと、この時に感じた危惧が、かなり現実になってきたのではないかという気がします。問題のトラバは、nemoさんの個人情報やプライバシーを暴いたり、著しく人権を侵害するものではなかったようですから、その閉鎖はまったく社長の恣意的なものと言わざるを得ません。

そんなことを言い出したら、旗旗にも結構失礼なトラバやコメントが入ることもままあるわけですから、彼らもさっさとネット界から退場をお願いするしかありません。しかし私はそんなことまで要求する気はありません。こういう失礼なコメントや広告書き込みなどを削除したり、隔離板に移動するのは、要するに自分の言論の自由を守り、それへの妨害を排除するためです。彼らの言論の自由を認めないとか口を塞ごうという目的ではありません。

また、今回は個人ブロがー同士のやり取りです。もし、nemoさんが「反米嫌日戦線」から送られたトラバが気に入らないのであれば、さっさと削除すればすむことではありませんか。どんなコメントであれトラックバックであれ、自分のサイトの一部として残すか、それとも削除してしまうかは、サイトオーナーが自分で判断することです。

もし、nemoさんがいくら削除しても、「反米嫌日戦線」から粘着的に繰り返し何度も大量の罵倒トラックバックが送られてくるのであれば、なるほどそれは嫌がらせかもしれないし、民間人による言論弾圧としか言えません。そういう他人に迷惑をかける不良ブロガーを排除するのは、サービス提供会社の責任であると言えるでしょう。

しかし今回送られたトラックバックはたったの一件です。つべこべ言う前にこのトラバを削除すればすむことであり、それはnemoさんの権利です。しかも送られたトラバにとどまらず、トラックバックを送ったブログを丸ごと削除するなんてのは、明らかに妥当性を欠きます。私が不愉快なトラバをもらった場合を考えてみても、自分のサイトから消すことはともかく、相手のサイトごと消してやろうとは思いません。

●若干の反省をこめて

さて、このようなことをエラソーに書いている私ではありますが、ブログなど影も形もなかった20世紀の末頃、かつて私も一度だけ「削除要求」を行った(賛同した)ことがあるのです

私が以前に所属していた政治党派から離脱した元活動家が、「内情暴露」もまじえてかつての同志達を執拗に批判するということがありました。これにこの党派が反論するのは全くの当然ではあるのですが、この「反論文」の内容の一部に、非常に汚い言葉でこの元活動家の社会復帰への努力(この方の場合はエロライターへの転進)を、政治的な必要を超えて罵倒したり、ましてや「そんなことだから組織もやめたんだ」みたいな書き方をしている部分がありました。で、やはりこれは酷いのではないかと。

それで、多くの元活動家達の間で「組織を離脱した人間の社会復帰の努力を、元の組織が揶揄・妨害することなど断じて許しがたい」という趣旨から、この文章への抗議・削除要求を出し、私も誘われてそれに賛同しました。これは同じ元活動家して他人事ではないなという思いからでした。自己紹介でも書きましたが、組織離脱直後というのは本当に辛いものだし、組織活動しかしてなかった人間が社会復帰するというのは、おそらく皆さんが想像する100倍は大変なものなのです。ですから、これはこの元活動家と組織のどちらを支持するかという問題とは少し異なるのです。

しかし今回の事態を見て思うのは、こういうふうに安易に元記事が「削除」されてしまっては、直接の判断を下しようがない。他の方が書いた記事で推測は充分に可能だとは言え、一次情報にあたって北国tvユーザーをはじめ、皆が自分で判断することができない。従って要求すべきは、「削除」ではなかったのではと今は考えています。

以上をふまえて、私はネット上の言論の自由に危惧を抱く一個人として、北国tvに最低限以下の措置を要求します。

1)削除した「反米嫌日戦線」のエントリーを復元すること。
2)nemoさん側のエントリーもただちに復元すること。
3)北国tvはユーザーへの説明責任を果たすべきこと。とりわけトップページで紹介されているブログを批判したら即日閉鎖するのが北国tvの方針なのかどうか、その見解をネット上で明らかにすること。
4)その「見解表明」のページから、両者の問題のエントリーへのリンクを張って、読んだ人が公平な判断を下せるようにすること。

以上です。

●すべてのネットユーザーは、北国tvに意見を表明しよう

この事件は、とりわけ無料ブログサービスを使っているすべてのブロガーにとって、決して他人事ではないはずです。明日にもわが身に降りかかる事態かもしれません。

もちろん他人のサイトを荒らして言論を弾圧するのはもってのほかですし、誹謗中傷や人種差別、人権侵害にならないよう注意するのは、言論の自由を行使する者として当然です。自由には責任がともなうのです。自由だけを主張して、責任を負おうとしない「匿名のお子様」が多すぎます。

さらに言うなら、決して私の意見を押し付ける気はないし、極端な話、「北国tv擁護」ですらいいですから、すべてのブロガーは何らかの意思を表明してほしいと思います。大いに議論すべき問題ではないでしょうか?

●最後に – タダほど高いものはない?

しかしですねー、こうして考えてきますと、やっぱり「無料ブログ」というのも考えものですよ。

私のように有料でサーバーをレンタルし、自分でCGIを組みこんで動かしている場合だって、サーバー業者が契約を一方的に解除して閉鎖に追い込まれる可能性だってあります。しかしその場合は「有料契約」の破棄であり、「サイトそのものの閉鎖」ということになります。基本的に人が組み込んだCGIのパスワードを盗んで、特定エントリーだけ消すことはしないでしょうから、今回の例のように「無料ブログサービス」の特定のエントリーだけを削除するのと比べてはるかに敷居が高いと言えます。

私は最初から「無料ブログサービス」は考慮していませんでした。デザインや機能の組み込みで自由度が低いというのが一番の理由でしたが、やはり「無料サービス」というのは、相手から何をされても(たとえばいきなりサービスを廃止されても)文句は言えない。基本的に相手の理屈に従い、提供してもらったものだけを許された範囲で使用するのが礼儀であり常識だと思えたからです(もちろんものにはは限度があります)。ブログやサイトの設置や運用には何冊も本を読んで試行錯誤を繰り返してしまい、一見、随分と遠回りしたかに見えますが、今ではこの判断は間違っていなかったと今回の件でますます確信しました。

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参考リンク

反米嫌日戦線(旧サイト)
反米嫌日戦線「狼」(移転先)
ピアニストnemo
北国tvホームページ

北国tv(謙遜と謙譲の音楽)
北国tv(模型秘伝帳Bの巻)
創価学会批判ブログ “ 止められる ”(いいげるブログ)
あるblogへの追悼文(持続可能なチャンネル)
レンタルしているブログが突然なくなる恐怖が現実化する時代(独裁制をぶっこわそう!)
ふざけんじゃねえ(愛を知らなければ)
アサーティブ的(ワーストブログインジャパン)
ブログ・ピンポイント攻撃開始!チャンネル北国TVが政治批判ブログの強制封鎖を強行(エクソダス2005)
言論の自由は民主主義のアルファでありオメガである(★J憲法&少年A★)
無料ブログ会社から排除されたブログ(fight-web管理人室)
創価学会、公明党の圧力によるブログの更新停止、ホントですか?(平和・自由・民主主義とインターネット)
Blogを勧めてくれた人(Casa de ceria)
言論統制と思われるのも止むを得ないのでは(( ゜Д゜)イェア! トラックバック)
抗議(ちょいワル左翼を目指せ! 赤字第3セクト主義ブログ)
ネット言論―弾圧と希望(人類猫化計画)
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覚悟なき手合いがのさばる社会(極楽三十路生活賛歌)
王様の耳はロバの耳(tonmanaanglerの日記)
ブログの記事更新する権利を剥奪するな。北国TVに異議あり(雑談日記(徒然なるままに、。)

コメント

  1. こんばんわ。
    ボクも北国住人です。佐藤さんにはお世話になっていますので、あまり悪く言いたくありません。まぁ、いろいろとあるのだろうと、本人が割合にオトナの対応をしてくれていて、しかしながら、きっちりと敵対的に書いているという状況(スタイルは崩さない)であります。ので、あまり、佐藤さんを責めないで(^^;

    しっかり復活しているので、交流を深めましょう(^^)
    http://anarchist.seesaa.net/

    せこい話ですが、アクセス拒否を解除した瞬間に、注文が殺到するっていうパフォーマンスをやりたいなぁ(^^)

  1. 2005年 12月 20日
    トラックバック:人類猫化計画
  2. 2005年 12月 21日
    トラックバック:彎曲していく日常
  3. 2005年 12月 21日
    トラックバック:極楽三十路生活賛歌
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    トラックバック:アッテンボロー
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  7. 2006年 4月 10日
  8. 2006年 4月 28日

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