反弾圧

1・30大阪市による野宿者強制排除に抗議の声を!

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●「負け組」のさらに下に踏みつけられる日雇い労働者(ホームレス)

飢えと寒さのために死んでいく人がいるのは北朝鮮だけではありません。この日本でも、毎年100人前後の方が住む家も食べる物もなく、路上や公園でひっそりと亡くなっていくといいます。そんな日雇い労働者(マスコミ用語で言うところの「ホームレス」)の方から見れば、いくら私達が「負け組」だの「貧乏人」だのと自嘲したところで、私たちも「自分をこき使って長時間働かせておきながら、今さら差別して見下す大金持ち」に分類される存在にすぎません。

しかし一方で、そんな日雇い労働者の方々を、飢えや凍死や差別者による面白半分の襲撃から守るために、毎日のように仕事が終わってから、ほとんど寝ないで活動している尊敬すべきボランティア活動家の方たちも大勢おられます。本来はこういうことこそ「国の仕事」ではないのでしょうか?しかし国や地方自治体の職員は、こういう日雇い労働者への差別意識、見下した態度が著しくて話になりません。

景気のよい時期には、彼らこそが橋や道路やビルや鉄道など、建設現場の主要労働力として、この国を支え、作ってきた人々だというのに、景気が悪化するとポイッと捨てられ、今は多くの方が働く意欲を持ちながらも、公園でのテント生活を余儀なくされ、空き缶拾いなどの仕事でなんとか食いつないでいるような現状です。一度「ホームレス(住所不定)」になってしまうと、仕事を捜しても面接すらしてもらえず、あらゆる行政サービスからも切断されてしまい、そこから脱出するのは容易なことではありません。

また、社会的弱者と言われる人々や、労働組合などの中にも、こういう日雇い、出稼ぎ、臨時工、外国人労働者、パート、アルバイトなどへの差別や偏見は色濃くあります。いわば「負け組」のさらに下にこういう人々がいるわけで、彼らから見れば、労働組合に所属している本雇いの「一般労働者」なんて、むしろ権力者であり「敵」でさえあります。

●大阪市による公園からの「野宿者排除」政策

さて、そんな「ホームレス」の人々がまたしても「生ゴミ」のように捨てられようとしています。
すでに報道で多くの方がご存知だと思いますが、大阪の靱(うつぼ)公園と大阪城公園にテント小屋を建てて生活している日雇い労働者に対し、大阪市はこの1月30日の早朝より、数百人の職員・ガードマン・警察を動員しての暴力的な強制排除を行う見込みです。住む家のない人が公園で寝泊りしていたのは昔からなのに、なんで突然にこういうことをするのかと言いますと、大阪市が何やら「世界バラ会議」と「都市緑化フェア」とかいうイベントを計画しているようで、これが大阪市的には、かなり力を入れたイベントらしいのです。んで、こういう野宿者がいると邪魔だし、イメージや景観上もよろしくないということらしいです。

大阪市の担当者とその部下達(「ゆとりとみどり振興局」という悪い冗談としか思えない名前の部署)は、おそらくは上から期限を切ってハッパかけられているんでしょう。日雇い労働者に対する聞くに堪えない差別的な言辞を吐きながら、しゃにむに強制排除へと突き進んでいます。まさしく「ゴミ扱い」もここに極まれりです。

みなさんは野宿している方のテントの中なんて見たことないでしょうが、彼らは諸般の事情から住む家がなくなっただけで、それまでの家財道具一式をもってテントの中に生活しており、そこは通常のアパートでの生活に近いものです。むしろ世の若い独身男性よりも、よほどちゃんと自立した規則正しい労働者生活をしておられる方も多いのです。そういう方にとって、テントは物ではなくて「家」であり、命をつなぐ生活の最後のよりどころです。この強制排除は「物の撤去」ではありません。私達の感覚ならさしづめ家を破壊されるに等しい「生活破壊」です。

日雇い労働者は通常、他に選択肢がないため本人の意思に反して過酷な野宿生活を余儀なくされています。これからまだまだ寒さが厳しくなるこの季節に、景観上の問題から彼らを追い出し、その住む家や家財道具を破壊して路上に放り出すことは、「未必の故意による殺人」と言われても仕方ありません。死ななくてもよかった人が死ぬ可能性が高いのですから。北朝鮮やその他の「最貧国」や「独裁国家」が同じことをすれば、絶対に世界中から非難されるであろう暴挙です。日本のような「先進国」や「民主国家」が同じことをして許されるべき理由はありません。むしろ罪はより深いとも言えます。

●強制排除抗議!1・30靱・大阪城公園へ!関係当局に抗議メールを!

この大阪市の殺人攻撃に対して、市に何を要求するべきか?ボランティアの活動家の中でも、「公園に住み続ける権利」を主張する流れと、現在、大阪市が「非人道的」という批判をかわすためにアリバイ的に設置しているシェルター(一時滞在所)という名の「強制収容所」を、ちゃんとした野宿者本位の自立支援の施設として拡充・改善していくことを要求する流れがあるそうです。

部外者の私には、どちらがいいとか、どうこう言うだけの権利も知識もありませんが、どちらにせよ、まず日雇い労働者の方たちの利益を第一に考えるべきでしょう。そしてどちらの立場からも、まずは当面の強制排除を阻止することはもちろんです。おりから大阪地裁において、野宿者が行政サービスなどを利用するため「公園に住民票を移す」ことを認める画期的な判決が出ました。これについてはまた後日にあらためて書きたいと思います。

野宿者を支援している団体の一つである「釜ヶ崎パトロールの会」では、

当日、両公園(靱・大阪城)への結集を呼びかけます。早朝より公園を完全にフェンスで囲い、密室にしてから職員の大部隊がテントを襲い、一軒ずつ潰していく形になることが予想されます。テント防衛に参加していただける方は、できれば前夜(もしくは始発電車で)から現地に集まってください。また当日、大阪市の行為をできるだけ多くの人々に監視していただきたいと思います。朝に間に合わない方や、現場の攻防に参加できない方も、公園周囲に集まっていただければと思います

と、呼びかけておられます。

今までの大阪市の強硬な態度や、この間の大阪府警の関生労組への強権弾圧などから判断して、逮捕者が出ることも予想しておかないといけません。私は仕事の関係もあって、当日現場で大阪市のやる事を「監視」することさえ難しい状況です。私以外の多くの方もそうだと思います。そういう方は是非、簡単なもので結構ですから、もし大阪市が本当に強制排除を行った場合、下記に緊急抗議のファックスなどを送っていただけるよう、提起・要請します。

※このエントリーの一番上にある画像は、強制排除抗議の意思を表明するためになら、自由に使ってもいいようです。携帯の待ちうけ画面などにもどうぞ。

———

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抗議先

◇大阪市長 關 淳一(市長室秘書部秘書課宛)
TEL: 06-6208-7231 FAX: 06-6202-6950
市長への意見送信フォーム

◇西部方面公園事務所
TEL: 06-6441-6748 FAX: 06-6441-6797

◇東部方面公園事務所
TEL: 06-6941-1144 FAX: 06-6943-6877

◇ゆとりとみどり振興局総務部管理課
TEL:06-6615-0643 
意見送信フォーム

大阪市市民局

◇世界バラ会議大阪大会実行委
office@worldrose-osaka2006.jp
FAX: 06-6631-8741
意見送信フォーム

◇第23回全国都市緑化おおさかフェア実行委員会事務局
TEL: 06-6920-5941 FAX: 06-6920-5971

参考リンク

釜パトブログ
釜パトサイト(旧ページ)
行政代執行とはなにか/「軍務拒否」の呼びかけ(釜パトブログ)
※名古屋市が白川公園で野宿者を強制排除した時の「撤去マニュアル」を暴露

長居公園仲間の会
長居公園テント村通信

靱・大阪城強制排除迫る(despera)
公園のテントに住民票を移すこと(despera)
住民票弾圧(despera)

ホームレス問題について(アッテンボロー)

野宿生活者(ホームレスの人々)-(1)- (闘うリベラルのチャンネル)
野宿生活者(ホームレスの人々)-(2)- (闘うリベラルのチャンネル)
報道にもうちょっと配慮が・・・(闘うリベラルのチャンネル)
排除では問題が解決されないことに気付けよ、いい加減(闘うリベラルのチャンネル)

大阪で亡くなるホームレスは年200人以上(マスメディアが民衆を裏切る12の方法)
[紹介と感想]沖縄に関する記事二つ(Arisanのノート)
ひさしぶりに、大阪市の糞役人話や(やんちゃなおやじ!)
野宿者の強制排除を許さない3(A&U大阪)
公園に住む人1~4(きっこの日記)
 ↑悪気がない事はよくわかるが、非常にありがちな誤解なので、いずれ題材にしたいと思う今日この頃ですが、いかがお過ごしですか?

仙台夜回りグループ
渋谷・野宿者の生活と居住権をかちとる自由連合(のじれん)
山谷労働者福祉会館
野宿者・人権資料センター
野宿者のための静岡パトロール(しずぱと)
笹島診療所

コメント

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  • コメント (15)

  1. すんません、強制排除、「30日早朝」の間違いです。
    間違えたメールをあちこちに流しちゃったようです。

    • だめおとこ
    • 2006年 1月 28日

    > また、社会的弱者と言われる人々や、労働組
    > 合などの中にも、こういう日雇い、出稼ぎ、
    > 臨時工、外国人労働者、パート、アルバイト
    > などへの差別や偏見は色濃くあります。いわ
    > ば「負け組」のさらに下にこういう人々がい
    > るわけで、彼らから見れば、労働組合に所属
    > している本雇いの「一般労働者」なんて、む
    > しろ権力者であり「敵」でさえあります。

    ちなみに強制代執行の現場で動かされるのは、この間さんざん袋叩きにあっている大阪市自治労の組合員です。自治労に動く気配がない(動けない)のはホント残念でなりません。

    また、執行のために警備会社からガードマンも連れてこられるわけで、ガードマンは正規の職がなく臨時に雇われている人も多くいます。こういった人らが全て望んで「敵」になっているわけではなく、構造上仕方がないという現状があると思います。

    僕はイラク戦争も強制代執行も、世の中から「ならず者」を強引に見つけ出し排除するという監視システムを構築していくという意味で同じ現象だと思います。

    昨日の判決後もある掲示板に差別発言がじゃんじゃんのってて、「まぁ金持ちはこんなことする暇ないやろうから、書いてる人は階層的には同じなんやろな」となぜかしみじみしています。(そんな暇はないのですが)

    しかしながら、権力者が自らの手も汚さず、貧乏人にさらに貧困者を排除させる構造が、経済的にもイデオロギー的にも完備されていく様子がありありと分かって、なんかいろいろ考えさせられます。

    この判決って、失業者が最後の手段として生きる糧を野宿の中から掴み取ることを、少しだけでも裁判所は認めてくれたのかなと理解されています。しかし代執行を大阪市が止める気配もなく、なんとも歯がゆい気持ちです。ただ、「正義は我々にある」ことが、ちょっとづつですが、社会も認めざる得ないところに来ていると革新しています。

    「旗旗」ブログに遊びに来ている皆さん、
    ここからが正念場です。
    是非ご支援を!

    • RR
    • 2006年 1月 29日

    私も先日TVで日雇い労働者の実態を観て涙しました。イベントのために公園から彼らを追い出す前に何かすることがあるはずだと思います。ので、ネット右翼ではございますが活動に支持を表明させていただきたく。

    • 三℃
    • 2006年 1月 30日

    >さて、そんな「ホームレス」の人々がまたしても「生ゴミ」のように捨てられようとしています。

    事前から撤去を告示していますよね。強制撤去の前に自ら退いた人もいます。まずは話をしている行政の対応から「生ゴミ」を連想するほうがどうかしています。
    心のどこかで「生ゴミ」扱いをしているのでは?

  2. ホームレスは都会の中心部、駅の近くなど、普通に住めばワンルームマンションでも家賃10万はくだらない場所に「タダ」で住んでいるのに、撤去されるとなると文句を言うんですね…変なの。

    支援団体の皆さん、自分たちで、あくまで自分たちで金出して施設作ってくださいよ。税金じゃなくて、自分たちの金で。

    あと、支援者の皆さんは自分の家の近くにホームレスの居住区がありますか?なかったら、一度その近くに住んでみてください。支援する気なくなりますよ。

    • en`
    • 2006年 1月 30日

    支援者の方のが多そうですし、支援者さんのおうちに住まわせてあげれば解決と思いました。

    • うん
    • 2006年 1月 30日

    この寒空の中 追い出されたホームレスの人を
    支援団体の人が自宅で面倒見てあげるくらいの
    心意気がほしいですよね

  3. 三℃さん>
    はじめまして。草加耕助と申します。投稿ありがとうございます。
    三℃さんの投稿の要点は「行政はまず話をしている=それを批判するのはどうかしている」ということだと思いますが、実は日雇い労働者側の行政側への主要な要求は「話し合いによる解決」なんですよ。今回の事態がおこるまで、労働者側と市側(公園管理事務所)は、話し合いによって公園工事など各種の困難な問題を解決してきました。ある程度はお互いへの信頼関係ができかかっていたと言っていいと思います。

    しかし今回はそういう態度が市側に全く見られません。市が行っているのは、「話をしている」のではなく、一方的に通告・命令しているだけで、いっさい聞く耳を持っていません。そのことと、警察の唐突で心無い介入が、ここまで問題をこじれさせて大きくしてしまったと思います。また、これまで積み上げてきた信頼関係という問題解決のために一番大切な財産を、大阪市は一夜にして台無しにしてしまったと思います。

    理由は簡単で「世界バラ会議」と「緑化フェア」の存在です。いわば「公園管理事務所と日雇い労働者」という、毎日現場で顔を合わせている同士の問題ではなく、現状を何も知らない市のエライさんの紙の上での判断であり、現場は止む無くその手先になってしまうという構造で進んでしまったのです。実際、公園事務所は、最初は「強制排除はしない」という約束の上で話し合いをする姿勢を見せていて、労働者側もそれに応じる意向だったと聞いています。それが突然に手のひらを返されて、公園事務所の責任者は顔を出さなく(出せなく)なってしまい、高圧的な本庁の人間が出てくるようになりました。まあ、だいたいどういうことがあったかは想像に難くありませんが。

    私は「景観」を理由に「見える所から排除して見えない所に収容する」というやり方と発想は「生ゴミ扱い」そのものだし、結局、問題は一時的に「見えなくなった」だけで「なくなった」ことにはならないと思います。そして結局はもっと大きくなって戻ってくるだけだろうと考えております。しかし、そこは各人にいろいろな考えや意見があると思いますし、それはそれでいいのですが、正確な事実経過だけはふまえた上で考えてほしいと思います。(以上)

    ——–

    匿名の荒らし投稿2件を掲示板の方に移動しました。
    http://hatahata.mods.jp/modules/bluesbb/thread.php?top=4&thr=8&sty=1&num=l50
    この投稿に関するレスその他は、掲示板にお願いします。また、皆様には、一度、投稿規程とプライバシーポリシーにも目を通していただけますようお願いします。

  4. >コーイチさん
    はじめまして(ですね?)。できましたら挨拶と自己紹介くらいはお願いします。それもできないような方にレスするのは抵抗感があります。ここは2ちゃんではありません。

    さて、お尋ねの「ホームレスの居住区に住む」ということになるかどうかわかりませんが、大阪の釜ヶ崎に一ヶ月ほど住んだことがあります。あと、1~2週間程度の滞在を数回くらいでしょうか。初回は支援ボランティアの方のお手伝いで2週間ほどでしたが、そのあとはただ単に居心地が良くて簡易宿泊所に住んでいただけです。

    コーイチさんが「支援する気なくなりますよ」とおっしゃるのがどういうことなのか、私にはよく理解できません。日雇い労働者の方は確かに見た目は立派でもないし、お上品でもないし、たまに路上で宴会したりしてますが(笑)、子供と動物と女性など、要するに「弱いもの」には底抜けに優しいし、親しくなるとすぐに人を信用して心を開いてしまうし、仲間や友達同士では損得抜きで助け合うし、つまりもう落語の中にしか残っていない「長屋話」みたいな世界そのものでした。つまり彼らは単なる下層労働者で、とりわけ「悪い人」でも、逆に「立派な人」でもありません。私たちと同じ普通の人でした。ただ生まれ育って生きている境遇が違うだけです。

    私の印象では、路上に座り込んで親しく話してみれば、みんな良い人ばかりでした。「俺にさわるな!」といきなり言われて、何か気に障ることでもしたかと思ったら、「いや・・・俺は汚いから、兄ちゃんが汚れてしまうと思って」と恥ずかしそうにおっしゃるので、私は泣きそうになりました。思わず思いきりその方の手を握りしめていました。この人は地区外の人から、ずっとそういう扱いを受けていて、すっかり自尊心が磨り減っていたのです。あまりに残酷と思いました。

    よく「ホームレスの自立」と安易に言いますが、その大前提は、やはり本人達の自尊心の回復だと思うのです。言い換えれば、日雇いの方々が、この社会を支えてきた労働者としての誇りを持って、自分で生きようとする意欲、自分の人生を奪還していくということです。それなしに、いくら予算消化のための施設だけを建設しても、土建屋さんだけは喜ぶかしれませんが、いわば海に砂をまくような虚しい行為です。「ホームレス」なんて言っているうちは駄目です。彼らは「労働者」なのです。

    逆に私はコーイチさんに問いたい。あなたは公園や路上に座り込んで、日雇い労働者の方々と直に親しく話してみたことがあるのかと。そういう経験の積み重ねがあれば、醜悪な差別心など吹き飛んでしまいます。彼らはもの凄く寂しい心を持っていますから、話しかければいつでも歓迎してくれると思います。ただ、差別心にはすごく敏感です。ヤクザ暴力団、警察、平気で人を差別する人間など、要するに「強いもの」には厳しい見方をもっておられます(彼らの受けている収奪や差別を見れば当然ですが)

    これは80年代に聞いた話ですが、とある建設現場に従業員宿舎(昔ながらの飯場)ができることになった時、そこの町内会が反対運動をしました。それはいいのですが、理由が「治安が悪化する」「若い女性が安心して歩けない」というものだったのです。その話が釜ヶ崎に伝わり、多くの地区内の人の心を傷つけました。話はそこで終わらず、地区内の人々で作る自治的な組織(日雇労働組合)が、反対運動をしている町内の方々と話し合いを持ちました(話し合いに応じた町内会の方にも敬意を表します)。

    話し合いは、毎回地区内にいる日雇い労働者に無作為に参加者を募り、彼らがこの「反対理由」にどんな感想を持ったかを語り合うという形式で進みました。こうして実際に何回か「現実の日雇い労働者」の方々と話し合っているうち、その町内の人々の、日雇い労働者に対する印象がすっかり変わって差別心がなくなってしまったそうです。つまり信頼関係が生まれたということです。

    ここからは私の勝手な推測ですが、町内会の方々は、自分の頭の中だけにしか存在しない偏見をもとに反対運動をして、日雇いの人の心を深く傷つけていたことに気がつかれたんだと思います。あらゆる差別・偏見のほとんどは、無知が原因でおこっているものだと私は思います。

  5. >en` さん、うんさん、はじめまして。自己紹介と挨拶をお願いします。
    さて、「ネタにマジレス」もなんなんですが、あまりにアホな提起です。いわゆる「ホームレス」は数年前の統計で2万5千人、大阪だけでも7千700人、しかも年々その姿は今までの大都市だけでなく、地方の中小都市にも拡散し続け、人数も増加し続けている深刻な社会問題です。このまま無策で放置すれば、将来は日本中のどこの公園でも「ホームレス」の姿を見ることになるでしょう。

    この緊急で深刻な社会問題に取り組む施策が、「希望者が自宅に住まわせてやればよい(俺は嫌だけど)」では、アホと言われても仕方ありますまい。
    孤児を支援したら「お前が(何千人もの)孤児を養子にすりゃいいじゃん(俺は嫌だけど)」。
    DVや性犯罪被害者の女性を支援したら「お前が(何千人もの女性と)結婚してやりゃいいじゃん(俺は嫌だけど)」
    自然災害で自宅をなくした人を支援したら「お前が(何千戸もの)家たててやりゃいいじゃん(俺は嫌だけど)」
    ってか?まあ、お二人とも単なる皮肉で書いておられるだけで、本気でこんなアホなことを思っているとは、もちろん私も思っていませんので念のため。

    ちなみに、お二人のおっしゃっておられるような活動は(全然イメージは違いますが)野宿労働者への支援活動としては実はポピュラーなものです。たとえば住所がなくて就労や行政サービス受け取りに支障をきたし、それがために自立できない野宿労働者に、支援者が住所を貸すというイメージかな。ただ、むやみやたらに片端から「住所いらんかね~」っていうもんでもない(2万5千人の住所が用意できるなら別にそれでもいいんだけど)し、相手の状況を勘案して効果的な人に効果的なタイミングで行うべきものだと思います。

    と、言いますのも、とりわけ賃貸住宅の場合、これは厳密に言うと「違法行為」らしいのです。ただ、今までは、誰が迷惑するわけでもなく、違法性が極めて低い(つーか、ほとんどない)形式犯ですので、行政や警察も黙認していましたし、こういう支援活動が行われていることは、雑誌やテレビ(「潜入!○○!」的な番組)でも、隠しもせずに普通に公開されていました。ところが数年前、警察(公安部)が、個人的にイラク反戦にもかかわっていた支援ボランティアの一人を、これをネタ(口実)に逮捕してしまうということをやっちまったんですね。それで、「ではどうしろと言うのか!」って話になりまして、すったもんだの末、こないだの「公園に住所登録すればよい」という結論(判決)になってしまうわけです。まあ、この判決については、今のところノーコメントかな。もう少し考えさせてください。

    以上、Q&A的に、「2ちゃんねるでよくある質問」に3連ちゃんで答えてみました(笑)。
    いつもいつもこんなに長いレスをするわけではないし、根本的に価値観の違う人を説得する気はまったくありません。たとえば、「ホームレス問題は解決しないといけない」とか「ホームレスの人への自立支援は必要」という前提では一致できるが、その方法論が違う人とは、あるいは有意義な討論もできるかと思いますが、「浮浪者なんぞつまみ出せばそれでOK!」なんて人とは「討論」が成立しませんし、他の「討論」や「交流」をしている方々に迷惑です。そういう人を「説得」する気はないので、今後は期待しないように(基本的に掲示板に移動します)。

    • Pegasuz
    • 2006年 1月 31日

    >ホームレスは都会の中心部、駅の近くなど、普通に住めばワンルームマンションでも家賃10万はくだらない場所に「タダ」で住んでいるのに、撤去されるとなると文句を言うんですね…変なの。

    どうも草加さんはじめまして。Pegasusといいます。とても全部は目を通せないですが,言いたい事だけ。

    釜パトブログで草加さんが述べておられた,上に見るような知能欠如なカキコがなぜ生まれてくるのか,昨日のニュースを見ながら私も考えています。それは,これらのネット人格者の根源的な意識/無意識的動機は妬み,嫉妬ではないかというもの(ちょうど上に挙げた例で分かりやすいので挙げました)。

    野宿というのは並大抵の生活技術ではない(一から住居はじめ全生活)。すごく知恵と勇気と決断のいることです。そしてそれは主体性,自尊心に関わる。真に強い人間でなければ,例えば私なら,難しい野宿に迫られるばあい,行政や人を利用して心にもない土下座をしてでも泣きマネをしてでもクツ舐めてでも,回避できればという弱い心が働くのです。

    大抵のネット人格者は実生活,リアルな世界では驚くほどか弱く,自尊心がない。テレビを見,自分の存在させられている職場社会を見,娯楽産業へ埋没させられるとき,どれほど嫉ましいことがあっても,他人に勝ち誇られても,タレントや上司や勝ち組には直接そのイヤな気分を向けることができない。自分の自尊心が1つ1つ凹まされていっても,心の中で何千回と舌打ちさせられても,ただ次にまたやられるのを黙って耐えるしかない。爆発寸前だと思います。なぜそんなに忍耐強いのか,それが弱い人格として唯一の生かされる方法だから。

    社会にいろんな人間がいるのと同様,野宿生活者も多種多様ですが,一般にはもうこれ以上指図を受けたくない,自分に正直でいたい,そういう強さが人間的に表れているのではないかと思います。釜はさらにそういう強さが地域・集団的アイデンティティとしても形成されている。僕はネグリストなので,抵抗や闘争が抑圧よりも先んじて主体性として表されているこの状態こそマルチチュードだ,ともいいたくなります。そして強さ/弱さは労働における価値創造の生産性の高さの差だとも。また,この強さと主体性こそいろんな支援運動の政治性が魅力を感じるところでもあり,実際に様々な政治的活動が生まれてもきている。

    表面的には都心に住めるという土地問題での妬みとして,より根本的には生の選択が強く主体的に行われていることへの自らと比較しての敗北感・喪失感から,自らのアイデンティティが暴落する危機として,その存在を,脅威をなくしてほしいと本当に希っているのだろうということを,上記その他のカキコは示唆していると思います。そして,本当に強いならカタストロフ的な変動をもたらしてオレたちを助けるくらい強いのか,そこまで強くないんならやっぱり弱いんだ,というユートピア(破局)待望論に依って,安心感・自己愛の温存をかろうじて維持している。支援者に対する態度についても似たような分析が可能だと思います。支援者に対しては,妬みを素直に人的交友,信頼関係へとプラスの価値にもっていっているということへの,裏切られた・取り残された焦りですね。

    テレビでも,コメンテーターは昨日の人の集まり・団結とその欲望・潜勢力に脅威を感じているのがありありですね。時代の急激な変化を感じます。それと法的に今まで主張されたような社会政策を求める社会権たる居住権どころではなく,個人の人格の尊厳である住居,すなわち「生活の本拠」認定の判決と相俟って憲法35条,自由権規約(これは居住権の根拠・社会権規約と違って判例も直接適用可と認める)全体への抵触が全面的に争われる事態となって,大阪市側は法的にものすごい追い詰められてきています。だからあれだけの抵抗に公妨も持ち出せない(違法な公務→無罪として上記諸権利が全面的に法廷闘争に持ち込まれ,検事がどうしようもなくなる)。

    • ななし
    • 2006年 1月 31日

    弱い人間だから世捨て人になったんだろ。
    馬鹿か。

    あ、サヨは馬鹿だもんな

  6. >匿名(ななし)さん、この書き逃げの一言罵倒は、あちこちでこういうことをして回っている人間の本質が非常によく出ていると思いますので、ここに残しておきます。曰く「馬鹿、弱い、世捨て人」など。リストラという美名の首切りで生活に困っている自分の親戚に同じことが言えますか?もし言ったら回りの反応はどうでしょうね。それとこれは違う?いえいえ、同じですよ。そういうことをしているんですよ、あなたは。自分を鏡に映してよく考えてください。

    誰も「ホームレス」なんかになりたくない。なってしまっても、そこから脱け出したいと願っています。働く意思も意欲も持っておられます。しかしやがて脱け出すどころか「命をつなぐ」ことだけに必死の毎日になってしまいます。彼らは強いも弱いもない、ましてや世捨て人なんかでもない。つまりは、あなたと全く同じ「普通の人」です。ほんの数年前まで、「自分がホームレスになるなんてことはありえない」そう思っていた人たちです。
    こういう境遇になってしまったら、自分はどうするかを考えれば、だいたい間違いはありません。

    また、野宿者を支援しているのは「サヨ」ばかりではありません。むしろ人数的には「サヨ」よりも政治的にはノンポリな人や、キリスト教系などの人のほうが多いと思います。確かに「サヨ」は活動的ですが、もしも今回の排除に座り込みをした人の一人一人に「あなたは左翼ですか」と尋ねたとしたら、「はいそうです」という人は少ないと思う。非常に残念ながら半分もいないでしょう。だから対決ではなくて話し合いを求めるという方針にもなるのです。

    それと、おっしゃる通り、弱肉強食のこのご時世に、左翼をやってる人間はみんな「馬鹿」ですよ。自分(自国)の生活だけ考えていればいいのにね。「弱い人間」に「馬鹿」であり続けることなどできません。ですから褒め言葉として受け取っておきます。

  7. Pegasusさん、はじめまして。書き込みありがとうございます。良い問題提起をいただきましたが、ちょっと読みにくかったので、適時改行をいれてみました。せっかく良い内容でも、こういう「読んでもらう」ための配慮もいると思います。でも、不愉快に感じられましたら元に戻しておきますのでそうおっしゃってくださいませ。

    取り上げておられる投稿については、もうばかばかしくて反論の必要もないですね。そんなに羨ましいんだったらおまえも公園に住んでみろよと。おそらく三日どころか一日も耐えられんでしょう。

    あと、野宿者の方々の評価については、私は強いとか弱いとか、一言では言えないと思います。弱いから野宿者になった人だって探せばいると思います。つまり、総体としては「普通の人々」であって、強さもあれば弱さもある、そこに支援者が(たとえ褒め言葉であっても)理想化された姿を押し付けてはいかんだろうし、ましてやその理想化された姿に当てはまらない人を「例外」として切り捨ててはいかんだろうなと思っています。本当にいろんな人がいますよ。

    かつては造船や石炭産業の労働者だった人が多かった。食べていけないような農家の人が出稼ぎにきてそのまま日雇い労働者になるとか、年齢的にも中高年になってから資本や国家に切り捨てられ、生きるための職を求めて寄せ場に流れてこられる人が大半でした。それが今では普通のサラリーマンだった人も多いし、管理職だった人もいる。最近は元年収ン千万とか億単位の収入だった社長さんも多いそうです。

    つまり来年の今頃、ホリエモンが寄せ場でホームレスしていたって少しもおかしくないし、充分にあり得るリアルな話です。それが自己責任を掲げて、いかに稼ぐかがイコール人間の価値になる「新自由主義」の小泉-安部ラインの政策の帰結なんです。すべての人に成功の可能性があるなら、すべての人が明日にはホームレスになるかもしれないわけです。「釜パトブログ」に「ホームレスになる前にやれることはたくさんあるんだよ!」って書込みがありましたが、今や「やれること」は自己責任の美名の下に、行政レベルはもちろん、個人レベルの人間同士の結びつきも含めて、どんどん少なくなり続けていることを知るべきでしょう。そして少なくしているのは、他ならぬ「やれることはある」という書き込みをしているような人間であるわけです。なんという矛盾でしょうか。

    ある人が、「ここ(寄せ場)から上を眺めて、落ちてくる人を見てると、今の日本がよく見える」とおっしゃっておられましたが、まさに寄せ場の日雇い労働者は日本の縮図です。「新聞を読んでいると、次にどんな人がくるかも予想がつくね」ともおっしゃってました。「ホームレス問題」は個人の努力に還元できない社会問題として考えない限り、解決の方途はまったく見えてきません。

    • Pegasus
    • 2006年 2月 01日

    草加さん、コメント&エディットありがとうございます。(慣れてないので修正する方法がよく分からなかった^ ^;)

    確かに観念論的理想化の強要になりかねないこと、野宿に至る社会的な多様性は仰る通りです。

    私の書き込みの主眼は、社会構造によって個人の言動が全部規定されるものでもなく、どこかしら直観的な行為の主体的選択があるのではないか、との見方からきています。罵声を浴びせる者や疎ましく思う者と、生存ギリギリで抵抗・抗議する者やその支援者らとの交換不可能性というか。(ガードマンや現業職員はこれらの非常な板挟みにある。)
    一般的になりすぎるかもしれませんが、差別や新自由主義などイデオロギーの社会的刷り込み構造の最中にあったとしても、それを毎日再生産するのは主体の選択なのです。社会的なものは政治的なものだ、と考えています。

    そして私は自らが支援をしたい動機として、もちろん憐憫や恩恵や博愛でもなく(無神論者なので)、複合的な人間の社会的関係性とそれを貫く主体的選択にこそ連帯や共生、あるいは普遍的な人格の尊厳たる人権を認めることができるからだと思っているのです。
    だから、さまざまな理由で野宿に至り、それを抜け出すことに別のイメージを持つ人を排除するわけではなく、それはそれで別のイメージの支援活動が多様にあり得るでしょう。活動が相互に衝突しない限り、いくらでも複数の選択が多く生まれてくればそれだけカバーできる範囲は広がります。私自身は偶々、全ての問題を解決とか、全ての支援に参加とかを考えないだけです。また、政治的に他人の思想を変える気もないですが、同じ直観を抱く者は思想哲学界からグローバルな運動圏まで、さまざまな領域に多数いるとは思っています。

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