〔考察〕「福島2号機異常はスルーで北朝鮮核実験には血眼」の矛盾とその原因

by ときわ列車

常磐在来線主義者『異常事態発生か?福島原発2号機圧力容器下部の温度が270℃突破!今まで動かなかった温度計も動く!』
http://ameblo.jp/kennkou1/entry-11468442389.html

 初めに紹介の上記ブログ記事について。
 この「正しい情報を探すブログ」は文章の書き方が若干煽り気味、かつ、他の記事も見てみると「陰謀論」的な要素が多く注意が必要です。ただ原発情報に関しては著者なりに丹念に追いかけているなと思っており、参考にしているものです。

 その点を前提にした上での話ですが、福島第一原発2号機の温度上昇は、それが計器の故障であれ、実際に上昇しているのであれ、もっと問題にしなければならないはず。なのに海を隔てた隣国、朝鮮民主主義人民共和国が起こした核実験のことの方に血眼になって即時制裁と空間線量のチェックを強化した日本政府…やっぱりこれはおかしい!

 しかし、なぜこのような状況にいとも簡単になってしまうのか…これを考察することなしにはこの矛盾を突くことはできないと思います。

 僕が思いますに、他ならぬ「僕ら自身」のどこかに「『(体制としての)お国』に『生かされて』いる」という幻想があるせいではないかと。そうでなければとっくに原発事故の段階で革命的な運動がもっと起こっていたはずです。

 そして「生かされている」という幻想ゆえに、排外主義もまかり通るのでしょう。「生かされるべきは『日本人』であって『外国人』ではない」といった感じで。社会の諸問題の原因をひたすら「よそ者」のせいにすれば「お国に生かされてもらえる」というのもまた幻想なのですが…

 結局何が言いたいかと言いますと、原発の問題は『反排外主義、反右翼』をバックボーンとしないと、いつまでたってもせいぜい綱渡りでの「現状維持」にしかならないということ。「お国」をありがたい存在とし、「よそ者」を不満のはけ口にするような認識を自分自身からも社会からも取り除かねばなりません。

 僕はこれまでmixiで「日本、そして日本人の姿勢は幕末以来変わっていないのか…?」というテーマで何度か日記を書きいてきました(このあとこのサイトでも資料として転載予定です)。そこにおける根底的な認識は以下の通りです。

 日本が近代化するにあたっては、「市民革命」のように【民衆が自ら立ち上がり、自分たち自身の権力を立てる】のではなく、「幕府→朝廷」に権限を「返し」た…つまり、【民衆が『別の権力(それもより「伝統的」な権力)』を立てる】ことによって体制を確立したと僕は考えています。「自分たちの力」を自ら矮小化し「より強力な『伝統的』権力」にすがったということです。

 上記は幕末に起こった「尊王攘夷」の自分なりの解釈であり、日本で起こる様々な問題、殊に差別・排外主義の問題に当たった際に必ず頭をもたげるものです。

 今まさに起こっている、「2号機スルーで北朝鮮核実験に血眼」な状態の大元も「尊王攘夷」からくる精神性であり、日本の人びとの少なくない数が「原発スルーで核実験非難」を当然と思っている原因でもあると僕は思います。そして、それに付随してレイシストがはびこるのもまた然り…

 本当に色んな意味で生きにくい時代になってしまっていると思います。原発事故が「尊王攘夷」の精神性をむしろ加速させてしまっている感も否めません。

 それに負けずに僕の住むいわき地域で、そしていろんな場所でたたかうのは本当に苦しくなると思いますが、展望だけは見失わずに頑張りたいと思います。

 最後までお読みいただき、ありがとうございます。

〔資料〕日本、そして日本人の姿勢は幕末以来変わっていないのか…?(その1)

2013.02.13

〔資料〕日本、そして日本人の姿勢は幕末以来変わっていないのか…?(その2)

2013.02.13

常磐在来線主義者

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です