[旅とか]三里塚「木の根ペンション」のプールだよ

by 中野由紀子

三里塚「木の根ペンション」のプールだよ

17日の木の根ペンションのプール開きに行ってきました。草加さんとオープン前日から入ってお手伝いしてきました。
(大してお役に立たなかったという話は置いといて)

陽に焼けたぁ~ あなたの胸にぃ~ 目を閉じてー も~たれーてーみ~た~い~
っと!(by 百恵ちゃん)
うすっ!!薄っ!みんな胸板、うすっ!ちょっとは鍛えろよー

で、大森くんというひとりの若者が仲間と「木の根のプール」を20年ぶりに復活させるという壮大なプロジェクトに挑んだのです。

子どもの頃に遊んだ「木の根ペンション」のプール。すっかりさびれて泥と汚れとヘドロ?になってしまっていたプール。それを、このたび、コツコツと粘り強く掃除して立派に復活させたのでした。

先輩方や家族、友人、仲間の助けを借り、周りを楽しく巻き込みながらいろんな人の力も借り、とうとうやり遂げてしまいやがったのです!!

(感動&号泣)

管制塔カンパの時もみんなが本当にやりやがったみたいに!!
そうそう、今回の「木の根プロジェクト」には管制塔の時にがんばった先輩方もたくさん参加しておいででした。また、どの先輩方もひとくせもふたくせもある魅力的な方々ばかりで、誰とお話しても面白い話(大好物)が山ほど聞けました

とりわけ、伝説のミスターXは、当日に生ビールのショップを担当したんですよ。100%の有機低農薬りんごジュースやオレンジジュース、紫蘇ジュース、ソフトドリンクいろいろ。

生ビールっておいしく入れるのが難しいんですから。
泡が多すぎてもいけないでしょ。さすがは伝説の男ですよ。

そらーもう!泡が多めな感じ・・・。

しかもその片手間に競馬新聞を見ながら「複コロ作戦」を練るという神業もこなすんですからやっぱり伝説だなーって思いましたよ、ええ。

三里塚「木の根ペンション」のプール開き

そばの少ない「焼きそば」(鍋山担当)とか、なんちゃって「かき氷」(大森青年の父:万吉担当)とかいう微妙な屋台もありましたが、とにかく三里塚の米、野菜、たまご、水が全部おいしいもんだからどれもこれもうまい!!

京都からはめちゃくちゃ旨いカレーも来ましたよ~
三里塚は本当に農業に適した土地なんです。空港なんかに潰されてはいけないんです。

三里塚ワンパック野菜の石井紀子さんの担当された「有機・無農薬・低農薬野菜の料理」ショップのメニューの数々が死ぬほどうまかったんですよー!野菜でこんなにおいしい料理が作れるのか?って思うほどのおいしさ。

とにかくね、いつも米だけはこだわっているつもりのうちのご飯が「あれってなんだったんですか?」みたいに感じるくらい三里塚で食べるご飯がおいしかったのー。
ゆきちゃん、超ショックー。誰か 米、送ってー (-m-)パンパン

大森青年のお母さんが、おにぎりにしてたくさん握ってくれたんだけど、塩だけでおいしいのー。ささっと麺料理とか野菜料理、サラダを作ってくれたんです。私はそれを見てて「ああ、こんなふうにササっと作れる女になりたい!」と思ったんじゃなく、「ああ、こんなお嫁さんが欲しい・・・早く万吉と別れないかしら・・・」って思ったのでした。

また、田んぼくらぶのかたや三里塚にかかわりのあるかたも初めてのかたもたくさんお手伝いに来てくださいました。

当日の朝、ミスターXが朝早くからお味噌汁を作ってくれました。
煮干からダシをとって具だくさんのやつを。う、う、うまい!!
毎日作ってるんだって。左翼って、お料理も皿洗いでもなんでもする男の人が多いから助かるわ~

で、若者バンドが2組(未練タラタラズ&セルナンバー8)、演奏してくれて盛り上げてくれました。うちひと組は大森くんの弟さんのバンド。当日の音響は大森くんの妹さん。
みんなおんなじお顔立ちでした! (゜ロ゜)

韓国伝統打楽器 のチャングを演奏する「ウリジ」

そして、韓国伝統打楽器 のチャングを演奏する「ウリジ」の皆さんもお祝いにかけつけてくださいまして、それはそれはにぎやかに華やかに舞い踊りながら鐘や太鼓を叩きます。あんまり好評で、少し休憩を入れまして、もう一回、公演してくださいました。

木の根ペンションはご存知のとおり、成田空港の中にあるので(いや、勝手に周りに空港を作っちゃってるので)、やぐらみたいなところからと入り口のとこらあたりでも24時間休まず監視してくれちゃってるんですけど、その監視員にむかってチャングの皆さんが演奏しに出てっちゃったもんで、監視員がびっくりして隠れたりしていましたよ。

鐘や太鼓って意外に心に届くというか響くんですよね。物理的にもだけど、心理的にもね。結構長い時間、外まで出て舞い踊りながら叩いたから警備員も怖かったんじゃないかしら。ぷぷっ!私らは最高に爽快でしたがね。

「勝手連」もこれからは楽器を導入しようかなと思っています。

無事にプール開きも済み、かわいらしい子どもたちもたくさん遊びに来てくれましたし、知らない人もすぐに仲良くなる感じっていいですねえ。

今回来られなかった皆さんも、次回のイベント(四季折々になんかやりたいね)にはぜひいらしてくださいね。決まったらまたご案内いたしますね。

自分たちのサークルの合宿に使うも良し、ただボンヤリと遊びに来るも良し。皆さんで楽しく使っていただきまして、育ててやってください。大森くんたちに代わりまして、今後とも明るく楽しい「木の根ペンション」をどうぞよろしくお願い申し上げます。

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さて、
ここからは「木の根ペンション」とはまったく関係ない話題に変わります。

疲れきった翌日は「三里塚緊急闘争」でした。
「勝手連」は農民と一緒に闘うことを誓っていますので、疲れてたって行くわけです。身体から塩を生産しながら行ってきましたよ。今回は「戦闘宣言」が出されるほど厳しい状況だったので、それなりに覚悟して出かけました。でも絶対に捕まりたくない。

いつもより力の入った集会とデモになりました。農民、労働者、学生、非正規、支援、みんなの怒りがひとつとなって渦巻くような勢いのデモになりました。私もそれなりの回数のデモには参加していますが、今回は初めて鳥肌が立つような感じでした。

北原さんが解散地点で高い壁に沿ってカメラを構えている公安やガードマンにむかって、「なんですか、君たちは!!ここは解散地点だ。一歩退きなさい。申し入れます。退きなさい!!」と静かに、しかし怒りに満ちた声で言ったのです。すると参加者みんなが、「いつだって抑えていたものがとうとう噴き出した」といった感じに包まれ、一斉に抗議したのです。

その抗議の迫力に権力側はひと言も返せず、何もできず、ただただたじろぐといった様子でした。こんな感じは私は初めてでした。泣きそうになりました。気がつくと大声で抗議している自分がいました。

こんなひどいことが許されてはいけないと強く思いました。農民にとって農地は命です。それを勝手に取り上げようなんてどうかしています。それが当たり前に行われていることに怒らない人はおかしいでしょう。

三里塚でも沖縄でもそれがずーっと起きているんです。福島の怒りも一緒です。今こそ、みんなの力が必要です。どうか皆さまのお力を三里塚にも沖縄にも福島にも、あらゆる被災地、被災者にお貸しください。

3・11のあの未曾有の災害で、私は「もう死ぬんだな」と本当に思いました。原発事故の影響はどこまでどんなふうに及んでいくのでしょうか。誰にも正確なことがわからない。でも、あの日、死なずに生きていた。だからこれからはある意味、おまけみたいな人生です。弱い立場の皆さんと力を合わせることはできます。自分にやれることはしないとと思っています。

いつ なにが起こるかわからない世の中です。会いたい人には会い、行きたいところには行き、やりたいこと、やれることはやり、後悔がないように生きないと!って思います。

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