「浮浪者は死んでもいい」 ホームレス殺人未遂 少年らの「論理」

愛りん職安前で寝泊りする人々 またしても少年による野宿労働者(ホームレス)への連続襲撃事件。しかも今回は寝ている労働者の体に火をつけて、生きたまま人間を燃やすという信じられない残虐行為です。
 犯人の少年たちは、取調べ中も野宿労働者のことをホームレスとさえ言わず、「乞食」とか「浮浪者」と呼び、「世の中の役に立っていないから死んでも仕方がない」と供述しているそうです。この言い方、このイデオロギー、ネット上で腐るほど見てきました。今まで一度でも「乞食」や「浮浪者」という表現を使ったことのある大人は、この子供たちを自分を映した鏡として、自分が本当はどんな人間なのかを思い知るがいいのです。
 排除も襲撃も殺人も、単なる程度の問題であって、本質は同じです。「殺してはいけない」のは、人間として尊重されるからです。他の大人たちが人として尊重しない存在を、「殺してもいい」と考える子どもが出てきたとして、それをどうして驚くことがあるでしょうか?あなたもこの子どもと同じことをしているのですから。

公園で寝ていた男性に火をつけて殺害しようとしたとして、警視庁は、いずれも東京都北区に住む高校1年生ら15~17歳の少年5人を殺人未遂の疑いで逮捕したと、6日発表した。男性は大やけどを負って入院中。少年らはほかに、公園で生活するホームレス2人に対する4件の襲撃にかかわったことを認め、「汚くて街に迷惑をかけている。死んでも気にする必要はない」などと話しているという。
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 大阪でも、行政の介入が少なくて、周辺住民もごく普通にホームレスとつきあっている扇町公園などでは、全くと言っていいほど襲撃が発生していません。ところが行政の追い出し攻撃が激しかった長居公園では、少年グループが通りすがりに石をぶつけていくなどの被害が続発します。中には小学生までいたそうです。陳腐なことを言うとしか思われないかもしれませんが、子どもの非行は大人社会の鏡だというのは本当だと、ホームレスを見ていると、つくづくよくわかるんですよ。
 しかも主犯の少年は17歳のタイル工だという。詳しい事はわからないので先入観はいけませんが、普通に考えたら底辺労働者ということになると思います。野宿労働者の支援運動には、こういう若い底辺労働者も同じ仲間として自発的に参加してくる人が増えています。一方でこうして底辺に追いやられた仲間同士が互いに争わされ、より弱い者をターゲットにして差別させられている。差別する相手は野宿労働者でなくても、例えば外国人でもいい。それを支える大人社会のイデオロギーこそが、貧困労働者を平気で「浮浪者」と呼んで見下し、貧者に「乞食」という言葉を赤面もせずに吐ける差別排外主義(=人間選別主義)のイデオロギーなのです。
 野宿者運動が作り上げてきた、見返りを求めない助け合いの精神(イデオロギー)は、そんな貧困なイデオロギーを遥かに凌駕するだけの魅力を持っています。その魅力に引き寄せられて多くの若者たちもまた集まってきている。それは理屈の世界ではない。本当に理屈ではないのです。そこには人をひきつける強力な輝きがあるし、そこから見たら「差別者」なんて存在は、加害者というより、むしろ可愛そうな地獄に生きている人にしか見えない。
 そんな地獄に突き落とされた、この犯人の少年を可愛そうに思います。憎むとすれば、こんな社会を作り上げ、さらに差別を煽るような支配者と行政のほうだ。「社会の役にたたない人間は襲撃してもいい」この「社会」という言葉は明日には容易に「国」に変わるでしょう。いいえ、それはもはや「明日」ではありません。現実にネット上では、「反日なブログや掲示板は荒してもいい」「消えてなくなるべきだ」という態度の人間で溢れているではありませんか。「人に死ねとか消えろという人間こそが消えたらええねん」それはいつの時代にも通用する真実です。

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 公園で寝ていて高校生らに火をつけられた被害者の男性は、家庭の事情で昨夏からインターネットカフェなどで寝泊まりをしていたという。被害に遭った夜は、清掃作業の仕事が休みだったため一人で酒を飲みベンチで寝ており、少年らはホームレスと思ったと話しているという。
 男性を襲う際、少年の1人が「ごみを掃除するぞ」と仲間に声をかけていた。現場の公園で寝泊まりし、事件を目撃した男性(45)は「叫び声でベンチの方を見ると、火柱が上がっており、男性のひざの上から頭まで火に包まれていた。男性は『助けて』と言いながら噴水に飛び込んだ」と話した。
 逮捕された5人組のリーダー格はタイル工の少年(17)で、ほかの4人は北区の中学校の同級生。5人は共通の知人を通じ知り合ったという。
 少年らは、公園などで暮らす人たちのことをホームレスとは言わず「乞食(こじき)」「浮浪者」と呼び、警視庁の調べでもそう表現しているという。
 タイル工の少年は「乞食は最低で、世の中の役に立っていないから、犬猫と一緒。汚くて街に迷惑をかけており、死ぬのを待っているだけ。死んでも仕方がない」と話している。ほかの少年4人は「火をつけて乞食をいじめたかった」「怒って追いかけてくるのがおもしろかった」と話しているという。
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 そもそも「犬猫」なら殺しても罪ではないとでもいうのでしょうか?リーダー格の少年は、過去に猫や亀を虐待して殺したことがあるとの情報もあるそうです。悲しくて悲しくて仕方がありません。

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