by 中野由紀子
毎週金曜日の官邸前デモについて、主催者である「反原連」の皆さんの方法に、いろんな意見が出ています。毎週、行動やデモが無事に続けられるようにと、警察の皆さんと相談して、協力して、行われているようです。「デモ」なはずなんですけど、どうしたことか、まったく自由じゃない。
また、反原連の皆様のおっしゃることとして、「これはデモじゃないからどこかに向けて歩くとかではないです」ということだそうです。だから、「動かないでください」ってサイトに書いてありました。マジか!?
「余計なことや変なことは言わないでください、ふさわしくない旗は出さないでください、ちゃんとしないと来週のデモがやれません、主催者の指示に従ってください、スタッフや警察の皆さんの言うことにご協力をお願いします、格好はきちんとしてください、おかしな行動はとらないようにしてください、etc…」。
「駅の出入口は封鎖されていますので…とか、けが人をださないように、逮捕者をださないように、解散の時間が来ました!すみやかに解散してください!お願いですからご協力ください!」
(゜Д゜) なんじゃい、そりゃ!?
大体、駅の出入り口が封鎖されるってなに?封鎖したら会社帰りの皆さんが困るっつーの。というか、それはおかしいです。抗議しないとならないことです。ゆーこと聞いてる場合じゃないです。
ひとりひとりが自分らしく参加するのがデモです。何時に解散しようが自由なはずなのです。それを「身勝手なことをしないでください!すみやかに解散してください!これから出来なくなります!」とか言われた日にゃー、びっくりです。
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初めて参加した頃は、こんなにたくさんの人を集められたことに敬意すら感じていました。しかし、主催の皆さんがあまりにもガチガチで、警察との相談で動いてることに気づいたのは二回目の参加だったでしょうか。警察と仲良くして左派を排除するって聞いたことがありません。そんな国は日本だけじゃないでしょうか。これってデモ(あるいは、行動?)じゃねー!!って、
素直に感じました。違和感満載。
「スタッフ」という腕章を付けておられる人が、「きちんと並んでください!スタッフや警察の方の言うことにご協力ください。でないと次の行動ができなくなります!!」と注意?をうながしながら歩いています。
「(゚ペ) 「へっ!?」
と思ったので、「これって全然、デモじゃねーじゃん!」とついうっかり口に出して言ってしまいました。するとスタッフの男性は、チッ!と舌うちをしまして、ぼやくように「気持ちはわかりますけどね、続けていくためにはしょうがないだろー」とおっしゃいました。本末転倒!
それでも、なるべく気持ちを合わせつつ、全部を言うとおりにはせず、自分たちの色を出しながら参加し続けてきました。ついこないだは、主催側のおひとりがいろいろと答えられたインタビューが雑誌で発表されましたね。あれを読んで、おかしいと思わないのはやっぱりおかしい。「脱原発の敵はサヨクとネトウヨだ」というような主張にもびっくりです。
一部では、こんな服装の人は困ります!なんて言ってる方もおられるようで、差別以外のなにものでもなく、それは排除になってしまいます。ちゃんとした服装ってどんなでしょうか。ゲタじゃダメですか?ちゃんとした格好ができない(買えない)人は参加できませんか?デモっていうのは、誰でもが自由な形で自由に参加できる自己主張の場所です。そこにいろんな規制を設けること自体が、もうデモ(あ!動かないんだから行動か)じゃないし、「反・脱原発」を叫ぶ意味すら怪しくなってきます。
と、夕べ、そんなことを、活動家の大先輩の前田年昭さんと飲みながら語り合いました。
要するに、「バカヤロウ!!も言えない世界にしたいか バカヤロウ!!」ってことです。
私は草加さんのように、難しいことやもっともな理屈なんか言えないけれど、おかしいと思うことはやっぱりおかしいと言うべきだと思うのです。
もうひとつ、思うこと。デモがどうしたのこうしたのも大事だけれど、今、もっとみんなで考えなければいけないことは、福島原発で被ばくしながら収束作業を行っているたくさんの労働者の皆さんの本当の声が聞こえてこないということ。これをどれだけの人が理解しようとしているのでしょうか。私は、この厳しい現場で働いておられる皆さんに、もっともっと心を寄せて、自分から歩み寄らないといけないと思っています。
つーことで、最後に前田さんから教えてもらった気持ちのいい音楽を、その界隈の(デモ、あるいは動かない行動!?を主催されておられる)皆さんにお送りしたいと思います。
OK じゃあ最後は仲良く声合わそう!
「余計なお世話だバカヤロウ!」
それでは。
脱原発デモの内なる敵は サヨクと ネトウヨなんです
MisaoRedWolf インタビュー(阿修羅掲示板)
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