戦争が身近な沖縄と「平和ボケ」した本土の右翼

対話羽賀さんの投稿への返信です)

 ビラの内容のことを言ってるのかな?正直言って、ないものねだりかなと感じました。なぜかと言えば、書いてあるように、これは集会に来てくれた方(およびこのブログの読者)に配布する、つまり集団的自衛権と安倍に反対するという目的(価値観)を共有する方に、では次に何をすればいいのかを提起するための文章だからです。文章や議論というのは、まずお互いに同意できるところまでおりていって、その共通の土台から出発しないとかみあった議論になりません。その意味でネット(掲示板など)は極めて議論に不向きです。

 さて、その上で以下申し上げるならば、まず私が見るところ、集団的自衛権に反対している方々の考えや潮流としては、大きくわけて3つです。

戦後体制の「防衛」か「克服」か

 一つは、「戦後体制防衛派」で、憲法や平和、個人の尊重などを基礎に考える方々。戦後民主主義派というか、これが一番目立つし数が多い。ネトウヨさんが念頭においているのもこの部分。羽賀さんが攻撃しているのもここですね。この人たちは良心的だし、別に間違っているとも思わないし、共に手を取って闘いたいと思う。

 ただ、ビラにも書かれている通り、冷戦構造を前提として成立した戦後民主主義とその対立軸が、すでにそうとう劣化してきていることを、多くの人が知っているか、もしくは肌で感じています。閉塞感や漠然とした不安がある。とりわけ若い世代がそう。そこを右翼的に突破しようと呼びかけるところにファシズム登場の本質があるのであって、もはや保守の人でさえついていけない安倍政権のようなものが登場しえた根拠もそこにあるのでしょう。

 一方、戦後体制防衛は世論でいえば年配を中心に3割くらいあると思うので、運動のスタート時には説明もしやすいことから、どんどん仲間が増えていく快感を味わえるでしょうが、実はこれでは過半数はとれないし、何より戦争に向かう世の中を変えることはできないだろうなと思っています。ただこの層が集会などで可視化されることは歓迎します。

3・21新宿反戦デモ
3・21新宿反戦デモ

 そこで二つめの潮流として、戦後民主主義の崩壊の中で、それを「守れ」だけでなく、危機の中でそれにかわりうる新しい価値観と社会を展望するべきだというのが私たちのような人たちです。「危機」とはなんでしょう?今までのやり方ではダメだと、みんなが感じているだけでは危機とは言いません。古いものは改めればいいだけ。そうではなく、ではどうすればいいのかということがわからない、それを危機といいます。

 この潮流は一つめ(たとえば社民・共産などの大政党)の影に隠れて目立たなかったし、今でも一つの「党」などにまとまっていないので、羽賀さんのおっしゃるようにわかりにくくはあるのですが、この10年であちこちで噴出してくるようになりました。私はここに期待をもっていますし、それはまだ「ふんわりとした方向性」を共有できればいいと思っています。一つの主張や一つの党にまとめる必要はない、大きな方向性の中で、雑多な人々が自由に議論して決めていく、むしろそういう空間を国境を超えて広めていくことに意義があると思っています(島国に住んでいるとピンとこないでしょうが)。

 ここについて語ると戦後民主主義(戦後資本主義)とは何か、それはどうして成立してきたのかという歴史的なところから全面展開しないといけませんので、ビラと同様にここでは指摘だけにとどめて先に進みます。

軍事的合理主義からする反対論

 そして三つめですが、自衛隊(軍隊)の存在を認めて評価しつつ、だが合理的(軍事的)な理由から集団的自衛権には反対または不安という人々です。つまり本来の意味での保守派の方で、多くは自民党に投票してきた人々です。実は可視化されてないだけで、世論調査で集団的自衛権に反対する人の中では一番ありがちなメンタリティではないかと思います。羽賀さんが集団的自衛権反対の理論を聞きたいということでしたら、まずこの部分の話を聞いてみたら、いろいろと議論もかみあうところが多いのではと思います。

元自衛隊レンジャーが語る「集団的自衛権と自衛隊の現実」 講師:井筒高雄さん
井筒高雄さんの講演(3月28日)

 たとえば元自衛官で、自衛官としての仕事に使命感や誇りをもっていたという泥 憲和さんや、井筒高雄さんあたりのお話しを聞いてみたらいいんではないでしょうか。羽賀さんは私たちが思想的(イデオロギー的)だと言いたいようですが、それはむしろ安倍さんのほうであって、こういう現場を知る元自衛官以外にも、政権中枢にいた軍事官僚など、現場を知る人たちから「安倍の言っていることはむちゃくちゃで合理性がない。説明は素人だましで、集団的自衛権は『必要があるから』ではなく、安倍がそうしたいからしているだけ」「もし本当に(日本が攻められてもいないのに)アメリカのために集団的自衛権を行使するような場面になったら、自衛隊も日本もぐちゃぐちゃになる。それでは日本は守れない」とおっしゃっています。現場の声は自称「軍事評論家」の机上の空論とはかなり違うようです。この人たちの言っていることも、機会があれば当ブログでも紹介していきたいと思っています。

 また、後藤田正晴は私たち左翼にとっては宿敵ですが、徹底したリアリストでもあり、建国以来ほとんどの期間を世界のどこかで戦争し、現在も戦争し続けているアメリカに、軍事的につきあいきれるはずがないと言っている。

 戦後の保守政治家は、政治経済的のみならず、軍事的にもアメリカに「従属」してきた。だが対等に片棒かつごうということは、どこかで避けてきた。そのために9条をご都合主義的に使ってきた側面もある。安倍はそのことが我慢ならないらしいが、世界の紛争地で活躍する人道NGOの人たちも「私たちは9条に守られて戦地でも自由に活動できた」と口をそろえて言っておられます。しかし今回のISの人質殺人でわかるように、もうこれから先そんなことは通用しなくなってしまったのです。

 9条に守られていた世界中の邦人が、安倍のせいで危険にさらされる。たとえるなら、ドイツ軍部が東西二正面戦争を避け続けるために、常にどちらかとは平和を保っていたのを、ヒトラーがやってきて、いともあっさりそれを破ってしまった。その結果としてドイツは崩壊した。保守政党の論理にのるなら、安倍は軍事的合理性でいえばヒトラーなみだということです。もちろん私たちは軍事的合理性ではなく、戦争に反対しているので立場は違うわけですが。

 井筒さんはかなり甘めに判断して、(日本が攻められてもいないのに)遠い他国の戦地で殺し合いのできる部隊は、現状で4500人程度だろうと。それでもメンタル面ではギリギリ耐えられるかどうか。この数では無理なので、今後増やすとしても「促成栽培」になるだろうと。

 人は最初から人殺しを平気でできるようにはできていない。かつて旧日本軍は新兵にまず無抵抗の中国人捕虜を殺させたとか、米軍はベトナム戦争時に徴兵した新兵の訓練ではかなり非人道的な心理訓練をしたとかいって糾弾されることがあります。それは単に非人道的というにとどまらず、実はそうしないと兵士がもたない「促成栽培」だったということがあると思います。

 自分のこととして考えればわかるように、誰もいきなり人殺しができるわけではありません。しかも自分たちが攻められたわけでもない他国に攻め入って、そこで民間人もどんどん殺されていくのを見るのです。「あいつら全部敵で嘘つきで何をするかわからないクズだ」くらいに思わないとやっていけません。ベトナムで米軍による虐殺が多発したのも、この「促成栽培」があると思います。

軍事政策に「思考実験」は通用しない

 次に羽賀さんの議論にのって話をするなら、なんで「攻められる」ことばっかり考えるの?と思う。このまま安倍の路線でいけば、私たちは世界のどっか(おそらくアジアか中東)でアメリカと一緒に「攻める」立場になるのは明らかでしょうに。攻められたらどうするから問題をたてて、そこからしか発想できないのは、まんまと安倍の「素人だまし」の論法にからめとられているからです。

 可能性を考えれば素人でもわかることですが、中国と日本が戦争するより先に、自衛隊がアメリカと一緒に他国に攻め入って人を殺し殺されるほうが絶対に早いです。

 それが日本と在外邦人を守ることになるのか?「後方支援くらいならいい」という考え方は代表的な「素人だまし」なのであって、これまでのPKOの延長で「参戦」を考えてはいけない。それは次元が違う。そうなったら明確な「敵軍」になるのですから、実は後方の補給部隊は、むしろ真っ先に狙われる危険な部署なのだそうです。そこでは必ず死者がでるし、日本国内が標的にされるかもしれない。

 その時に安倍のような人間は「9条のせいで死んだ」と原因を真っ逆さまに宣伝して改憲に持ち込み、「後方」から「前線」へとさらに先に進もうとするでしょう。羽賀さんは、安倍やその支持勢力が、失敗はしたものの、今回の人質事件をその方向で利用しようとした痕跡を感じませんか。小泉政権時のイラク人質事件における、単に「迷惑だ」という対応とはかなり違う。そしてそういう方向にまんまとのせられ、どんどん進んでいってもいいのでしょうか?

ゴジラVS自衛隊 ある人(それもかなり左がかった人)が、いきなり「思考実験」と称してIS(いわゆる「イスラム国」)が日本に攻めてきたらどうするんだとか言い出して驚きました。軍事政策で現実を無視した思考実験などありえません。そんなこと言い出したら、極端な話、富士山の火口から怪獣が出てきたらどうするんだとさえ言えるわけで、自分にとって都合のいい結論を導くための条件を、いくらでも並べることができてしまう。

 安倍の集団的自衛権に関する説明がまさにそれで、80年代なら自民党の中でも「若いもんは元気がいいね(笑)」と一笑にふされたような内容です。そこでこの説明にリアリティを持たせる雰囲気つくりのために、周辺での緊張を緩和どころか逆にわざと高めているところがある。それをやりすぎてアメリカからさえ釘をさされ、世界中で軽蔑されてネオナチ扱い、喜ぶのは国内の右翼ばかりというのが、逆に安倍の弱点になるというジレンマにも陥っている。

 そこで国内向けに出されたのがミニバブルによる「アベノミクス」や「経済が第一」という言辞ですが、そのツケを払わされる安倍さんの後の政権はかなり苦労するでしょうね。最終的にそのツケは国民に回すしかないわけで、財界富裕層に負担を求めることは保守政治家にはできませんから、ちょうど小泉さんのあとの政権がすべてそうだったように、しばらく短命内閣が続くことになるでしょう。

戦争の可能性を身近に感じる沖縄と、「平和ボケ」した本土の右翼

翁長雄志さん 横道にそれてしまいましたが、たとえば沖縄でなぜあれほど基地反対派が選挙で強いかわかりますか?それはもちろんいろんな要因がある。それを一言であらわしたのが「イデオロギーよりアイデンティティ」ですが、その中に、沖縄では戦争が身近だということがあるそうです。老齢の方にとっては沖縄戦、年配の方にとってはベトナム戦争で沖縄はフル稼働した。そして若い世代にとって中国の軍事的プレゼンスの増加がある。その意識は複雑で「反戦派」という一言で片付けられない。

 安倍さんは官邸で気楽に対外緊張を煽ってくれるが、おそらく中国と軍事的衝突がおこれば、沖縄には真っ先に100発以上のミサイルが飛んできて草一本残らない。その時に米軍は「守って」くれるのでしょうか?

 米軍戦略で私たちが知ることのできる最新の作戦では、アメリカは沖縄や日本を守るのではなく、一斉にグアムなどに撤退して「第一撃」を避け、部隊を温存することになっています。その上で沖縄や日本本土を戦場にして中国を押し返し、中国本土までは入らず封じ込めるだけですますという戦略です。全面戦争なんてしたら核の打ち合いになりますからね。

 もちろん日本や沖縄は焦土になりますが知ったことではありません。米軍はアメリカのためにあるのですから。戦時下での邦人の避難輸送については、日本政府は国内向けに大きな宣伝材料となるので米軍に合意するよう求めていますが、米軍は「一切しません」とはっきり断っているくらいです。これで「守った」と言えるかどうか。そしてそれでもアメリカの世界戦略の捨て駒として「中国と戦う」値打ちがあるのか?

 まあこういう議論自体が「攻められたら」という都合のいい「思考実験」にまんまと騙されているわけで、私はそういう立場には立ちませんが、保守派やリアリストの主張としてはそういうことです。安倍の幼稚な主張は「攻められたら論」の土俵内ですらこの有様です。

 だいたい日本が中国や朝鮮に攻められたことは元寇まで遡らないと一度もありませんが、中国や朝鮮は日本から攻められ支配された経験がある。その世代の人がまだ生きているのです。周辺国の人々のそういったメンタリティを理解した上で議論を聞かないと、それこそ「平和ボケ」した私たちには、彼らが何を言っているのかさえ理解できないと思う。

 それは沖縄に対してもそうで、まさに今のままだと、かつて本土防衛の捨石にされ、島を焦土にされ、その上戦後も犠牲を押し付けられてきた、その歴史の最悪な再現でしかないわけです。

 ちなみにオバマ以降の米軍の対中戦略では、想定される戦線を周辺諸島(沖縄含む)にできるだけ戦線を小さくするという方向に進んでおり、最終的に(ソ連とがそうであったように)可能な限り直接戦争をさける、攻撃も刺激もしないという「共存戦略」に進んでいるようです。

 だってそれ以上やるなら核戦争を覚悟しなきゃいけないじゃんというわけで、おそらく二言目には「約束いたします」と言って「約束」したことを平気で破って説明もしない、口先だけの右翼イデオローグ安倍よりも、米軍のほうが100倍ほどリアリストであることだけは確かでしょう。

 戦争を身近に感じている人ほど、あるいはレンジャー部隊のような「敵地潜入」を任務として現場で銃をもって準備していた人が、むしろアメリカと一緒に世界で戦争する集団的自衛権に反対しています。一方、戦争なんて映画やゲームでしか知らない、自分が人殺しをすることになるなんて思いもしない、そんな本土の都会の若い人が、集団的自衛権に賛成している。人殺しは自分ではない誰かがやってくれるだろうと思っているから、自分が死ぬなんて考えもしないから、誰か他の人がかわりに死んでくれればいいと思っているから。

安倍晋三 「いや、俺は日本が攻められたら戦う」とか言う人がいるが、不当な侵略に抵抗するなんて別に当たり前のことで、9条護憲派の人でさえそれに反対しないし、パレスチナの人々もやっていて、そして私たちのような人間も時には生活や命がけでそれを支援している。

 けどね「もし攻められた時には…」なんて言っているネトウヨさんのほとんどは、そんな日がくるなんて実は思っていない。思っていないから勇ましいこと言いながら毎日平和にネット見て、オナニーの合間に自分の脳内にだけいる「サヨク」の悪口言いながら暮らしていられる。「その時」になったら戦うのはむしろ私たちのような人間だけで、今そんなこと言ってるネトウヨは絶対に戦わないと思う。

 「いいや、戦うさ!」と言っても、戦争を観念的にしか考えていない人は現実の前には真っ先に逃げるしか他にないでしょう。逃げることが可能なら逃げればいいし(まあ実際にネトウヨさんが想定しているような「戦争」が本当におきてしまったら誰も逃げられないし防げもしないけどね)、決してそれを責めやしませんが(むしろ邪魔だし)、そういう「戦う」とか言っているような脳内お花畑の人間こそが本当の意味での「平和ボケ」というんですよ。そしてネトウヨさんの「平和ボケ」が一日でも長く続くように、私ら左派は頑張ろうと思うわけです。

衰退する大集団と成長可能性のある少数派

 最後に、私が思う範囲で集団的自衛権反対派をざっくり3パターンにわけましたが、実際には団体や潮流的にも、また一人の人間の中でも重なっている部分が多いだろうと思うし、その境界もあいまいだろうことはわかっています。また、戦後民主主義派の方が3割くらいだろうと言われて、じゃあお前ら左派は何割なんだよと不愉快に思われたかもしれません。はっきり言って、私たちのように、(便宜的にこう言いますが)戦後民主主義を左から乗り越えようという志向を明示的にもった人たち、もしくはそういう明示的志向への支持は、幸福実現党の支持率といい勝負だと思う。つまり数パーセント。

 ただ、この結論には補足があります。まず一つには、戦後民主主義派が現在的に一定のシェアをもっているとしても、今までがそうであったように、長期的には一進一退しながら衰退していくしかない、選挙の時の「左バネ」としての役割を果たしながらも、「徐々に負けていく」未来しか私には見えないということがあります。

 二つめには、「明示的には」数パーセントというのが味噌なのであって、今のままではやっていけない、けど戦争や差別みたいのが大手を振って歩く世の中だってもちろん嫌、そう感じる人々への「突破口」を私たちは提起しているのであって、私たちのような層、または私たちが対象としているような層は、潜在的には実は戦後民主主義派より多い、ひょっとして社会の多数派なのではないかということです。つまり衰退する大集団と成長可能性のある少数派のどちらを選ぶかの問題です。

東京のラッシュアワー そして三つめに、数パーセントって、実はでかいという問題。1パーセントと言うと、ほとんどいないと思われがちですが、渋谷のスクランブル交差点を眺めて、「この中の100人に一人」を仲間にできたとすれば、それはものすごい数であることがわかります。1パーセントってじつは凄い。それは逆説的にネトウヨさんらの「活躍」をみればわかりますよね。

 戦後体制の中で常に3割くらいの支持を得ながら、結局は党や組織以外は社会的に何も残せず、最後は民主や維新に支持層まるごと持って行かれて何もできなかった旧左翼やその随伴者の結果が、まさに今の世の中なのであって、それと同じことを今さらしたってしょうがないという思いがある。たとえ1パーセントであっても「社会の潜在的な多数派の機運を代弁した」「強固な1パーセント」として、社会や地域の中に何かを残して(建設して)いけないか、そこに賭けてみるほうが面白そうだし、やりがいがあるように思うのです。

 そしてこのブログはその具体的な内容について、一生かけて考察し続けるためにあるということです。まあ個人ブログですし、「このサイトについて」にも書いてる通り、人様に影響を与えようとは思いませんので、それで文句を言われる筋合いはないと思っています。

 まどろっこしくてよくわかりませんか?すみませんね。私は形式論理的にすっぱりとした「わかりやすい」論理展開や結論がある「ブログ的文章」が好きじゃないんですよ。そういう書き方をするしかない事例もあるし、書けと言われれば書きますし、実際のこのブログでも書いてますが、ものすごく布教というかネット街宣というか、「教えを広めてる」感がして本来あまり好きじゃないんですね。

 実は大昔からそういう文書は左翼では「アジビラ」とか呼ばれて大量に存在してきたわけです。今はそれを右翼がネットでやってるだけのこと。で、そういう布教文書(アジビラ)を読んでない人を「情弱」とか呼ぶのなんかはもう最低で吐き気すらする。さすがにどんな硬直左翼の中にもそこまでアホな人はいなかった。

 私は今後もあえてできるだけ、問題の結論を形式論理的にまとめず、その周辺をぐるぐる回って輪郭をたどりながら、あーでもない、こーでもない的な文章を垂れ流していきたいと思います。あまりいないだろうけど、それを読んで何か心にひっかかる人がいてくれたら嬉しいくらいのつもりです。

米CBSドラマ『ジェリコー』より

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32件のコメント

返信ありがとうございます、
最初に、誤解がなければよいのですが、だれかを敵視したり攻撃するために、先のコメントを書いたわけではありません、
私の書き方で不快な思いをされた方がおられましたら、申し訳ありませんでした、
変な他意はありませんので、怒らないで読んで下さるようお願いいたします。

私が望むのは、煽りや・デマゴーグ・感情を元にした論は、極力排除して考えたいということです、
つまり、主義主張の違いを色目で見るのではなく、事実と筋道のたった話を見たいという思いです、

人様のブログで勝手なことを言うなと、いわれてしまえばそれまでなのですが、
ちゃんと向き合えば、分かり合えるかもしれないのに、悪意をぶつけ合うだけでいいのか? と、感じてしまうのです、

私も意識して、事実をもとに客観的に物事をとらえたいと感じています、
ちょっと長くなるかもしれませんが、一つ一つお返事をしたいと思います、

まず、ネットでの議論についてですが、
事実の確認と冷静なやりとりができれば、第三者に開かれたネット環境は、集合知を得る最適な環境だと思います、
不特定多数の目にさらされた議論は、きっとより良い解決方法を見いだせる場になると思っています。

集団的自衛権についてですが、なぜそれが日本を戦争にまきこんでメチャクチャになるのかを理解できていません、
先に書いたように、日本周辺の全ての国は、過去70年の間に戦争によって政治問題を解決しています、
中華人民共和国は、チベット併合、台湾・インド・ソ連・ベトナムと国境線や懲罰を理由に戦争をしています、
韓国は、北朝鮮と戦争し、ベトナムで戦争しています、
ソ連ロシアは、クリミアでの戦争が分かりやすいですが、自国の利益のためには戦争を避けません。
アメリカは、それこそ全世界での紛争に介入していますが、当然自国の利益のためにしていることです、
日本のために軍を置いているわけではありません、日本がソ連・中国の政治的影響下とならないようにしたいだけです、

これらは、基本的な事実であって、だれかを批判したり、攻撃するためのお話ではありません、

戦争の可能性を身近に感じる沖縄のお話について、
歴史の再現とはなんのことですか?
だれがせめてくるのでしょうか? 中国ですか? 何のために? 沖縄を中国領にしたいから?
挑発もなにも、中国の軍事費は日本をはるかに超えるものですし、日本から攻撃する戦略なんてのも立てようがないですよ、
それと通常弾のミサイルではたとえ100発でも、街を焼野原にすることはできません、核なら1発でおわりですけどね、
そのとき沖縄を守るのは、沖縄の国民と全国の自衛隊員しかいません、自国を守るのは当然自国の責任です、
いやな言い方ですが、アメリカはついでに助けてくれるだけです。

ネトウヨが卑怯で弱虫で平和ボケであり、真っ先に逃げ出すことについて、
だれを想定しているのでしょう、ネトウヨが存在しない左翼を批判することの、裏返しではないですか。

最後に、ブログという強力な道具で情報を発信しているのですから、
大衆はどんな時代場所でも常に多数なので、わかる人だけ、相手にすればよいなどという事でなく、
みんなに向けて、わかりやすく事実と筋の通ったお話で解説してくれれば、悪意の応酬とはならずに、
対話ができるのではないかなと思います。

おまけのジョークですが、悪意を持って(笑)表現するコピペを1つ。

「ドラえもんを恐怖(クトゥルフ)神話っぽく説明する 」

私は慄然たる思いで机の引出しから突如現れたその異形の物体を凝視した。
それは大小の球体を組み合わせたとしか言い様の無い姿をしており、狂気じみた青色が純白の顔と腹部を縁取っていた。
這いずり回るような冒涜的な足音で私に近付くと、何とも名状し難き声で私と私の子孫のおぞましき未来を語るのであった。
また、それは時空を超越した底知れぬ漆黒の深淵に通じる袋状の器官を有しており、この世の物ならざる奇怪な装置を取り出しては、人々を混迷に陥れるのであった。

「米軍戦略で私たちが知ることのできる最新の作戦では、アメリカは沖縄や日本を守るのではなく、一斉にグアムなどに撤退して「第一撃」を避け、部隊を温存することになっています。その上で沖縄や日本本土を戦場にして中国を押し返し、」  http://t.co/Ux3qlAVJ4E

RT @cnvvlty: 「米軍戦略で私たちが知ることのできる最新の作戦では、アメリカは沖縄や日本を守るのではなく、一斉にグアムなどに撤退して「第一撃」を避け、部隊を温存することになっています。その上で沖縄や日本本土を戦場にして中国を押し返し、」  http://t.co/Ux…

長文だと、やはり分かりにくいですね、
簡単に、たとえ話にしますと、

禁酒とアル中撲滅 を掲げる集会で、焼酎と日本酒の禁止、だけ を主張する現場、の違和感でしょうか、
ビールとウイスキーは、見ないことにするみたいな、何とも納得しがたい感覚です。

 でね、あなた何がしたいのですか?
 あなたのたとえに乗ってあげるなら、禁酒を掲げて日本酒メーカに抗議するデモにわざわざ押しかけて、「ウィスキーはどうした!」と難癖つけてるだけでしょ。それって典型的なネトウヨさんの荒らしパターンじゃないですか。言葉使いが丁寧なだけで、やってることはそういう痛い右翼のネット街宣(言論圧殺)と全く同じでしょ?私らがそう言ってたしなめたら、そういう痛いネトウヨさんは、10年くらい前なら「議論をさけるのか」「私が意見を言うのを邪魔するのか」「負けを認めたんだな」とかトンチンカンなことを言ってたものです。懐かしく思い出しますが、まあ、今はそういうアホな人もあまりいなくなりました。
 小林よしのりが『ゴー宣』の前に描いてた評論漫画で、編集がいちいち最後のページ柱に「若者は形からはいるもんですぜ」とか、延々描いた漫画の内容を一言で否定するようなコメントを載せるもんでイライラしたとかいうエピソード書いてましたけどね、私が何日もかかって私生活も放り出して調べ物して書いたエントリに、いちいち否定的なコメントを粘着的に載せて回るあなた行為に、私もずっと同じようなイライラを感じてました。でもまあ、そこはぐっとこらえて、きっと悪気のない「天然さん」なんだろうと随分と好意的に接してきたつもりです。今回もあなたのために、わざわざ保守派の人たちの意見まで収拾して紹介もしました。しかしもうそういう私なりの好意やあなたへの努力もそろそろ限界です。
 各方面からの誤解を恐れずにあえて言えば、よっぽど尻尾の生えた悪魔でもない限り、いろんな政治家や指導者の打ち出す政策に、たったのひとつも合理性や利点がないということはまあないでしょう。その政治家なりの何かしらの合理性があって、そこを強調して同意を求めるんでしょうよ。しかし同時に必ず何かの欠点はあるものです。だから反対するも賛成するも、それなりの理屈はたつもので、そこは各人の世界観や人生観のようなものが大きく作用する。そしてここは私が、言いたかないが年間2万円からのお金を投じて、自分の世界観を吐露するために作った場所です。なんやかんやで開設以来の11年間で、およそ15万円くらいのお金を投じています。
 で、最初に戻りますが、あなたはそういう場所で何がしたいのですか?あなたとは違って悪意満載のネトウヨさんにいつも言っている言葉を、そろそろあなたにも言わなくてはなりませんか?「そんなに自分の正しい意見を発表したいなら、他人の家の中でやられても迷惑です。街頭に立って『俺は神だ!みんなが俺の意見を聞くべきだ』とでも演説したらどうですか」と。
 ここには右翼の人や保守派の人もちょくちょく来てくれて書き込みをしてくれてます。ネトウヨは叩き出しますが、そういう方々とはちゃんと普通に交流ができてるじゃないですか。「言葉使いの丁寧なネトウヨ」であるあなたは、少しそういう「本物」を見習うべきであると思います。まさか自分の書いていることが「一般市民の意見」だとは思ってないですよね?「一般市民に向けた自分の意見の開陳」や「真実の暴露と啓蒙」などのネット街宣は、どうぞよそでやってください。
つきましてこの投稿に対する返答も含めて、今後の書き込みをすべてお断りします。「議論をさけて負けを認めた」でもなんでも、どうぞよそでいくらでも妄想してください。

了解いたしました、
今後もう二度と書き込みも記事を読むこともしません、
お騒がせして申し訳ありませんでした、
草加様のご健勝とご自愛を、祈念いたします。

違うよ。アジアの軍拡について、本土の右翼はあまりに危機感がなさすぎ、ゲーム感覚だという嘆きは、沖縄問題に取り組んでいる人なら、保革や左右を問わずに共通した認識だから。それをデータで整理して見せたのは伊波洋一さんだから、どちらかと言えば私が伊波さんのパクリ。
まあ東京新聞が私の文章を丸写しにしたなんて荒唐無稽な話は、@atsushi1974 さんも軽い気持ちでお書きになったんだとは思いますが、第三者への名誉毀損の材料に私を使うことは固くお断りいたします。今後はお気を付けください。

右傾化や安倍政権による改憲にはもちろん反対しますが、アメリカについては、草加氏とはかなり違う意見を持っています。
太平洋戦争の最大の失敗は、米英中ソ四カ国全部を敵に回して自滅的な戦争をしたことでした。日本の国力や地政学的位置を考えると、米中ロいずれか一国は軍事的に味方につけておかねばならないそうです。この三国の中では、世界最強国・民主主義国・海洋国のアメリカが一番ましだというのが、ほぼ国民の総意ではないでしょうか?日本人はロシアは信用していないし、ロシアはソ連時代より弱体化していて、弱い国と同盟しても仕方ありません。また今の米中ならアメリカがましであることは、中国人自身の富裕層がアメリカに逃げ出したり、国籍を移していることからも明白です。
またアメリカが日本に代わって、大きな戦争を戦ってくれたことにも感謝するべきです。日本にとって朝鮮半島が地政学上の鬼門で、朝鮮半島で敵対的な勢力が支配的になることを防ぐのは、国防上の最優先事項だそうです。日清戦争も日露戦争もロシアの満州・朝鮮への南下を防ぐための戦争でした。僕が言っているのは朝鮮戦争のことですが、朝鮮戦争で北朝鮮が勝利していたら深刻な脅威になっていたことから、本来なら日本が率先して戦うべきだった戦争をアメリカが代わりに戦ってくれたのです。
また安保はアメリカ「から」日本を守っているという側面もあります。アメリカは日本を心底信用していないので、日本が安保を破棄して自主防衛・核武装でもしようものなら、まして中国と組みでもしようものなら、日本はアメリカの第一の仮想敵国にされて、危機的状況に陥ると思います。

改憲問題を考える際の最大のポイントは、アジアからアメリカの影響力を追い出して地域覇権を確立するのが、中国の長期国家戦略だということです。民主化後ならアジアが中国の天下になってもかまわないけれど、共産党独裁の中国にアジアの覇権を握らせるわけにはいかない。日本としては日米同盟を堅持して、中国の海洋進出を封じ込めるしかないのです。
アメリカは衰退期に入っていて、これまで単独で維持してきた覇権を同盟国の助けを借りて維持しようとしているのが、最近の安保法制の動きです。日本としては、九条を盾にできるだけアメリカの要求をかわしつつ、でも同盟は維持せざるを得ないと思います。アメリカは身勝手な国だけれど、それを承知で付き合うしかないのです。日米の利害が完全に一致しているわけではないが、日米同盟が長く続いているのには、それだけの理由があるのです。
戦争への反省という点では、護憲派のほうが改憲派より上回っていますが、護憲派にも反米主義や国防の軽視などの欠点がありました。九条は安保とセットであるにすぎず、武器を捨てるのが平和という間違った観念を植え付けるなど、負の面も大きいと思います。ナチス時代に日本以上の悪行を働いたドイツは、冷戦期に再軍備して西側陣営の最前線として務めを果たしました。もし西ドイツが日本の左翼が主張したように非武装だったら、ヨーロッパはソ連軍に蹂躙されていたでしょう。国防については、日米同盟を重視する穏健な保守が、最も真剣に考えてきたと思います。
以上は、草加氏から見ればかなり保守的な意見かもしれませんが、中国の台頭・軍拡というのは、黒船来航に匹敵する歴史的大事件であって、中国の属国にされないためには、いずれ改憲が必要になると思います。

国防に関する限り、非武装中立や安保破棄や東側諸国との親和を説いた左翼より、日米同盟を重視する保守のほうが、概して正しい判断をしてきたと思います。いま振り返ると、日本の左翼の軍事アレルギーはひどいもので、一例をあげると、フランスのノーベル賞作家のクロード・シモンは保守反動とは程遠い人ですが、ソ連に侵略されないためのフランスの核武装を擁護して、大江健三郎を論駁しました。また安倍首相の祖父の岸首相のとき、安保反対の大運動が起きましたが、今では大半の国民が安保を支持しています。防衛力の整備には長い時間がかかり、30年スパンで考えねばならないそうですが、30年後にはアメリカの覇権はかなり危ういものになっているはずで、安倍政権のときに改憲しておいてよかったということになる可能性は低くありません。これとは別に、本来護憲派・リベラル派的なスタンスをとる良心的日本人の間でも、対米自立のためには、九条を変えるしかないという意見が散見されるようになりました。

アメリカが建国以来戦争ばかりしてきたというのも事実に反します。アメリカが第一次世界大戦に参戦したのは終わりごろになってからですし、第二次大戦でも、ヨーロッパでヒットラーが暴れまわっていても反戦世論が強く、真珠湾奇襲まで動こうとしませんでした。ベトナム戦争ですら、最近ではインドシナ半島の赤化を防いだとして再評価されていて、明らかに間違った戦争はイラク戦争ぐらいだと思います。

姜尚中は、朝鮮戦争で北朝鮮が勝っていたら、九条は60年前に無くなっていたと指摘しています。
ベトナム戦争が東南アジアの赤化を防いだことは、シンガポールのリー・クアンユーが指摘しています。
アメリカは建国後100年間は、国内でインディアンを虐殺はしても、対外的には平和主義的・孤立主義的(ヨーロッパのことにはかかわらないというモンロー主義)の国でした。米西戦争以後アメリカは帝国主義化しましたが、今後アメリカの国力は低下していくので、対外的な関与や基地は縮小していくと予想されます。
日本はまだしばらくは国防をアメリカに丸投げでもよいですが、いずれ自主防衛できる体制を整え、集団的自衛権も認めたうえで、アメリカのおかしな戦争には協力を拒否する主体性のある国(平和主義だが、軍事力の強い国)に移行する必要があります。すなわち九条の未来は暗いということです。井上ひさしは、九条の平和主義は人類普遍の原理と語っていましたが、むしろ九条は日米安保と冷戦構造という特殊な条件下でのみ可能であったにすぎません。
他方中国はバブル崩壊や体制崩壊も噂されていて、その将来は不透明です。しかし、減速はしても経済成長も軍拡も続き、共産党独裁体制も維持される公算が最も高いです。21世紀半ばまでに経済・軍事などあらゆる面でアメリカ並みの超大国になるのが中国の国家目標なので、日本が改憲・軍拡すると中国のさらなる軍拡を誘発するという、護憲派がよくする、安全保障のジレンマ論は全く的外れです。日本が改憲しようとしまいと、軍拡しようとしまいと、経済成長が続く限り中国の軍拡は続き、将来的には第二列島線まで進出して西太平洋を中国の海にしようとするでしょう。歴史上中国が日本に攻めてきたのは元寇のときだけといっても、いま中国は大海軍を建設中で、歴史上なかった事態に日本は直面していると言えます。
対中国では、日米同盟を強化して軍事的に対抗するのと、経済・文化などで関係改善するのと両方が必要で、安倍政権は前者に偏っていますが、護憲派は逆に中国を甘く見過ぎるきらいがあります。中国が軍事力の弱いフィリピンやベトナムの岩礁を占拠しても、尖閣にまだ手を出さないのは、自衛隊・米軍の抑止力が機能しているからですし、中国は軍部の強硬派が台頭して昔の日本に似てきているので、警戒が必要です。

大江氏は作家としては偉大でも、日本がアメリカの核の傘の下にあることを自覚せず、他国の核武装を批判したのは、うかつだったという意味で、軍事アレルギー(というより軍事音痴)だと言ったのです。
中国が大海軍を建設したとしても、日本本土まで攻めてくるわけではありませんが、もし第二列島線まで進出を許し、西太平洋の制海権を握られたら、日本の安全保障環境は激変し、半ば中国の柵封体制に組み込まれることになります。
伊波氏は沖縄の米軍基地全廃を唱えていたようですが、こんな国防意識・当事者意識に欠ける人が知事に選ばれなくてよかったと思います。沖縄の基地の負担は軽減されるべきですが、安保自体は絶対必要です。
「攻められたらどうするという想定をすること自体が間違っている」という草加氏の論法は、大変失礼ながら意味不明だと思います。最悪の事態を想定するのが国防の常識ですし、第二次大戦後、中国の周辺国のほとんどが、中国との国境紛争や戦争を経験しているのに、日本だけ無事だったのは、自衛隊や米軍の抑止力が機能してきたからです。今安保を破棄したら、明日にでも人民解放軍は尖閣と台湾を占領するでしょう。中国は長期的な視野で戦略を組み立てる国で、日本人が平和ボケしている間に、日本周辺が中国の海にならないよう警戒するべきです。
左翼の軍事に関する議論は偏りがありすぎで、僕は、ややアメリカよりですが、「WEDGE」の岡崎研究所や他の寄稿者の記事を読むことで、軍事に関する認識を修正しました。

日本が侵略戦争をしたことを認めない、安倍政権やその取り巻きは大嫌いですが、凡人が正しい選択をし、優れた人が間違った選択をすることは珍しくありません。九条の会の呼びかけ人は、すごい人たちばかりですが、北朝鮮を美化したことを謝罪しないまま死んだ人、いまだに非武装中立を唱える人が含まれています。そもそもほんの数十年前まで、国民の選良たる国会議員の三割(社会党)が、亡国の愚策である非武装中立を唱えていたというのは、世界史に例のない奇観ではないでしょうか?
護憲派の多くは、純粋に平和を願っているのだと思いますが、意識的にか無意識的にか、日本の仮想敵国を利する言動をしている人も少なくありません。僕が護憲派に違和感を覚えだしたのは、名前をあげなくてもわかると思いますが、日本には非武装を説きながら、中国の軍拡は擁護する、中共の工作員みたいなブログの、自虐反日反米媚中ぶりに呆れるようになってからです。口約束にすぎないかもしれませんが、アメリカは、政府・議会関係者が何度も尖閣は安保の対象であることを明言して、中国を牽制してくれていて、領土問題で中国と対立しているときに、天木直人氏のような単調な反米主義は評価できません。
宮台真司は、本来自分は改憲派だが、日本でナショナリズムが高まっている今改憲するのは望ましくない、と発言しています。九条改正については、僕も今のところ判断を保留している状態です。

いま日本は右傾化し過ぎですが、かつての日本は非武装中立論がまかり通るほど左傾化し過ぎでした。
国防に関して普通に日本人が考えるようになったのは進歩であって、中庸というのがよいと思います。
伊波氏は米軍基地全廃を唱えるなら、憲法改正と国防軍の沖縄駐留も言わなければいけないのに、中国とは非武装で対話みたいなことを言っていたと記憶しますが、こういうあまりに甘い認識には、九条の罪作りな面を感じざるを得ません。
また集団的自衛権については、改憲派の主張にも一理あるのです。そもそも日本人の多くは、日本有事の際は、アメリカが集団的自衛権を発動して、血を流して日本を守ってくれることを期待しているのに、日本は一切手を汚さないというのは、虫がよすぎるのです。実際に有事になる可能性は少ないわけですし、朝鮮・台湾有事で自衛隊が米軍の後方支援をする計画を、策定しておくくらいのことは当たり前です。またアメリカは戦争疲れしているので、当分中東で新たに戦争はしないはずです。
長々と勝手なコメントをさせていただいて申し訳ありませんが、草加氏とは、少し違う見方もできるということが言いたかったのです。

「憲法9条第二国連新設」

安倍晋三は憲法9条を柱に第二国連「全地球平和国家連合」を新設せよ。

国連もそのまま安保もそのままで地球上から戦争が無くなるよ。

詳しくは★阿修羅♪
NHK日曜討論 山本太郎代表「安保法案、武器輸出解禁は武器産業が戦争で大儲けするためだ」「経団連への選挙応援の恩返しだ」
以下のコメント参照してね
http://www.asyura2.com/15/senkyo188/msg/870.html#c112
112. 2015年7月20日 19:50:09 : rWn9PLlcps
113.
117.相互安全保障条約は日本が立憲国だから憲法がある国ならどの国でも二国間相互対等安保条約を締結できる。平和通商条約を結んでいない国でもよい。パレスチナのようにスエーデンなど一部の国しか国交がない国でも、日本と安全保障条約を結ぶことが出来る。

ロシアもいいけどまだ日ロ平和条約がないからちょっと手数がかかるかな,平和条約がある中国と比べて。

いちばんいいのはまず安倍が訪中して日中対等相互安保条約を結び調印してそのままロシアへ行ってそれを手土産にロシアと日ロ対等相互安保条約を結び調印して帰国すること。

帰国後国会で批准すれば安倍晋三の超特大ノーベル平和賞百倍掛けの大手柄になるね。尖閣北方領土問題解決するし。

日米安保はそのままでよい。敵国条項も地位協定も実質何の役にも立たなくなるからね。

ロシア「核(貴方達で言う綺麗な核)」
中国「核」
韓国「核製造未遂」
北・・いえ共和国(笑)でしたね「テポドン」
インド「核」
パキスタン「核」

あれー?おかしいね

1955年警察予備隊設立なのに北方4島も竹島も占領され漁師が殺されてるね

平和憲法(大爆笑)

こんなの捨てよう、ドイツは海外派兵してるよ?

そういえば天皇制破壊は‘‘憲法違反‘‘らしんですが赤き革命の闘士(総括と内ゲバに強盗と爆破テロ)の管理人はどう思います?

貴サイト拝見しまして非常に良いコンテンツを配信されており勝手ながら
リンク集に追加させていただきました。
(以下URLのヘッダはスパム対策で外していますが、clickがトップレベルドメインです) 
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相互リンク、ぜひご検討いただければ幸いです。

安倍政権はプチ・ファシズム化しているし、某政治学者は、中国に本気で対抗しようとすると、日本自体が中国化すると不気味な予言をしています。沖縄に新たな基地は不要なのは勿論です。
しかし、安倍政権が防衛力や日米同盟を強化しているのは必ずしも間違いとは言えないのです。日本の防衛を最も真剣に考えていた一人である岡崎久彦氏は、集団的自衛権容認の閣議決定を亡くなる前に聞いて、涙を流して喜んだそうです。イラク戦争を支持するなど、岡崎氏の言動の全てを肯定するわけではありませんが、「涙を流して」というところに注目します。国際社会というのは、われわれが想像する以上にヤクザな世界で、パワーバランスで動いていて、日本人はアメリカの軍事的庇護のお蔭で平和ボケしてきただけではないでしょうか。
護憲派は集団的自衛権容認を解釈改憲だと批判しますが、むしろ護憲派の変節のほうが酷いのです。護憲派は本来非武装中立を唱えていたのに、自衛隊は認めざるを得なくなり、安保についても、社会党は自社さ政権時代に、共産党は最近容認に転じています。松竹伸幸氏などの「自衛隊を活かす:21世紀の憲法と防衛を考える会」にいたっては、アメリカにとってアジアは重要だから日本から撤退するはずがないと恥知らずな主張をしています。
九条でアメリカの軍事政策と距離を置くという主張も説得力を失いつつあります。日本はアメリカに国防を丸投げしているのに、護憲派は日本は平和観がアメリカと違うのだから好きにさせてくれと主張します。そのくせ日本有事の際はアメリカが助けてくれるのを期待しているのは、親に甘える子供のような論理ではないでしょうか。むしろ今のような畸形的な国のあり方を改めて、憲法を改正し、国際標準のGDP比2%の国防費を拠出して敵基地攻撃能力を持ち、自主防衛できるようにする。日米同盟は継続するけれども、いざというときは自分の国は自分で守るから、軍事外交においてアメリカの言いなりにはならないというのが、自立した国のあり方ではないでしょうか。
安倍政権や日本会議など右翼主導の憲法改正にはもちろん反対しますが、アメリカがこのまま衰退して、本当に世界の警察の座から降りるのなら、九条改正は時間の問題だと思われます。

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