フランスの首都パリで、次期大統領に選出されたエマニュエル・マクロン氏に反対する大勢の人々が通りで抗議デモを行い、警察と衝突した。デモ参加者の中には、極右政党「国民戦線(FN)」のマリーヌ・ルペン氏の当選を阻止するためだけにマクロン氏に票を入れたと明かす人もいた。(2017年5月9日 AFP)
デモは左派系の市民団体などが呼びかけた。パリ中心部のレピュブリック広場からバスチーユ広場まで、約1・5キロメートルの大通りいっぱいに並んで行進した参加者は「1日で十分。マクロン氏は辞めろ」「7日は(敗れた右翼・国民戦線の)ルペン氏と戦った。今日はマクロン氏に抵抗する」などと訴えた。デモ隊と警官隊が衝突する場面もあった。
今回の決選投票の投票率は歴史的な低さで、マクロン氏は国民から広範に支持を得ているわけではない。パリに住むIT技術者のアメリエ・ゴーティエさん(43)は「マクロン氏が掲げる労働規制の緩和で、労働者は守られなくなる。市民の本当の生活を分かっているとは思えない」と話した。(5月9日朝日)
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