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この日、ロシア大使館への抗議行動が「ウクライナに平和を!自治体議員&市民有志」の呼びかけが行われることをネットで知りました(呼びかけ文)。大急ぎで下のようなプラカードを自作し、香港連帯のヘルメットを持って私も参加してきました。侵攻とか戦争といっても、要するにそれは人殺しが行われているわけです。今は思想信条を超えて、みんなが「反戦」の声をあげるべきです。
(以下の写真はクリックで拡大表示します)
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このプラカには、戦争は台風や地震のような備えるべき「災害」ではなく、各国の支配層が引き起こす「犯罪」であり、彼らにはその責任をとらせるべきだという思いが込められています。実際、現在の国際法では、戦争とはすべからく犯罪なのです。
地下鉄の車中では、バックにプラカードを入れている欧米系の方もお見かけしました。緊張しながら駅でトイレを済ませ、ロシア大使館の方向にしばらく歩くと警察車両が大量に停まっているのが見えました。プラカードを持ったかたも大勢おられましたので、私も自作の看板を出して加わります。
この時点では、集まった方々の4割くらいが在日欧米系と思われる方々でした(あとでその多くが東欧の方だとわかる)。
機動隊員が大勢いて、なぜか未成年と思われる参加者の身体検査をしているなど、物々しい雰囲気はありましたが、この日の部隊は所轄の隊員さんなのか、あるいはマスコミを気にしてか、比較的言葉使いも丁寧だったので、参加者も警察の指示にしたがい、阻止線(囲い)の中で時おり声をあげつつ抗議に行くのを待っていました。
慣れない私はその中に加わりながら、ここに集まっているのだから、道路の向かいの建物が大使館なのかしらん?などと呑気にも考えていましたが、実は大使館はまだまだここから歩いて2,3分の距離があり、ただ単に機動隊がここで阻止線をはっているだけのことでした。
そのうち予定の時間になりました。呼びかけ代表の男性(どこかの議員さん?)より、マイクで「今まで基地や戦争、9条改憲に反対してきた経緯から、当然にプーチンの戦争を許してはいけない、今からロシア大使館に抗議に行ってきます」みたいな挨拶がありました。
誰か話したい方はおられますかという呼びかけに、右翼を名乗る男性より「自分は右翼として沖縄の辺野古基地建設にも反対してきたが、反米右翼がロシアに甘いなんてことはないんだ」とか発言しておられました。私は沖縄とウクライナについては、どちらも左右の問題というより、賛成するほうが人としておかしいという感覚なので、そうですか、頑張ってくださいという感じでしたが。
よく見えませんでしたが代表者の方が抗議に行かれて、私は「代表が10人くらいで大使館の中に入って抗議文とか手渡して、彼が帰ってきてから私たちは大使館の向かいの道路上でしばらく抗議して解散ということなのかなあ」と思って待っていましたが、いくら待っても動きがありません。私たちは路上に留め置かれたままでした。
そのうち前のほうで何かもめているようなので、事情を確かめに行きますと、警察が「一度に3人ずつでないと大使館前には行かせない」とか言い出している!とのことでした(後に抗議を受けて5人に)。「ええっ!」と思って耳を疑いました。抗議の人数は時間と共にかなり増えています。これ、大使館までの往復の時間も含めて一組15分くらいとして、全員が抗議をするのにどれくらい時間がかかるのか?へたすると夜中になってしまうのではないかと思いました。
みなさん通行を機動隊に力づくで止められ「大使館の前まで行かせて」とかなりお怒りでした(当然です)。私も「これでは暗くなるまでこんな状態で、通行人にも迷惑ではないですか?一度に移動したほうが皆さんにとっても早く終わるのではないですか?あまりに不合理で非現実的な警備だと思います」と比較的年配の交通?警官に言うと、「それはそうなんですけどねぇ、そういう決まりだから」との返答でした(そんな「決まり」はない!)。
警官の方々に聞いたところ、なんでもちょっと以前まで、ごく普通に私の言うようなやり方で警備していたんだとか(現場の警備側の視点ではそれが合理的ですしね)。それどころか道路の向かいではなく、普通に大使館の門前で抗議させていたとのこと。まあ右翼の街宣なんだろうなと思いました。反基地の市民がアメリカ大使館に抗議する時とは全然違う対応してたんだなお前ら!市民団体とかが抗議に来はじめたらこれかよ!と怒りを感じましたが、非力な市民ではどうしようもありません。
参加人数としては、常に路上に50人以上という感じでしたが、入れ替わりが激しく、別に数えていたわけでもないので延べ人数はよくわかりません。だいたい200人くらいかな?警察の指示に従って、囲いの中に入ってましたが、在日ウクライナ人らの方々に順番を譲って列の後方に移動し、新しく最後尾に来られる方々に、前方の状況を説明していました。
説明を聞いて、何時間もかけたあげく、ごく普通の一般人が、たった数人で大使館前に立つしかないという警察の対応に「まるで『帰れ』と言わんばかりだなぁ」と一人で手ぶらで駆け付けたおじさんが、ぽつりとつぶやいておられたのが印象的でした。説明すると警察に抗議するより諦めて帰る人がおられたので、私は状況説明をやめました。そんなに警察はウクライナ侵攻に抗議させたくないのかなあ。
そのうち夕方から渋谷駅前でウクライナ侵攻抗議街宣があるとの情報が誰からともなく流されて、後方の日本人の多くがそちらに流れました。それで結果的には夜中までかかるかと思われたのが、その後数時間で全員の「順番」が終わったわけですけれど、ウクライナ人や東欧系諸国などを中心とした在日外国人の方は最後まで残っておられました。なんとも切ない気持ちがしました。
そばのコンビニで飲み物とお菓子を買ってきて、長時間待たされている参加者に配っている女性たちもいました。警備の(上の人が決めたんでしょうけど)嫌がらせのような対応の中で、それでも参加者の連帯と思いやりが心にしみます。
夕方近くになって、私の順番になりました。全員が個人参加の男性3人女性1人の4人で、警官に前後をはさまれながら大使館に向かいます。私は手製のプラカードをもち、ウクライナと同じく自由を弾圧されている香港のヘルメットをかぶっていきました。抗議は声を出してもいいけど肉声しか許可しないとのことでした。それでも精一杯の抗議はしようと思いました。
数分歩いて現場につきますと、路上に数人が入れる小さな囲いがあり、警官が「ここで抗議をどうぞ」と中に誘導します(動画参照)。私はその囲いを見た瞬間に「これは酷い…」とつぶやいたまま絶句してしまいました。
ウクライナでは今も(よしんばゼレンスキー政権に何かの問題があったとしても)なんの罪もない無辜の民や子供たちが、プーチンのはじめた国同士の殺し合いの中で命を奪われているというのに、そして世界中の人々がそれに抗議しているというのに。これはなんだ!この囲いはいったいなんだ!私たちの国はなんだ!このやり方を決めた警部の上層部の頭の中はいったいなんなんだ!
今なら「これは我が国もちゃんと抗議させていますという、単なるアリバイ作りではないか」などと論理的な言葉も浮かんできますが、その時はもう、ウクライナでの人殺しに思いをはせ、目の前の囲いを見て一瞬頭が真っ白になり、警備の丁寧な言葉使いが非現実感を増して、なんだろう、日本人として情けなくて涙が滲んできたのです。
その後のことは動画にある通りです。それでも精一杯、抗議の声をあげました。たった数人で、ばらばらの素人が交代で一人ずつ叫んだその声は、おそらくロシア大使館はおろか、その前の路上に駐車している警察車両の中でさえ、聞こえたかどうかあやしいものでした。向かいを歩く警官たちは、時おりこちらをちらりと見る人もいますが、無関心に通り過ぎていきます。
しばらくして「もうよろしいですか、おつかれさまでした」という警官の声が、私には「気が済んだかい」というふうにしか聞こえませんでした。
私と一緒に抗議したうちの二人は、在日のルーマニア人女性と、中国系イギリス人男性のカップルでした(上写真)。その中国系男性は抗議の帰りに、私の香港連帯ヘルメットを見て「私あなたの帽子とても好きです。香港は友達がたくさんあります」と語ってくれました。また目頭が熱くなりました。
元の歩道に戻ると、なにやら右翼の方が、肉声ではなくマイクを使わせろ、以前は許可していたではないかと警官ともめておられました。
私はそれを横目に中国系英人の彼と挨拶して、最後に握手しました。本当に涙がこぼれそうになって恥ずかしく、あわてて背中を向けて急いで帰りました。ちょっと変に思われたかもしれません。
ああ私たちは(自分も含めて)なんて愚かなのか。本当は「私たちもまた、こうして戦争に抗議できる社会を守ろう」と言いたかった。すでにまともに抗議できない社会になっていた。自民党草案による改憲後の世界はすでに目の前にあった。その責任は私にもあるのだ。
プーチンは人殺しをやめて刑務所に行け!ウクライナから手を引け!殺すな!
世界中の人が、自由と平和と分かち合いの中で生きられますように。
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