by 常磐在来線主義者
皆様、お久しぶりです。「ときわ列車」改め「常磐在来線主義者」です。
HNを変更したのには理由があり、常磐線の特急の愛称として国鉄時代に走っていた急行「ときわ」を復活させるということを知ったからです。僕は新幹線に「はやぶさ」とか「さくら」などの憧れた寝台特急の愛称を使いまわされるのが嫌いでしたが、今回のJR東日本水戸支社のやり方はそれに近いと思い、抗議の意味を込めて変更に踏み切りました。
しかし、実はもう一つ理由があり、mixiの方で「いわき出身の鉄道ファン」つながりでお付き合いをしている方がどうも「被曝の影響を否定する人間」であり、「反原発運動」も「福島差別」と捉えている節があります。そんな彼が僕のHNを見て「あの放射脳め」とか思うことになるのが嫌なので、変更を決断したのです。そういう相手に配慮なんてしなくて良いのにという声もあるでしょうが、ひらがなの「ときわ」だけでも目について、何かの拍子で誹謗されないとも限らないので、変更をした所存です。
さて、今日時点までの主な活動についてmixi日記を転載する形でご紹介します。
9月7日掲載…〔NAZEN〕9.7 診療所報告会
【以下転載】
少し遅いですが、7日に福島市・コラッセふくしまで開かれた「ふくしま共同診療所」の報告会とそれに先立つ2度目の診療所訪問についてまず書きます。
今回の訪問は「いわき駅前アクション」で一緒に活動している方が甲状腺検査をすると聞き、その方と現地集合するためでした。そして僕自身は健康相談をしました。
驚いたのは医師に「貧血気味」と診断された後、すぐに血液検査&心電図となったことです。というか「ちょっと疲れやすい」以外に僕には何も悪いところは無いので正直医師に失礼かなとも思っていました(実際最初は医師の先生はちょっと苛立っていたように思いました)。
しかし、今回僕が感じたのは「患者が気にしていること」にあくまで本気で向き合おうとする診療所の姿勢でした。まだ血液検査の結果は出ていないものの、「貧血の原因」をしっかり追究しようとする診療所の医師・スタッフの姿はそれだけで「安心」につながりました。
思うにふくしま共同診療所の「真髄」はここにこそあったのではないかと思います。単に「甲状腺がん」の検査と治療だけを目的とはしていないこと、あくまで一人ひとりの患者と対等に向かい合うことを改めて知りました。
甲状腺検査を受けた「駅前アクション」の方も「のう胞と結節の違い」についての説明を直接聞き、その説明が良くわかったと言っていました。
それを受けての今回の報告会では「がん以外の放射線による健康被害」として「老化」にスポットを当てた講演がなされました。専門的な話でちょっと難しかったですが、「放射線が老化を促進するしくみ」を丁寧に解説していました。見逃されやすい「がん以外の放射線による健康被害」についての意識を高めなければと思いました。
ちなみに嬉しいことに自分や診療所で合流した方以外にも「いわき駅前アクション」の方が多く参加していました。まだ構想段階ですが、来月のいわきでの診療所報告会に向けて見通しが明るいものとなりました。
【転載終わり】
9.11 JR郡山工場外注化反対集会
実はこれについてはmixiでも記事にしていません(汗)。しかし、平日の集会だったにもかかわらず全国から500名以上の結集があり、鉄道現場のみならずあらゆる職場で進む「外注化」を正面切って反対してデモをしたことには大きな意義があったと思います。何より国労郡山の一人の労働者の決起が動労水戸や千葉の青年労働者を動かし、全国の労働者の心を打ったのは間違いありません(とはいえそこに「党」がかなり介在したようですが…)。
詳細な内容はこちらに譲ります
→http://ameblo.jp/kng-todendemo/entry-11924240616.html
10.13 ふくしま共同診療所報告会 in いわき
【以下転載】
先週月曜日に行われた「ふくしま共同診療所報告会inいわき」のレポ日記です。
台風接近中ではありましたが、報告会前後ではそれほど天気が荒れることはありませんでした。NAZENいわき、動労水戸、いわき合同ユニオンのメンバーが集まって会場づくりを始めた時、いわき合同ユニオンはほぼフルメンバーが結集することができました。
報告会ではふくしま共同診療所の松江院長が甲状腺エコー検査の積み重ねから見えてきたことについて前回に続いてお話しするとともに、改めて「放射線被曝はゼロ以外あり得ない」と強調し、被曝への健康被害に対する注意を喚起しました。
続いていわき市出身の診療所医師の深谷先生がこれからいわきで起こる新たな被曝に関してお話しされました。「チェルノブイリでは事故後5年経ってから甲状腺がんが急増していたのに、福島ではその『事故後5年』に備えなくて良いのか」という問題提起がまずなされました。そして、未だ収束しない原発事故の中で国道6号線の再開通や中間貯蔵施設ができることで新たな放射能汚染の拡大への懸念を示しつつ、その一方で県も国もただただ原発事故と健康被害との因果関係を頭から否定するような見解ばかりを出すだけであることを批判しました。
質疑応答の時間では参加者から忌憚ない意見が出されました。その流れの中で「がんを『除去』すればそれで良いのか?」という話になりました。例えば胃がんであれば、最悪の場合胃の全摘出となりのですが、いくらがんといえども「すべて摘出」するというのは人間にとって必要な器官を失うリスクを伴うはずです。しかし、そのリスクはあまり一般的には語られることはなく、医師の側も「がんを取って命を助けてやった」ということで終わってしまいがちです。今後、子どもの甲状腺がんの多発が予見され、それを「摘出」する時のリスクについても考えていかなければならないと、参加者も講演した先生方も認識することとなりました。
ちなみに松江院長は『がんでは死なない 再発をのりきる』という自らの著書についても触れていました。
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https://www.hokendohjin.co.jp/book/detail/b_0683/
本人も「是非一度読んで欲しい」とのことなので、今回の報告会を更に深く振り返る意味でも一読したいと思います。
さて、質疑応答の時間をいったん打ち切り、「たたかいの現場から」として動労水戸とふくしま共同診療所建設委員会からアピールがありました。今回の報告会の趣旨の一つである「労働組合と診療所の連帯」の形を示せたと思います。
そして2回目の質疑応答の時間でもたくさんの発言がありました。甲状腺がんの「地域差」にもっと目を向けるべきではないのか?甲状腺がん以外の健康被害は?被曝について自分たちが出来ることは何か?……などもっと時間を取れば良かったと思うくらい活発な意見交換が行われました。
最後に僭越ながら自分も発言の機会を頂き、NAZENへの結集と診療所への応援をお願いし、報告会を終えました。
今回の報告会で大きかったのは、先述したとおり「いわき合同ユニオン」のメンバーがほぼ全員集まったこと、毎週金曜のいわき駅前アクションのメンバーも多く来ていたこと、仮設住宅から足を運んだ方もいたことなどが挙げられます。
何より質疑応答が今回も大いに盛り上がったことは良かったです。普段、放射能による健康被害についてなかなか言えない、その被害を認めない国や県に文句も言えない方がその「本音」を言い合える場とできたことは、今回の報告会の「役目」の一つを果たしたことになったかなと思います。
ただ、今回の報告会は課題が多かったです。
まず、台風接近中とはいえ参加者が前回を下回ってしまったのは問題でしょう。宣伝の見直し、報告会の内容の「目玉」をどうするかなど、診療所の皆さんと共に考えるべきところです。前回も来て下さった上に今回も、という方は多かったため、この「リピーター」の皆さんへの報告会後でのフォローをNAZENいわきとしてやっていくことが今後も必要でしょう。
第二に、これは報告会後のNAZEN会議中に出た意見ですが「甲状腺の話に特化しすぎている」というもの。先に書いた課題とも重なりますが、目玉の講演が前回と同じ松江院長による甲状腺がんエコー検査の話だったのもビラを見た人には「またこれか」と思われてしまったかもしれません。それに、9月の福島市での講演では「放射線被曝による老化の促進問題」を取り上げ、「甲状腺がん以外の健康被害」にしっかりと言及していました。会議では「血液検査の結果から見えてくるものもあるはず」という原発労働者からの意見があり、そこを「講演の目玉」にしても良いのかもしれないなと思いました。かく言う自分も共同診療所で血液検査とその結果をうけてのアドバイスを頂いた身。集会の発言の機会でもここを言えば良かったと思いました。
第三にまだまた「労働組合と診療所の連携」を判りやすい形で提起できなかったということ。ただ労働組合の発言の場があるだけではちょっと説得力に欠けたかもしれません。僕は自分の発言の機会で「自分たち自身で『生きる権利』を守ると言う点において労組と診療所は繋がれる可能性を持っている」というのが精一杯でした。これを今後どう見える形で示すかが最大の課題として残ったと思います。
レポの最後に…何人かに今回の報告会へのお誘いメールを送りました。こういう報告会がいわきであることを知っていただけただけでも幸いです。そして突然のお誘いでご迷惑をかけてしまってすみませんでした。
NAZENいわきはこれからも被曝問題ととことん向き合います!
参加者の皆さん、運営に当たった皆さん、お疲れさまでした!!
【転載終わり】
常磐在来線主義者はこれからもたたかいます!
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