by 常磐在来線主義者
旗旗に結集のみなさま、こんばんは。先週日曜のふくしま共同診療所シンポジウムから11日当日の郡山集会、そして今日の動労水戸支援共闘会議結成まで駆け足で取り組んで参りました、常磐在来線主義者です。
今回はどの集会も予想以上の集結があり、特に11日の集会はたまたま郡山駅前での事前イベントを見ていた受験帰りの中学生が「集会に参加したい」と申し出るなど感動的な交流もありました。
ですが、ここ最近僕個人の思いと動労水戸やふくしま共同診療所の「上」の存在、つまり「革命的共産主義者同盟・中核派」(厳密にはその中の「中央派」。以下これで表記)との間にズレがあるなと感じつつあります。
確かに甲状腺がんの増加と原発事故との因果関係を否定する福島県立医大の方針に異を唱え「避難・保養・医療」の原則を掲げるふくしま共同診療所の存在と「被曝労働拒否」を『労組の方針』として確立した国鉄水戸動力車労働組合(動労水戸)が無かったら、福島はもう「復興」一色に染まり、原発事故は忘却の彼方に押しやられ、原発・除染労働者の泣き寝入りもさらに多くなっていたとは思います。
そして、これまで「中央派」が福島で築いてきたたたかいの陣形は、(あくまで僕の主観ですが)皮肉にも「オール福島」を形成しつつあったのです。ところが、中央派は「オール福島」を「オール沖縄」共々頑なに全否定しています。「オール福島」に関しては事実として現福島県知事で原発推進の立場に近いとされる内堀氏が利用していたために「まだわかる」のですが、「オール沖縄」に関してはその「民族解放闘争」的な側面すら「スターリン主義と同じ」と切り捨てようとしています。さらに、浪江町で「希望の牧場」を営んでいた吉沢正巳さんが11日の集会に不参加だったことに対して批難の声を挙げる人まで出ています。11日は雪が降り、「行きたくても行けなかった」人も多かったにも関わらず、です。もはや「党の方針を支持しなければ反体制に非ず」と言わんばかりの態度です。
しかし、(これまた僕の主観ですが)個々の活動家ないし一緒に運動している皆さんの中には自分のような考えに理解を示す方もこれまた多いんです。「そうやって疑問をぶつけるのは良いことだから、しっかりぶつけた方が良いよ」と後押ししてくれた人もいたんです。集会などでのアピールの場で「空気を読んで」しまう人も多いと僕は思っています(かく言う自分もその一人ですが…)
だから、今日3月15日に発足した動労水戸支援共闘会議を、動労水戸と10年来連帯してきた僕が本気で全ての人びとに広げたいと思うからこそ、「中央派」は「党の方針を支持しなければ反体制に非ず」的な態度を「一旦ひっこめる」程度でも良いのでとにかく「丸出し」にしないで欲しいのです。今求められているのは「権力によって引き起こされている福島におけるあらゆる『分断』を阻止すること」です。そうであるならば、自分たちの運動に協力的ではない人間を「個人で勝手にやってろ」と突き放すのでは、かえって権力に協力することになります。これは断言できます。
「中間貯蔵施設」候補地の地権者とも漁業者とも農民とも繋がっていくには、自党派のメンツなど邪魔でしかありません。昨年ごろまで柔軟に福島と連帯してきてこの期に及んでこのザマでは、天国にいらっしゃる故・萩原進さん(前三里塚芝山連合空港反対同盟事務局次長)も怒り悲しんでいると思います。もし生きていたら、今日の支援共闘結成集会に自ら乗り込んで「お説教」をしていたに違いありません。
動労水戸やいわき合同ユニオンの支援共闘を広げることは「原発反対・被曝労働拒否・青年労働者解雇撤回」のためにこそやるべきなのであって「党の支持者ないし新たな党員の確保」を目的とするのはナンセンスです。
幸い、今のいわき合同ユニオンの委員長は地元の共産党や「勿来9条の会」とも関係の深いノンセクトの動労水戸組合員ですし、彼もまた「心ある人となら誰とでも原発反対で繋がらなければならない」と日ごろから言っています。福島の、そしていわきの現実に即したたたかいをしなければなりません。
ちなみに13日のいわき駅前金曜行動で動労水戸の方が「14日からストライキに入る」と宣言した時、周囲にいた参加者がそれを喝采するという場面もありました。ストライキが少なくなっている現在において、ストで「被曝労働を拒否」するという動労水戸の「真剣さ」そのものは党派に関係なく労働者に希望を与えることを実感しました。だからこそ「党の方針を支持しなければ反体制に非ず」なんてますますナンセンスなわけです。
まぁ、今回は「支持党派批判」(それも不徹底な部分もあるでしょうが…)をかなりしましたが、「党」が何を考えてようが僕は「国鉄水戸動力車労働組合」そのものをこれからも支援し続けますし、いわき合同ユニオン支援共闘会議もきちんと進めたいと思っています。あくまでも「いち労働者」として、です 。
そして、僕はこれからも福島で、いわきで「原発反対!」を叫び続けるだけです。
AIコースケと議論しよう! この記事への質問・一言コメントをどうぞ
●回答には文字数制限があるため、内容が簡潔になります。また、制限を超えると途中で打ち切られることがあります。