by ときわ列車
この日記は6月8日の国鉄集会の「発言集」です。発言内容をいろいろ書いた上で自分の感想をいこうかと思いましたが、発言内容をちゃんと紹介することに今回は重点を置きました。
では、僕が注目した発言をいくつか紹介します。
■ 呼びかけ人 花輪不二男さん
「鈴木コンクリート工業分会の組合員3人の解雇撤回を求める裁判で、完全勝利判決を勝ち取った(参考…http://blog.goo.ne.jp/kjmirai2009/e/
37fedd4b03efd4f53eda4e34d16b9c8e)が、会社側は控訴を理由に組合員を会社に入れないという不当な攻撃をかけてきた。」
「鈴木コンクリート工業に限らず、非正規化・外注化が進んでいる。最後までくじけず、皆さんと共にたたかいます!」
「安倍政権は人間を人間として扱わず、戦争の道を進んでいるが、我々はこれを絶対に許さない!」
■ ふくしま共同診療所 佐藤幸子さん(写真)
「6月6日から放射能の含まれた雨が降る中、福島市内の陸上競技場で日本陸上競技選手権が行われた。私はとても心が痛んだ」
「福島県知事は全国の学校に『修学旅行先に福島を』と言って回っている。その一方で『美味しんぼ』の鼻血描写を叩いている」
「『美味しんぼ』叩きのせいで健康被害について声を挙げられなくなってしまった人がいる」
「そんな中で県は甲状腺がんと原発事故との因果関係を否定し続けている」
「ふくしま共同診療所なら安心して受けられるという人が増えている。これからも診療所に支援を!県立医大と真っ向からたたかいます!!」
■ 関西生コン支部 柳充さん
「春闘で1万円のベースアップを勝ち取りました。しかも、非正規職についても同じく1万円のベースアップを実現しました。ストライキで闘った成果です!」
「中小企業にも働きかけて運動をしています。賃上げの原資は大企業からという意識でいます」
■ 呼びかけ人 伊藤晃さん
「既成の労働組合は非正規職化に対して何も言わず『不戦敗』を繰り返してきた」
「この国鉄闘争は『何をやってもダメ』という敗北思想を打ち破る闘いです!」
「流れは『変わる』ものではありません。労働者の力で『変える』のです!!」
■ 動労千葉 田中委員長
「昨年は地裁・高裁で国とJRの『不当労働行為』があったと認められた。これは団結の力があったから」
「運動は我々自身が作るもの。新しい出発点は今日のこの日です!」
「世界はゼネストに、政権退陣に向かって動いています」
「新自由主義で失われた命、とりわけ尼崎事故で失われた命を蘇らせなければならない」
「千葉鉄道サービス(JR東日本千葉支社の子会社。鉄道業務の下請けをしているが、JRからの出向者が多数在籍。水戸などにも同様の会社が作られる)の労働者全てを組織する!下請けの労働者と共にたたかいます!」
「この社会は『戦場』そのものです。国鉄運動でこれまでの『敗北』を打ち破りましょう!」
■ 韓国鉄道労組 オム・ギリョンさん
「日本も韓国も新自由主義の攻撃がかかっているのは同じです」
「我々は何度もストライキをして民営化を阻止してきました」
「政権に就く前、パク・クネ氏は『鉄道の民営化はしない』と言っていたが、就いたとたんに民営化に舵を切りました」
「100万人の署名と、1000以上の団体との連帯で以ってその力を結集し、『民営化反対』の世論をつくりました」
「それにもかかわらず、民営化を強行する政権に対し、ストライキで闘いました」
「ストライキ直後から8000人の職員解除、1000人以上の解雇、さらに組合事務所への家宅捜索、組合財産の差し押さえなど政権は弾圧をしてきました」
「警察には『指導部逮捕で1階級特進』というエサをまいて弾圧を強めました」
「それでも、国民の支持があったからここまで闘えました」
「我々は『成果給』を組合員に分配するという伝統を作ってきました。そうやって組合員の痛みを分かち合ってきました」
「組合費増額の提案も承認されました」
「当初世論は『民営化賛成』の方が強かったです。しかし、民営化による弊害が明らかになる中で反対の声が強まりました」
「民営化による廃線、運賃値上げ、何より安全破壊に反対する人々が増えたのです」
「セウォル号事故の責任を船長と船員だけに負わせるわけにはいきません。根本的な責任は安全を破壊した資本家と権力者にこそあるのです!」
「一人では闘えないことを学びました。労働者の連帯に国境があってはなりません。これからも皆さんと連帯します!!」
■ 弁護団 葉山岳夫さん
「闘う労働運動と政権の直接対決の時がきています」
「地裁・高裁ともに不当労働行為を認めた。これは署名の力です」
「法律論だけでは不十分です。さらなる署名をお願いします!」
■ 動労水戸 照沼靖功さん
「名ばかりの『復興』…それこそ常磐線の竜田延伸です」
「気仙沼線などの求められる路線を復旧しないで、乗客もなく原発に近づくだけの竜田駅までの復旧はやる…こんなことは許しません!!」
■ 動労水戸 石井委員長
「楢葉町長が正式な『帰町宣言』を出せなかったのは、我々の力があったからです」
「いわき運輸区で咽頭がんや白血病が出始めています」
「5月の2度のストライキに続き、もう一度ストライキを打って闘います!」
■ ちば合同労組
「すき家のストライキでは多大なる反響があった」
「闘いはこれからです。動労千葉と共に闘います!!」
盛りだくさんになってしまいました…しかし、これですらほんの一部です。学生や他の全国各地の労組のアピールも書ききれないくらいありました!今回の報告では韓国の労働者のアピールが特に重要だと思ったため、一番ウエイトを置きました。
当日は1000名以上の参加がありました。年々増えているように思います。
何人かのネット繋がりの方も参加しておりました。そのうち1名はカンパ隊になっていたようです(会場では気付きませんでした…)。さらにもう1名とは集会後に色々と話し合いました。
参加された皆さん、お疲れさまでした!!
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