富山大学でとんでもないことが起きています

富山大学3・14集会ビラ 富山大学でとんでもないことが起きています。
 要するに「自治会つぶし」なのですが、そのやり方がもう乱暴でめちゃくちゃ!いきなりなんの説明もなく「公認を取り消したから自治会室から出て行け」と一方的に通知しています。公認取り消しの理由もわかりません。事前の「警告」なり話し合いも何もありません。法政大学の処分も酷かったけれど、それでも形式だけは「処分の理由」を本人に通知し、「弁明の機会」を設けていました。もちろんそれは形式にすぎず、実質のないただの「手続き」にすぎないものでしたが、富山大学はそういう民主主義における最低限の「形式」すらも無視して、学生自治会廃止を「命令」してきたのです。まさに独裁です。学生を物あつかいしています。

 富山大学学生自治会の学生たちが、「なぜ非公認化するのか?」と理由の説明を求めたら、「理由を言う必要はない」と答えようとしなかった(答えられなかった)そうです。このような「命令」は、ファシスト以外のどんな立場から考えても無効であり、近代社会に生きる人間として従う必要は全くありません。必要がないどころか、このような行為に抗議してやめさせ、さらに責任をとらせることが、民主主義社会に生きる者の義務であると考えます。

 富山大学学生自治会は、憲法改悪反対や、教育基本法改悪反対の運動をしていたそうです。大学祭では、「日の丸・君が代」被処分者の方の講演会や上映活動なども実施したそうです。そんなことは市民社会のどこででも見られる、ごくありふれた風景です。こういうごく普通の誰に迷惑をかけることもない穏健な表現活動すら、癪にさわるからと理由も明示せず、特定の人間の恣意的な命令で禁止できてしまうのなら、もはやそれをファシズムと呼ばずして何と呼べば言いのでしょうか?

 これはもはや「政治闘争」ですらありません。人が人らしく当たり前に生きるための自衛行動です。「息ができる社会」を守るために、思想信条の違いすらものりこえて、富山大学に抗議するべきだと考えます。

自治会の廃止と前後して、一方的に発表された「新学則」には

第17条 学長は、団体の行為がその目的に著しく反すると認めるときには、団体の代表責任者に当該団体の解散を命ずることができる。
第19条 学生又は団体は、本学において、特定の宗教団体及び特定の政治団体の主張の普及・助長を図る活動をしてはならない。

 となっていて、さらに集会やビラ、ポスターにいたるまで、すべてが許可制になっています。これでは、学生が左右にかかわらず、ある主張を行って(=団体の行為)、それを大学が「これこれの団体と同じ主張だ」と言いがかりをつけるだけで、いつでも「団体解散命令」だせるということになります。事実、自治会の解散命令の後付けの理由として「特定の政治団体の主張を普及・助長した」と、この「学則」が引用されています。これだけ沢山の「政治団体」がある中で、どこの主張ともかぶらない社会運動なんてできっこありません!これでは「学生は社会に目をむけるな!」「一切の社会的な活動はすべて禁止する(ただし俺と同じことを言うやつだけは許可する)」と言っているに等しい。また、学生自治会との話し合いも同意も議決も無く、それどころか自治会を解散した上で強行されている「学則」には、そもそも有効性がありません。無効です。

 まるで18世紀の「市民革命」を地で行くような、富山大学のあきれはてた展開です。釜ヶ崎の住民票を大量一斉に削除しようとしている大阪の関市長は、マスコミから「ミニ小泉」のあだ名を頂戴している人です。しかしそれをも上回る道理のなさと、自分が気に食わない人を権力で平気で踏みにじる西頭学長、八木副学長は、もはや「ミニ石原」そのものです。こういうめちゃくちゃなことをしてもいい、反体制の考えも持っているやつに人権などないんだという雰囲気の蔓延こそ、石原都政の最大の害悪なのです。普通に物を言おうとするだけの市民は、あらゆるところでこの「石原的なるもの」の抑圧に苦しみ、それと闘っています。一刻も早く、良識派の力をあわせてこの「石原的なるもの」の本尊を倒さなくては、日本は大変なことになってしまいます。

 しかし、皆さん、考えようによっては彼ら学生たちは、このまま学内では自分の良心や信念を隠し、うつむいておとなしく卒業し、自分の主張は学外だけでおこなうという選択肢もあります。むしろそれが「お利口さん」というものです。ですが、幸いにも富山大学学生自治会の皆さんは、この民主主義社会における義務から逃げることなく、無効な自治会解散命令を認めず(当たり前だ!)、彼らによって学生の自治活動を否定する「新学則」撤回を求める賛同の呼びかけが行われています。富山大学当局が自治会室を暴力的に取り上げようとするなら、彼らは「自分の体をはって抵抗する」とまで言っています。ある意味で、今後の人生を賭けてまで道理を貫こうとしています。こういう個人の利害を超越した行動を、回りの人間は孤立させてはいけないと思います。

この署名には、メール1本で賛同することが可能ですので、以下をお読みの上、ぜひご協力をお願いします。

「新学則撤回を求める賛同のお願い」 富山大学五福キャンパス学生自治会

西頭学長富山大学学生自治会室の明け渡し反対!
学生団体潰しを目的とした新学則撤回を求める賛同のお願い。

(1)大学における言論弾圧・政治弾圧としての「自治会非公認」「自治会室明け渡し」を許さない!

 全国のみなさん。富山大学五福キャンパス学生自治会です。1月31日、富山大学当局は西頭学長名の一枚の通知で、3月31日までの学生自治会室の明け渡しを要求してきました。学生自治会の活動が、去年突如作った新学則19条「特定の政治団体の主張を普及・助長する活動をしてはならない」に違反し、富山大学当局として「非公認」団体であるというのが理由です。富山大学学生自治会はこれを絶対に許す事ができません。これは戦争と憲法の改悪、大学改革に反対する学生自治会の「思想」を理由にした思想弾圧・政治弾圧あり、学生自治会潰しです。これを許せば「学問の自由」「大学の自治」を自ら否定し、学生が自由に発言も活動もできなくなります。私たちは、学生・学生団体の団結で学生自治会明け渡しを阻止し、学生団体潰しを目的とした新学則撤回を勝ちとるまで闘います。全国のみなさんに学生自治会室を明け渡し反対!学生団体潰しを目的とした新学則撤回を求める賛同にご協力お願いします。

(2)自治会をつぶすことを目的にした「学生規則」の全面改悪(2006年4月)

 富山大学当局は、05年の10月の新富山大学設置を契機にして06年3月16日、新学則を突如公表し4月から施行を開始しました。この新学則は、今までの大学当局と学生・学生団体のあり方を根本的に破棄し、新学則の下で学生団体の公認制度を導入し、学生団体のすべての活動を許可制にしています。
 特に、学生自治会の学生自治会室明け渡し通告までの学生自治会への弾圧は苛烈を極めています。新学則に19条「特定の政治団体の主張の普及・助長する活動の活動をしてはならない」を意図的に入れ、これを理由に戦争と憲法の改悪に反対するビラ撒き・署名活動を職員が実力で妨害し、署名をしようとした学生にまで「そんなことをするな」と脅しをかけています。「学問の自由」「大学の自治」がかなぐり捨てられ、学生には「言論の自由」も「表現の自由」も許さない攻撃です。「学問の自由」が保障された大学において、公然と「思想」を理由に学生団体を潰す行為は前代未聞です。まさに、共謀罪適用の先取りであり、大学での「愛国心」教育そのものです。
 さらにこれに学生が屈しないとみるや、10月には学生自治会への一方的な「非公認」決定を行い、07年1月31日の学生自治会室明け渡し通告を行ってきました。しかも明け渡し通告においては、学長名の通知で行われ、大学の最高機関の役員会のトップダウン決定で行われているのです。役員会の独裁体制の下で学生団体を潰していく。これが大学といえるのでしょうか。

(3)文サ連・大学祭実行委員会も「非公認」-一部の御用団体を除いて学生の団結組織解体ねらう当局

 そして、学生自治会潰しを弾圧の頂点として、さらに富大当局は新学則をつかい、学生・学生団体全体の支配を行ってきています。新学則の下で、学生団体を「公認」「非公認」と選別していくことを同時に行い、大学祭実行委員会に対しては、規約を問題にし、規約の書き換えを迫り学生団体の活動に介入しています。さらに、これを理由にした「非公認」により、大学祭開催などの交渉を行うことを拒否しています。学生の自主的な大学祭さえ認めない状態になっています。「公認」団体であろうと大学の意に沿わない活動をした団体には、実際に「非公認にするぞ」と脅しをかけ、大学の御用団体になることを強制しています。ここのどこに学生の自主性・主体性を尊重する姿勢があるでしょうか。
 大学に従わないものには弾圧を加え、言論の自由も思想の自由も無くするということになります。まさに大学のキャンパスおいては、これに対する闘いが安倍政権との闘いになっているのです。

(4)私たちは自治会室「明け渡し」を体を張って実力で阻止します!

 富山大学学生自治会はこうした弾圧に対して一歩も引かずに闘う決意を決めています。役員会独裁体制、富山大学当局の学生団体潰しを目的とした新学則、学生支配に、学生の怒りは渦巻いています。富大の学生・学生団体は団結して、学生自治会室撤去阻止、新学則撤回の闘いをキャンパスで推し進めます。大学を安倍政権・大資本のための大学とするのか、学生・教職員が大学を取り戻していくのかが問われています。私たち学生自治会は、学生、教職員、労働者、市民の団結にこそ大学・社会を変える力があると確信しています。みなさん。学生自治会室明け渡し反対、学生団体潰しを目的とした新学則撤回をもとめる賛同にご協力をお願いします。

カンパのお願い
学生自治会室明け渡し反対!学生団体潰しを目的とした新学則撤回の運動へのご支援、カンパをお願いします。カンパはお手数ですが以下の銀行口座か郵便振替口座に振り込みをお願いします。
●「北陸銀行 五福(ごふく)支店 普通 1001370 富山大学一般教育自治会」
●「郵便振替 00760-2-39331 富山大学(五福キャンパス)学生自治会」

2007年2月20日
富山大学五福キャンパス学生自治会
〒930-8555
富山県富山市五福3190 富山大学内
共通教育棟2階
電話090-2125-7896(仲井)
mail:tomjichikai@infoseek.jp

http://tomjichikai.noblog.net/blog/10311094.writeback

●賛同用フォーム

※賛同用のフォームを作ってみました(文責「旗旗」)
以下をコピーしてメールに貼り付け、tomjichikai@infoseek.jp まで送ってください。

—(ここから)———————————————-

私は富山大学の新学則の撤回に賛同し、
富山大学五福キャンパス学生自治会の非公認化の取り消しと、学生自治会室の明け渡し中止を求めます。

氏名:
職業:
所属団体(あれば):
肩書(あれば):
住所(都道府県名):
MAIL:
URL(あれば):

氏名公表: 可 不可 (どちらかを選んでください)
URL公表: 可 不可 (どちらかを選んでください)

メッセージ:

—(ここまで)———————————————-

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