ついにこの日がやってきました。
思えば一旦は着工された工事が、地元民の抗議行動で阻止されたのが4月19日。そのまま座り込みがはじまって、なんと144日間もの長きに渡って工事を阻止し続けてきたのです。もちろんその間の収入はありません。文字通り職と生活をかけた闘いでした。本当に頭が下がります。
(琉球新報 8日夕刊より)
那覇防衛施設局は8日までに、普天間飛行場代替施設建設に向けた名護市辺野古沖でのボーリング地質調査を9日朝に実施する方針を決めた。施設局は今年4月に調査着手に踏み切ろうとしたが、反対派の座り込みで実施できないままでいる。辺野古漁港近くでは調査の中止を求める住民ら反対派が座り込みを続け、今週からは調査着手が近いとの情報を受け、連日約150人の大量動員で警戒を続けている。調査着手が間近となり、現場は一段と緊迫した雰囲気に包まれている。
(転送歓迎)辺野古に最大の結集を!!!(ジュゴンの家・日誌より)
信頼できる情報筋から連絡がありました。
防衛施設局は、明後日(9日)に辺野古の陸上作業ヤード設置作業に入るそうです。ただし、キャンプ・シュワブから船を出すというオプションを同時に準備しており、法的な準備は終えたようです。
この情報は、明日(8日)が安全であるという情報ではありません。明後日が最大の闘いになるという情報です。
本日(7日)には、150名ほどの仲間が集まっていましたが足りません。那覇防衛施設局は10台の車を用意しています。それだけでも50名、さらに機動隊200名近くが来ると思われます。したがって、500名以上は集まらないと止めることはできません。本気で時間を作って集まって下さい。
繰り返します、明後日が最大の山場です。集まって下さい。
いよいよ正念場です。
私達も自分の場所からできることを模索したいと思います。未来のために。
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情勢を一変させた座り込みの闘い
この座り込みは情勢を大きく変えてしまいました。特に県内世論は大きく「基地移設反対」に傾き、参院選での基地反対派候補の圧勝につながりました。世論ははっきりと示されたのです。これには防衛施設局もかなり大きなショックを受けたようです。
いつのまにか支援の輪は全国に広がり、カンパや食料がバンバン集まりだし、地元マスコミの論調も工事にはっきりと批判的なものになり、さらには基地賛成派だった人までこっそり食料を差し入れていくといった状況までが生まれています。
そこへもってきての米軍ヘリ墜落事故です。住宅街への墜落で、まさしく犠牲者が出なかったのが奇跡としか言い様がありません。地元の怒りは頂点に達しています。
反対派はすでに勝利している
防衛施設局と小泉政権は、座り込みの人々に完全に追い詰められて敗北しました。これまで「低姿勢」で、一見地元世論に「配慮する」ようなポーズを見せながら、闘争の沈静化を待っていたとも思いますが、すべてを賭けて闘う座り込み部隊と、それを支える全国の支援の輪の広がりによって、時間がたてばたつほど沈静化どころかますます着工は難しくなる一方でした。
ことここにいたっては、小泉政権に残された道は二つしかありません。
1)非を認め、工事を中止する。
2)低姿勢をかなぐり捨て、火に油を注ぐことを覚悟で暴力を使って工事を強行する
機動隊を使っての工事強行は、防衛施設局と小泉政権の強さではではなく、そうせざるを得ないところに追い込まれた弱さの現れとして認識することができます。
すべての人ができることをしよう!
かつてのベトナム戦争は、軍事力で圧倒するアメリカが、しかしながら道徳的に敗北し、それを全世界の人々が糾弾し続けることで戦争を終わらせることができました。
今回も防衛施設局と小泉政権の道徳的敗北は明らかになりつつあります。さらに現地での闘いは国家の暴力に屈せず不屈に続くでしょう。あとはこの闘いを孤立させることのない全国の支援の輪にかかっています。
難しいことをする必要はありません。私達が今住んでいる場所から、この闘いに注目し、できる限りのことをしようではありませんか。
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