■「段ボール肉まん」首謀者が激白!「なぜ私はやらせに手を染めたか」その1
■「段ボール肉まん」首謀者が激白!「なぜ私はやらせに手を染めたか」その2
「段ボールは知らんが、紙は食える。昔の日本でもこんなこと普通にあった」と、職場のおっさん達が「おいおい!」と突っ込みをいれずにはいられない話をしていました。特に下町のラーメン屋なんぞ、何を食わされていたか、わかったもんではないと。昔は飲食店を経営していたおっさんも複数いたので、そのうち、とんでもないもんを食わせていたとか、食わされたとかいう昔話でしばし盛り上がっていました。
私の歳では、さすがに「普通にあった」とはにわかには信じられん話ではありますが、一応その場の結論としては、「まあ、毒ではなくて美味ければいい。何を食ったか知らなければ別に平気なので、あえて知りたくない」という結論に落ちついていた(笑
さすがに貧乏な時代を経験してきたおっさん世代(&関西人)はちゃうなあ。
実はその場の話を聞いて、「紙は普通に食えるし、混ぜてもばれないのか。ならば家でも肉に段ボールを混ぜて量を増やせば、食費の節約になるかも」と一瞬頭をよぎりました(爆
でも、上記の記事を読む限りでは、とうてい食えるような代物ではなかったようで、やはり無理があるようです。って、当たり前じゃちゅーの!見た目が似てるだけじゃん。最初に報道された時にみんな気付けよなという話ではあるのですが。
しかしまあ、私たちアジア人は、「衛生」とか「著作権」とか、要するに目に見えない財産にお金をだすという考えが非常に希薄であるという点が共通してますねえ。私が子供の頃は、本物の隣に堂々とその半額くらいで「パチモン(=「偽者」と紙一重の「類似品」)が売られていましたからね。子供の服なんかは全部パチモンばっかで、学校で見せ合って大笑いしてました。当時は欧米人からそれを問題であるとか言われても「何を堅いこと言って…」くらいが平均的日本人のノリでした。合成原料も着色料も使い放題、「これ絶対に体に悪いよねー」とか言いながらも安いもんで笑って食ってました。
でも、そんなこと、やはり国際標準としては通用しないわけで、日本は30年くらいかけてゆっくりと、「文句を言う欧米人ではなく、自分たちが変わらないといかん」ということに気がついてきました。特に衛生や食の安全に関しては、消費者運動の頑張りがあったおかげで、飛躍的に向上した。ともあれそれは、経済が発展して世界市場に大きな位置をしめていくためにはさけて通れない道です。それと、日本も今まで真似してたのが、真似される立場になって目がさめたのが大きいでしょうね。
昔の日本と同じ「パチモン天国」だった中韓なども、経済が発展していくにつれて、衛生や安全、公害、著作権など、今まで発展の影で後回しにされてきた「儲からない」分野でも、国際標準にあわせることが必要不可欠になっていかざるを得ないでしょう。その段階を経ないことには「安かろう悪かろう」のイメージだって、いつまでも払拭できんでしょうに。ただ、それをかつての日本の数倍のスピードで進めていかなくてはならんわけで、人の意識がそう簡単に変わるかなといらぬ心配をしてしまいます。
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ところで、かの桜井よし子さんは、例の中国の「ニセモノ遊園地」のニュースにおいて
「確かに昔の日本もこれと同じようなことをしてきました」
「でも、中国の場合は、事業のどこかで必ず政府や党の機関が関与している(だから私たちも非難できる)」
なんてコメントされてました。
しかしこの理屈だと、韓国に日本のパチモンがあっても、あんまり大きな声で抗議できなくなりゃせんかな。「昔はわしもやってたから、人のことはあんまり言えんけど」って感じで。そうではなくて、もっと著作権の考え方やその国際標準、あるいはその内容の是非なども含め、ワイドショーレベルの「ネタ」ではなくて、もう少し深いコメントが欲しかったなあ。
とりわけ日本でも、アメリカの要求などで、著作権の期間が延長されようとしている問題もある。これは基本的にアメリカが儲からなくなるがゆえの圧力であろう。
参考「著作権保護期間の延長を行わないよう求める請願署名」
http://www.aozora.gr.jp/shomei/
青空文庫では、夏目漱石や、芥川竜之介、太宰治などの作品を、誰でも自由に読むことができます。この「自由」は、作品を保護する期間を作者の死後 50年までとし、そこから先は制限をゆるめて、利用を積極的に促そうと決めている、著作権制度のたまものです。すでにあるものをもとに、新しい作品を仕立てたり、翻訳したりする「自由」、演奏や上演などの「自由」も、著作権が切れた後は、広く認められます。
この保護期間を、死後70年に延長しようとする検討が、一部の権利者団体と、米政府の要求を受けて始まりました。私たちすべてにとっての「自由」を、古い側にもう20年分追いやり、せばめてしまう延長に、青空文庫は反対します。その意志をはっきりと示すために、「著作権保護期間の延長を行わないよう求める請願署名」を進めます。
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