自民ボロ負けで安倍総理は、”あの”史上最低の総理の一人だった宇野さんなみの支持しかないことが明らかになってしまった。記者会見する安倍さんの目は涙目というより、ほとんど本当に泣いておられた。他人事ながら、いつポロリとこぼれるかとハラハラしてしまった。そこまで惨めになられては「ざまあみろ!」といい気分にひたれない(笑)。
民主党の渡部恒三さんが、前回の自民党総裁選を前に「日本のためには福田さんがいい、けど、民主党のためには安倍さんがいい」と予言したことがまさに的中した。当時はむしろ「福田より安倍のほうが選挙に強そうだ」という雰囲気が自民党内にあったからこそ選ばれたわけで、渡部さんには人を見る目があったということだろう。
一方でマスコミの予想通り民主党の一人勝ちで、社共や9条ネットなどの左派は負け負け。だが、東京で無党派左派が一致して応援した川田龍平さんが当選し、私が投票した山内トクシンさんが、かろうじて深夜に滑り込んだ。この二人が当選したことで、自民の歴史的大敗と合わせて何とか安心して眠ることができた。丸川珠代さんが当選したのには呆れたけれど。
◆論点を封じられた左派
それにしても、民主党の勝利は「敵失」によるところが大きく、むしろそうではない安部政権の改憲姿勢や教育問題、集団的自衛権や米軍再編問題などへの批判を中心に論戦を挑んだ左派政党の姿勢はもっと評価されていいかと思う。ところがこのあたりの争点は、マスコミの「2大政党制」を中心にした論調にかき消されぎみで霞んでしまった。選挙後の開票速報番組でも、こういう左派政党は従来以上に全く発言の機会が封じられていた。そうそうたる候補者を10人もそろえてネット上では盛り上がっていた9条ネットの存在も、全選挙期間を通して一般マスコミからは全く無視され続けた。なんかわけのわからん「共生党」とかのほうが露出が多いくらいだった。
考えてみれば選挙前は安倍さん自身も「憲法問題を争点にしたい」と言っていたのだから、そこまで言うのならいっそのこと、これらの問題をあいまいにせざるを得なかった雑炊政党たる民主党をそっちのけに、左派政党の批判に答えて論戦を展開して盛り上がればよかったはずだ。だが、そう言っていた安部さん本人が問題をあいまいにした。で、「民主党との政権選択」なんて論点を自分で持ち出しておきながら、それで負けても辞めないというわけのわからなさである。確かに「政権選択」という、過去の自民党の「決めセリフ」さえもが通用しなかったという点では痛快ではあるけれども、まあ、これらのこと自体が、別に改憲なんて、国民は誰も(少なくとも積極的には)望んでいないということを示してはいるんだろう。マスコミの姿勢もそうした雰囲気の反映とも言えるかもしれない。要するに左右どちらの立場からも「憲法」は票にはならなかったわけで、それは安易な「マスコミ批判」で終わらせるようなことではなく、主体的な問題として今後考えていくべき課題でもある。
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◆余談だけど森さん痛すぎ(笑
しかし森さんの「自民が負けて喜ぶのは北朝鮮」という趣旨の発言は何をか言わんやで笑わせてくれたなあ。つーか、あまりにも見え透いていて白けてしまったくらい。もうこの問題では各政党の主張に大差はなく、とりわけ安倍さんがやろうが小沢さんがやろうが「誰がやっても同じ」問題の代表格である。この上をいくためには戦争覚悟の極右路線しかないわけで、北朝鮮を選挙のカードに使っても何の威力もない。
対中国外交にしてもしかりである。日中の経済は後戻りできないところまで相互に密着依存しており(そのことの是非は別にして)常識的にはどんなに関係が冷え切っても決定的に対立することはもはや保守政治家には絶対にできない。どちらかと言えば日本企業のほうが中国の人権抑圧政策で利益を得ているくらいなのだから。ネトウヨ系の一貫しないご都合主義的な批判(左派が弾圧された時は黙認・応援するダブルスタンダード)は別にして、中国に一貫した姿勢で本気の抗議しているのは今や左派とアムネスティなどの中立的人権団体だけである。
◆あまりに非常識な「続投宣言」
それにしても不信任を突きつけられた安倍さんの「涙目の続投宣言」にはびっくりした。いくら与党が大敗しても、これでは「ガス抜き」にもなんないじゃん。本当に政権不信のガスが残ったまま、安倍さんで時期総選挙に臨むつもりなのか。これはつまり、もはや自民党には党内抗争と擬似政権交代で国民のガス抜きをする「政権タライ回し」という必殺技をくりだす余力さえ残っていないということなんだろうな。まあ、後継については渡部さんの言を借りれば「民主党のためには麻生さんがいい」ということになると思う。もっといいのは小泉前首相サイドから声があがっているという「総選挙前に小池暫定総理」という、宇野総理の二の舞路線だろうけど。小池さんはほとんど一部の2ちゃんねらーと同レベルの人だから、いくらなんでも痛すぎるだろうと思う。
ところで首相の続投表明を聞いた自民党の舛添要一さんは「信じられない。首相は世の中の常識というものがわかってない」とつぶやいたそうである(公式発言では「容認するがただちに内閣改造を」に修正)が、この言葉が一般人の感覚を代表していると思う。これだけすさまじい不信任を突きつけられ、自分のせいで与党に取り返しのつかない大打撃を与えてしまったのだ。普通の世の中では「どうするか?」ではなくて、もう辞める以外の選択肢はありえない。これが会社だとしたら、そんな甘い会社には是非とも就職させてほしいというか、3年もたずに潰れてしまうだろう(つまり「自民党もあと3年もたない」ということかもしれんが)。
一方で舛添さんは「政策(マニフェスト)では民主党に完全に勝っていた」とも言う。舛添さんは自民党の人だし、自分自身がその政策を立案した一人なのだから、立場としてこう言うのはまあいいだろう。それに続けて「だが、そこまで話がいかない。それ以前の問題として、後ろ(安倍内閣)から弾がどんどん飛んでくる」とも言う。舛添さん自身は閣僚の言いたい放題の暴言や、強行採決の連発、とりわけ自分の都合で参院選の日程を遅らせた強引なやり方には強い危機感をもって本気で怒っていたという。そのことについてアナウンサーから水を向けられても、「私個人がそういう意見を持っていたとしても、それを実現できなかったのだから、組織の人間として(今回の敗北について)同一の責任がある」と言っていた。別に舛添さんを褒めたいわけではなくして、これが至極まっとうで当たり前の感覚にすぎないと思う。安倍さんやそれをかばう人の言い草があまりと言えばあまりに非常識なので、舛添さんがものすごくまともに見えるだけである。
◆安倍続投支持者の論理を検証すると
あなたは「とても良いことを言う大嘘つき」に、「こいつはなかなか良いことを言うから」という理由で自分の命運を委ねたりするだろうか?あるいは、「いつも人の金をくすねては遊びほうけている有能な人物」に、「かれは有能だから」という理由で自分の全財産を託したりするだろうか?暴言ばかり吐いてお客様から苦情殺到、さらには仮病を使って欠勤したり、会社の金で不正に飲み歩くわ、部下の意見は全く聞かないので人望はゼロだわ、こんな人間が「ちゃんと仕事はします」と言ったからとて、重要なポストに抜擢するだろうか?こんな結果になっても、未だに安倍さんを擁護するわけわからん人の理屈は、つまりそういうことなのだ。公約だの政策だのマニフェストだの以前の問題であることにまだ気がついていない。
多くの日記やブログにこういう人が書いているのは、「反日マスゴミに踊らされて議員のスキャンダルとか年金問題とかばっかりだった」とか「今後の日本のあり方とかで投票した人が何人いるのか」とか「朝日などのマスゴミによる世論誘導に日本人の良識が負けた」とかいうものだ。安倍さん側近の世耕弘成さんも当選の弁で(さすがに「マスコミの誘導」とは言わないが)こういうネトウヨ連中と同じようなことを言っていた。これを舛添さんの発言と比べてみれば、その非常識ぶりは一目瞭然である。要するに、こういう場合はたとえ嘘でも自己のあり方についての反省の弁を述べるのが当たり前なんだけど、そんなそぶりが微塵もないわけで、一般の世の中における常識感覚が、著しく欠如・磨耗している。これで共産党の指導部を笑えるのか?こんな非常識な人が側近では、安倍さんもさぞ安泰なことであろうことよ。
しかしネットで政治的なことを発言している人の中には、こういう非常識な感覚の人が大変に多い。この手の人間は、ワーキングプアやプレカリアートなどの貧困層、野宿労働者などを「自己責任の負け組」とか言って嘲笑するのが常だったわけだが、自分はその私たち「負け組」の半分の常識もないことにいいかげん気がついたらどうだろうか。つーか、こういう層に支えられている安倍さん自体がそういう人なのかとさえ思ってしまう。側近の世耕さんにしてそうなのだから、そう思うのもあながち間違いとは言えないだろう。あるいはこんなバカな側近に囲まれて世の中が見えなくなっているお坊ちゃま君なのかもしれない。だから平気で「ボクちゃんは正しいんだからこれでいいんだい!」という「信念」に凝り固まって、強行採決を乱発できるのかもしれないが。
◆自分の敗北を「世の中のせい」と敵視するカルト性
まあ、こういう人達のあげる「安倍内閣の実績」とは、教育基本法の改悪とか、改憲手続法の強行採決とかなのであって、それ自体が噴飯ものだと思うが、それは価値観の違いということでおこう。だが、こういう自分の特定の思想に沿った「仕事」をしてくれているから、どんなに非常識な人間でもかまわないというのは、あまりにお粗末でお子様な感覚である。世の中そんなに甘いものではないということは、まともな社会人ならみんな知っている。だからこそ安倍さんは負けたのだ。
よしんば安倍さんの政策や、今までやってきた、そしてこれからやろうとしていることが、100%私の考えている通りのことだったとしよう。その場合は私もできることなら今後も安倍さんに頑張ってほしいと思うだろう。そこまではいい。だがそうでも、あるいはそうだからこそ、今回の大敗北や、その原因を作った数々の内閣の失態、ゴリ押しにすぎる強行採決の連発などに対しては、「安倍さん何をしているんだ!」と怒るに違いないのだ。
そう、安倍さんに怒るのである。まあ、よっぽど安倍さんが間違いのない政権運営をきちんとやっていて、今回とは逆に、その対立政党が”政策以前の段階”で、あまりと言えばあまりにも糞であることが明白な場合なら、多少は有権者に文句言ってもいいかもしんない(たとえば前回の都知事選の結果)けれど、今回ばかりは、まかりまちがっても有権者に責任を転嫁して怒りをぶちまけるようなこと絶対にしなかったと思う。くりかえすが、それは非常識なのである。お子様の論理である。自己の世界観のみをもとに、頭の中に作り上げた架空の世界で世の中一般を敵視するという点でカルトの思想そのものである。いや、もっとはっきり言えばカルト以前のバカである。
世耕さんに至っては、反省の弁の一つもなく「安倍内閣の今のまんまの政策を断行していけば、支持はすぐに戻る」というような趣旨の能天気な発言までしていた。やっぱりこいつらバカだと確信した。ただ一つ、こういうバカな人々の発言で同意できるのは、「民主党が信頼された結果なのではない」ということである。ただしというか、だからというか、自民に支持が戻るのは、参院で多数派になった民主党が自滅的なことをする場合、つまり敵失によった場合のみであろう。
◆要するに「保守2大政党制」とは何か
それはバカとバカの2つから、「今現在あんまりバカが目立たないほう」を選ぶという代物にすぎないことが、よりいっそうはっきりしたのが今回の選挙であると私は思う。自民党は今までの分権的・世俗的な利権派から、小泉政権時代を通じて中央集権的・カルト的なファシズム派にのっとられ、すっかり弱体化してしまったが、保守野党の民主党も民衆から信頼されて勝利したわけではない。
私たちは短期的戦略としては野党としての民主党を最大限に利用しつつ、長期的には将来の政権交代後(与党民主党の時代)のことも見据えて、「保守2大政党制」そのものと闘っていくことも今から視野にいれておかなくてはならないと思う。なぜなら「2大政党制」は選挙法のペテンで民衆に否応なく強制されたものであって、必ずしも民意を代表していないからだ。みんなが思うほど民主党を含めた体制派は磐石ではないのだと思う。
参考サイト
◇アジテーション;もう一度反戦運動を!(ですぺら)
◇とりあえずバンザーイ\^o^/(言ノ葉工房)
◇参院選野党勝利の途中経過【らんきーブログ第一部完・を迎えて(笑)】(らんきーブログ)
◇さあ、これからです、気を引き締めて!(ミクロネシアの小さな島・ヤップより)
◇国民は「逆行」を選んだ(そもそもどーなの?)
◇死に体内閣 続投を表明(zara’s voice recorder)
◇「誰が首相に相応しいか」問うたのはアベシンゾー、あなただ。(なごなぐ雑記)
◇アベシンゾーは生命力の強いゴキブリなのか(なごなぐ雑記)
◇安倍続投で針のむしろの国民(あんち・アンチエイジング・メロディ)
◇自軍の壊滅を前にして「ぼくがわるいんじゃない。兵隊がわるいんだ」とつぶやく『最高司令官』(村野瀬玲奈の秘書課広報室)
◇赤城更迭は、自己防衛と逆ギレのため?(日本がアブナイ!)
◇「安倍続投」で、株価暴落!(猫の教室)
◇安倍首相はなぜ辞任しないのだろうか?(keep on your easy pace)
◇安倍自民党の続投を支持する日本の財界の「人を見る目」は大丈夫?(村野瀬玲奈の秘書課広報室)
◇さぁ、キャノンの不買運動でも始めようか~御手洗富士夫「安倍続投は良い」~(ザ・のじじズム)
◇「安倍首相の続投に賛成」御手洗会長(老人党リアルグループ「護憲+」ブログ)
◇選挙が終わって・・憲法は?(関係性)
◇護憲第三極政党成立のために必要なことは何でしょう?(猫の教室)
◇「革新」系浮動層、共産、社民の大連立(みんななかよく)
◇護憲政党のあしたはどっちだ!(BLOG BLUES)
◇政権交代に「二大政党原理主義」必要なし(広島瀬戸内新聞ブログ版 )
◇ネットの力1【天木直人氏に思う】(らんきーブログ)
◇党派の壁を越えて平和を語りたい(お玉おばさんでもわかる政治のお話)
【参考】四トロ同窓会二次会掲示板より
○「四トロ同窓会二次会」
◇さぁいよいよ明日だ!
投稿者:まっぺん 投稿日:2007年 7月28日(土)21時25分31秒
私は「自民党を叩き落とすことを最優先に!」と提案しました。
そして過半数割れに追い込み、総選挙へ! そのカギのひとつは1人区29選挙区です。
比例区では好きな政党を!(ただし国民新党には絶対入れるな!)
しかし1人区ではいろいろ「立場的わだかまり」はあるでしょうが、
とりあえず「自民を落とす候補」を!
しかし、いくら自民党を落とすためとはいえ、
まさか「改憲派の民主党候補」などを当選させるわけには行きません。
それで、「アフガン・イラク」掲示板から資料を見つけましたので、お知らせします。
http://kaze.fm/wordpress/?p=132
「平和への結集ブログ」というところが全民主党候補を3つに分類しています。
【護憲派】【明白な改憲派】【保守・準保守】の3つです。
ブログによると【明白な改憲派】は幸いなことに、ほとんどが比例区でした。
ただ、気を付けてください。次の三氏も【明白な改憲派】です。
●平野達男《岩手県》 ●松井孝治《京都府》 ●羽田雄一郎《長野県》
資料を「有効に」ご活用しください。護憲をめざす全ての皆様のご健闘をお祈りいたします!
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◇本当にそうだろうか?>改憲派には入れるな
投稿者:よねざわいずみ@鳴子温泉で放蕩 投稿日:2007年 7月29日(日)00時25分11秒
たとえば私は日本国憲法24条は全くナンセンスで即刻捨て去られるべきだと思っているので(あっ1~8条もそうか。笑)その意味では「改憲派」なのですが。やっぱりだめなんですかこういう私も。
なんでこういうことを言うのかというと、要するに、衆院ですけど河村たかしという存在があるからなんです。
アメリカの新聞にあーんな意見広告出した河村たかしですけど、この人が住基ネットに反対する論理は、桜井よしこやら山田宏やらの論理とは一線を画していると私は考えていて、それゆえ、たぶん後者が選挙に出たら(ってその中の後者は現実に出てるけど)いくら住基ネットに反対だからっていっても支持する気にはならないのですけれど、河村たかしはちょっと「別格」なんですよねぇ。
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◇皇族にも人権を!
投稿者:A@九電株主 投稿日:2007年 7月29日(日)01時28分49秒
よねざわいずみ@鳴子温泉で放蕩さんへのお返事です。
> たとえば私は日本国憲法24条は全くナンセンスで即刻捨て去られるべきだと思っているので(あっ1~8条もそうか。笑)その意味では「改憲派」なのですが。やっぱりだめなんですか
確かに24条は制定時はものすごく大きな意味のある条項なわけだったんですけど、今じゃ事実婚やパートナーシップ制度と法律婚との差別根拠になっているので即刻撤廃するなりせんといかんと思うのは同感です。
あと25条-2を努力規定じゃなく強行規定として明確に国に遵守する義務を負わせること。これは生活保護etcの根拠ですから今の努力規定じゃ餓死者続出のまんまです。
こっちは税金を払ってる(消費税導入で間接的にも全然税金払ってない人ってほぼ100%いなくなりましたからね)んだから国に面倒見てもらう権利は当然あります。
もちろん、消費税などはウルトラ逆累進超悪税なわけで廃止すべきは当然なのですが、廃止されたって、日本国籍持ってる、国籍なくても日本に居る人等々何らかの形でこの「日本」という国に縁がある人は国に面倒見てもらう権利は当然あります。
それから誰も言わないけど99条(憲法尊重擁護義務)に罰則義務を付加すべきとの考えも持っています。(諸刃の刃になりかねませんが、少なくともなし崩し的解釈改憲の歯止めにはなりうると考えています)
1~8条も廃止して皇族にも人権を付与してあげないといけませんね。
元紀宮@をたくさんも東京都職員とケコーンしてやっと選挙権をはじめ様々な社会的人権を得たわけですから(彼女は今回誰に投票するのだろう?)
ヒゲ殿下@アルコール依存症もデイケアにはいきづらいだろうし(これ生存権の侵害だよ)
確かに「改憲」というと9条ばっかり焦点になってますけど、1~8条、24条、25条、99条と考えるべき点はいっぱいあるとおもってます。
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◇衆議院、「即時」解散すべきか
投稿者:成田2111号 投稿日:2007年 7月29日(日)09時38分34秒
おそらく今夜の自民党の大敗は間違いなさそうです。そこで衆議院の解散が問題になると思います。私はするなと言うつもりはありません。しかし、自民党が大負けすると、株が下がったりして不安が生まれ、変なバランス感覚が働いて、すぐに解散すると総選挙の結果「自民、意外と小敗」ですんでしまったりするのではないかと思ってしまいます。護憲勢力への希望としては、とにかく明日からは格差問題などで政策面でで厳しく対決し、違いを明らかにしてから解散を勝ち取って欲しいですね。
—————–
◇昨夜の渋谷
投稿者:キューポラ 投稿日:2007年 7月29日(日)14時40分33秒
ムキンポさんがレポートしている
http://www.mkimpo.com/minibbs/kamex/imgboard.cgi
【川田龍平】~渋谷駅宮益坂口
500人位~浅野選挙の時より若者が多い
(30m離れた所で「フジモリ」の宣伝カーがウルサイ)
(ハチ公前では、喜納昌吉バンドを看板に民主党が千人位集めていた)
龍平さんは、すっかりたくましくなっていた
司会の滝田栄さんが頑張っていた
有名人は永六輔くらい~あとは、さまざまな階層の人たちが次々と応援のあいさつ
最後の龍平さんの演説「ひとりひとりが動いて政治を変えていこう!」
8時を過ぎて、集まった人たち一人一人と握手~ボランティアと抱きあっていた
東京在住の我が息子 この間会ったら~
「都知事選はドクター中松に入れた」などと言っていたので、
家に帰って「東京は川田、比例は上原公子」とメールしといたら~
今、返信で「又吉イエスに入れようと思っていたけど『指示通り』入れといたよ」ですと
ちゃんとやらにゃいかんね
【埼玉選挙区】
定数3に、自民・公明・民主2人・共産・社民が立候補
情勢は「民主の新人若い女性候補行田がリード、残る2議席を自民・公明・民主が争う」
ということなんだが、民主の現職山根は保守改憲派。
http://list.jca.apc.org/public/aml/2007-July/014618.html
ところが、終盤になってなり振りかまわずというか、新聞アンケートではいつの間に
か「護憲派」に!? 県の民主のボス枝野幸男が付きっきりで遊説。
選対に電話してみた。「本当に護憲派なんですか?」『9条を絶対守ります』「それ
なら3票入れますが、録音しましたよ」『はい、よろしくお願いします』
もし、当選して豹変したら殴り込んでやろう。
しかし、信用できないから、選挙区は共産候補に投票しました。
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◇日本国憲法24条
投稿者:よねざわいずみ@東鳴子温泉で放 投稿日:2007年 7月29日(日)17時38分0秒
A@九電株主さんへのお返事です。
> よねざわいずみ@鳴子温泉で放蕩さんへのお返事です。
>
> > たとえば私は日本国憲法24条は全くナンセンスで即刻捨て去られるべきだと思っているので(あっ1~8条もそうか。笑)その意味では「改憲派」なのですが。やっぱりだめなんですか
>
> 確かに24条は制定時はものすごく大きな意味のある条項なわけだったんですけど、今じゃ事実婚やパートナーシップ制度と法律婚との差別根拠になっているので即刻撤廃するなりせんといかんと思うのは同感です。
「正当な結婚」という概念を国家が振りかざすということですね。
それも大きな問題ですが、私としては、この条文は同性婚の禁止ということで、こんな憲法のもとでは、国家が同性カップルを法律婚として認めることが「憲法違反」になってしまうことになるわけです。
でも一方、一部のバックラッシュ保守派は、それとは全く逆の意味合いで、女性に等しい権利を認めることを謳うこと自体おかしい、みたいな論点から、やはり24条をやめろ、と言っているので話がややこしいです。当然に、女性団体は「24条の意義を守れ」みたいなことになってしまうのです、その観点からは。
—————–
◇Re: 日本国憲法24条
投稿者:A@九電株主 投稿日:2007年 7月29日(日)19時02分49秒
よねざわいずみ@東鳴子温泉で放さんへのお返事です。
> 「正当な結婚」という概念を国家が振りかざすということですね。
> それも大きな問題ですが、私としては、この条文は同性婚の禁止ということで、こんな憲法のもとでは、国家が同性カップルを法律婚として認めることが「憲法違反」になってしまうことになるわけです。
24条-1に関して少し茶々を(笑)
文言には「両性の合意にのみに基づいて成立する」という書かれているわけですから、この「両性」の解釈を男女間のみに限定しない解釈が成立すれば同姓間の法律婚を直ちに違憲と判断する根拠がなくなると思うのですが?
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◇参院選
投稿者:まこと@出先 投稿日:2007年 7月29日(日)20時06分19秒
いま出先のテレビで選挙速報を見ているのですが。
日テレ、フジ、TBS、テレ朝いずれも出口調査では自民党の獲得議席数を「34~30台後半」と弾き出していますね。
こりゃ、自民党大敗ですね。
共産・社民は私の予想通り躍進ならず。9条ネットは議席獲得ならず?
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◇川田龍平当確!!
投稿者:A@九電株主 投稿日:2007年 7月29日(日)21時36分58秒
たった今NHKBS-1が川田君の当確を流しました!
で、参院幹事長片山が落選(笑)と・・
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◇Re: 日本国憲法24条
投稿者:よねざわいずみ@東鳴子温 投稿日:2007年 7月29日(日)22時37分34秒
A@九電株主さんへのお返事です。
> 24条-1に関して少し茶々を(笑)
> 文言には「両性の合意にのみに基づいて成立する」という書かれているわけですから、この「両性」の解釈を男女間のみに限定しない解釈が成立すれば同姓間の法律婚を直ちに違憲と判断する根拠がなくなると思うのですが?
茶々と言うか,ご指摘いただきました件は、戦術のレベルでよく言われる話でして、「両性」が必ずしも異性を意味してないぢゃん、ていう。両方の性別っていう意味で。
ただ、原理主義的に言えば、そもそも性別の差違云々がパートナーシップに影響をおよぼすことはきわめてすくないので、それはある意味「解釈改憲」のレベルのようにも思えるんですよ。
あと、3者以上のパートナーシップはいずれにせよ全否定にしかならないので。
尾辻某が当選だかなんだかで報道かまびすしいですが、あれに小沢が賛同するのはよくわかるのですが、じゃー。アセクシャルはどうなんだ。そもそもパートナーシップを結ぶことは尊いのかよ!とか、話は拡大するのでありました。。
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◇Re: 日本国憲法24条
投稿者:A@九電株主 投稿日:2007年 7月29日(日)23時48分44秒
よねざわいずみ@東鳴子温さんへのお返事です。
> ただ、原理主義的に言えば、そもそも性別の差違云々がパートナーシップに影響をおよぼすことはきわめてすくないので、それはある意味「解釈改憲」のレベルのようにも思えるんですよ。
もちろん解釈改憲だとの指摘は最初から想定してのレスだったので「茶々(笑)」だったわけです。
結婚・離婚経験者なので法律婚手続きのマンドクセさと「何でうちらの契約関係に国が首突っ込んでくるんよ!!!」という非常に複雑な思いから、私は根本的に法律婚撤廃主義です。
3者以上のパートナーシップ制については、私が見たところ海外にも参考できる法制度が見当たらないのでノーコメントとさせてください。
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◇ときどき嫌になるなあ
投稿者:トチロー 投稿日:2007年 7月30日(月)02時42分27秒
社民党の平山良平氏に入れたが落選したな。
保守右翼の連中が選挙民は愚民だと罵倒するが、僕も同じ意見だ。
相変わらず自民になんでこんなに票が入るのか?
頭が悪すぎるんじゃねえか? と腹立たしい。
選挙のやり方が間違っているのだろう。
お互いに吐き気がするのは右も左も同じかと思うと、なんだか奇妙なものだ。
ともかく、民主党勝利で一歩前進とみるか。
川田龍平氏も当選した。
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◇野党は、国民の正論に応えスジを通せ!
投稿者:バッジ@ネオ・トロツキスト 投稿日:2007年 7月30日(月)12時00分30秒
野党の中に「安倍が居座り続けてくれた方が闘いやすい」という議論が出てきているようだが、解散・総選挙要求を曖昧にするこういった議論は世論調査などで示された国民の願いを裏切るものであり大変危険である。
なぜなら、それはまず第一に、民主主義否定のプラグマティズム思想だからである。
現在の衆議院の議席バランスが民意を全く反映していないことはもはや明白なのだから、ここは、自分達野党が「闘いやすい」かどうかといった小政治屋的で姑息なモノサシによって事態を測ってはダメなのである。国民の声に応えて、堂々とスジを通すべきである!
また、野党が解散・総選挙要求を下ろすということは、「公約違反」にもなろう。民主党幹部は、選挙期間中に自公を過半数割れさせての総選挙実施を主張していたのだから、その立場が貫徹されなければ「公約違反」である。
さらに、一部野党の中には、候補者選定など自党の衆議院選挙準備がまだ出来ていないことを理由に、総選挙要求を「自粛」している向きもあるようだが、このような態度は主権者不在、民主主義不在の最悪の自党中心主義である。安倍政権の自己中心主義的な国会運営を糾弾していた野党としては、許されざる態度であろう。
野党は、まず安倍内閣の退陣を要求するべきだが、それと同時に、安倍首相が退陣しようがしまいが、直ちに衆議院解散・総選挙実施を追求するのがスジである。
解散・総選挙によって、自公勢力を衆議院でも少数派に転落させよう!
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◇川田勝利!\(^o^)/さあ、これからだ
投稿者:まっぺん 投稿日:2007年 7月30日(月)12時12分52秒
川田さん、おめでとうございます。自・公与党の大敗北と川田候補の当選によって、今後の政局に大きな変化の兆しが現れた。私たちは国会に川田候補を送り出す事に成功しました。それはこれから「私たちが政治を変えていく」ための入口に立った、という事です。さあ、いよいよこれからです。川田さん。国会で私たちと共に闘いましょう。「勝手連」として応援した私たちは、これからも応援していきます。最後まで川田さんを支え続けていきたいと思います。新しく開けたこの地平にたって今後どう政治が変わっていくのだろうか? 私たちの暮らしが変わっていくのだろうか? それは川田さんのこれからの活躍にかかっています。また、そのためにも私は川田さんを支えていきたいと思います。川田さん、がんばれ!
●護憲勢力の結集が益々問われている!
しかし、残念なのは護憲勢力全体の協力体制が無かったことでした。東京選挙区を見てみましょう。5名の当選者は以下のとおり。
大河原雅子(民主)1,087,743
山口那津男(公明) 794,936
鈴木 寛(民主) 780,628
丸川 珠代(自民) 691,367
川田 龍平(無所属)683,629
次に落選者の上位を見ると…
保坂 三蔵(自民) 651,484
田村 智子(共産) 554,104
杉浦ひとみ(社民) 209,053
中村慶一郎(国民新)151,715 (あとは無視してよい)
以上から見ると、今回、自民党の退潮は凄まじい事がわかります。二人立てた候補のうち、かつては140万票もとった保坂候補が今回は僅か65万票しか取れず、しかも三年間も政治に関心も責任感ももっていなかった「人寄せパンダ」の丸川珠代候補にさえ敗れる始末。その丸川も69万票で4位。敗れた社民・共産のそれぞれの得票数を合計すれば76万3000票であった事実を考え併せれば、社共共同候補によって自民候補を二人とも落選させるチャンスを逃した事実が見えてきます。
このような状況は全国を見回せば、他にもいくつかある事がわかってきます。例えば北海道では、無所属新人の多原香里(ムネオ派)に社共が協力すれば自民の伊達忠一を落選させる事が可能であった。新潟では民主・社民・共産の協力があれば自民の塚田一郎を叩き落とせた。大阪でも社共の合計得票数は三位の自民党谷川候補に肉薄しており、共闘すれば勝てたかも知れない。鹿児島でも、民主・共産の協力で自民党加治屋の当選を阻止できたのはまちがいない。
●民主党を信用するな!しかし勝つための戦術的模索を
もちろん、「社共共闘」に限定するべきだったか、それとも反自民の広範な統一戦線として闘うべきだったかは、それぞれの地域、それぞれの候補者の資質によって左右されるので、以上の仮定は必ずしも有効とは限りません。とりわけ「自民を落とすために民主の当選を優先させる」メリットが果たしてあるのかどうかは、各選挙区・各党候補者の政治性を考えながら議論していく事が必要でしょう。しかし少なくとも、あと3名か4名の自民党候補を落とせる可能性を護憲派は逃してしまった。これを教訓として、今後の護憲勢力の共闘が前進する事を期待します。
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◇川田龍平さんの当選おめでとう
投稿者:?? 投稿日:2007年 7月30日(月)14時30分18秒
これからが大変でしょうが、川田龍平さんの活躍に期待します。
それにしても与党陣営への批判はすごい。
ただちに衆院解散総選挙を実施し、安部を政権から引き摺り下ろさなければならない。
秋か初冬の総選挙となるだろう。
それにしても与党側は国民監視の共謀罪などの悪法の提出はしばらくはできないだろう
参院が良識の府となりうるか、民主への監視と圧力も必要ではあるけど
ともあれ、これを足がかりに、自公政権打倒を図ろう!
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◇参院選~野次馬モード
投稿者:鍋山 投稿日:2007年 7月31日(火)21時53分19秒
【川田龍平さん、糸数慶子さん当選】
テレビなどの分析によれば、川田さんに投じられた「無党派票」は、
民主の大河原に次ぐものだったという。
【山内トクシンさん当選】
比例・社民党
http://headlines.yahoo.co.jp/specialfeature/sangiin2007/list/53/
当選 山内トクシンさん~145,666(社民党2位)
・早い時間では5~6位だったが、沖縄の票が入ったのか一気に2位で当選。
次々点 上原ひろ子さん~108,637 (社民党4位)
・もう少し伸びると思ったが・・・
山内さんと上原さんが当選して、又市幹事長が落ちると面白かったんだが・・・
少ない社民党員が幹事長へ票を集中したんだろうか。
【河野美代子さん 残念】
広島選挙区
得票数 得票率
佐藤公治(民主) 57万823票 43% 当選
溝手顕正(自民) 38万9881票 29% 当選
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河野美代子(無所属) 19万9222票 15%
藤本聡志(共産) 6万3488票 4%
吉長ゆい(無所属) 5万4473票 4%
福本潤一(無所属) 2万1956票 1%
民主党ブームに食い込めなかったのかな?
【全員当選の崩壊~公明党】
愛知・埼玉でベテラン、神奈川で知名度抜群も落選。
事前の情報どうりだったのかな。
「いつまでも泥舟に乗ってられない」となるか・・・
>創価学会に異変? 投稿者:鍋山 投稿日:2007年 7月21日(土)17時57分22秒
http://6305.teacup.com/mappen/bbs?BD=11&CH=5&M=ORM&CID=4398
「公明党敗北」
http://ichyamada.jugem.cc/?cid=39
きっこの日記にも
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2007/07/post_4883.html
小沢民主党党首は、「2日間の入院」で何の工作をしていたんだろう?
大作くんと会っていたのかな・・・
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◇民主党内の若手ウヨって
投稿者:バッジ@ネオ・トロツキスト 投稿日:2007年 8月 1日(水)09時55分26秒
ほんとバカだねぇwwwww
小沢党首が秋の国会で「テロ特措法」に反対するって明言したことに対し、「日米関係に水をさす」から反対なんだってよ。
こいつらホントに政治家のハシクレなのかよっ!?
アメリカ議会による「従軍慰安婦」決議は何だったんだよ、ということは置くとしても、民主党が多数派になってるアメリカ議会でレイムダックのブッシュにわざわざ提灯持ちなんかしなくたって、次期大統領与党濃厚のアメリカ民主党との関係にゃ響かないんだよっ!
ウヨっちゅうのは、アメリカのネオコンも日本の靖国派も、みんな安倍みたいに世間様が見えてねー野郎ばっかなんだねwwwご愁傷さまwww
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◇共産、社民は、偏狭な自党中心主義を捨て、選挙戦術を転換せよ!
投稿者:バッジ@ネオ・トロツキスト 投稿日:2007年 8月 2日(木)13時15分59秒
自公惨敗、民主大躍進の結果となった今回の参議院選挙でしたが、共産、社民両党には今回の選挙でも以前から指摘されていた選挙戦術上の見過ごせない問題点が露呈したので、そのことの確認の意味も兼ねて両党に対する批判を以下に記しておきます。
共産、社民の両党は、今回の選挙でも当選の見込みのない多くの選挙区で独自候補者を擁立したが、このような選挙区選挙戦術は、小選挙区制度の制約がある下でも自公政権の暴走に何とかストップをかけ、より良い政治へと転換させたいと切実に願う多くの有権者の投票行動に水を掛ける有害無益なものでしかなかった。
そのことは、今回の両党の得票結果からも如実に示されている。
まず共産党であるが、「比例を軸に」という基本方針の下、比例選挙での得票増を目指して全選挙区で候補者を擁立する同党の選挙戦術が破綻していることは今回の選挙でも裏づけられた。
つまり、同党の「全選挙区立候補方針」は、選挙区選挙での候補者活動が比例票のかさ上げのための手段にはなり得ないことが、またもや証明されたのである。
以下に共産党の選挙区と比例の得票の前回選挙対比を一応挙げておく。
選挙区 比例
今回 5,164,572 4,407,937
前回(04年) 5,520,141 4,362,574
上記からも解かるように、同党は「比例を軸に」の選挙方針を掲げているにもかかわらず、全選挙区での立候補で比例票を引き上げることには基本的に成功していない。今回もまた、同党の比例票は選挙区票よりも少なかったのである。
さらによく視てみれば、同党比例票の前回選挙対比増加分約45,000票も、専ら東京選挙区(約35,000票増)、大阪選挙区(約37,000票増)など、同党のいわゆる「重点区」(複数定数区)に負うところのものでしかなかったのである。つまり、このような選挙戦術では、比例選挙での得票を大幅に引き上げることは出来ず、選挙区票を増加させた岩手、群馬、山梨、山口、福岡、大分などの選挙区においてさえ肝心の比例票の方は減少させてしまうような事態さえ産み出しているのである。
同党の「全選挙区立候補方針」は、比例票の増加という同党の根本目的にとって、今回もまた有効ではなかったのである。
(なお、同党が唯一選挙区候補を立てなかった沖縄選挙区で同党の比例票が減少していることをもって同党の「全選挙区立候補方針」の正当化を図ることも全く出来ない。なぜなら、沖縄選挙区では前回も同党は糸数候補を共同推薦しているのであり、前回選挙での比例票は独自候補を擁立した前々回選挙での比例票より増えている(!)という事実もあるからである)
つぎに社民党である。
社民党は、共産党のように全選挙区に候補者を擁立するような極端な選挙戦術は採っていないが、それでも共産党同様に有害な役割を果たしていると言わざるを得ない。同党も、自党候補者に当選の見込みが全く無い選挙区で独自候補を擁立することにより反自公票を分散させ、結果的に自公候補の当選を側面から支援する役割さえ果たしているという点で共産党と大同小異だからである。同党の選挙区候補者で法定次点得票に届いたのは最下位当選者から47万票も(!)離された東京選挙区の候補者だけである。
そしてそのような無謀な選挙区戦術は、自党の比例票さえ増加させていない点でも共産党と全く同じである。
同党は、前回選挙同様に今回も候補者を擁立した北海道、青森、岩手など8つの選挙区で選挙区票を88万票から75万票へと13万票減少させただけでなく、同じ8選挙区の比例票も99万票から89万票へと約10万票減少させている。さらに、今回新たに候補者を擁立した福島、千葉、愛知、福岡選挙区でも、同様に比例票を前回選挙比で合計7万票以上減らし、比例選挙全体では299万票から263万票へと35万票あまりも得票を減少させているのである。候補者を擁立した選挙区を前回の10から14に増やしたにもかかわらずがこの結果だったのである。
つまり、主観的な願望交じりの判断だけで選挙区候補者を立てた社民党もまた、選挙区でも比例でも票を減らすだけだったのである。
以上、共産、社民の現在の選挙区戦術は、一部の左派的な有権者から批判を招いているだけでなく、自党の議席や得票の増加にさえ結びつかない主観的で有害なものでしかないことがあらためて確認されたであろう。
ところで、このように主張すると両党の妄信的な支持者から必ず返ってくる言葉がある。
「もし、選挙区に候補者を立てなければ、もっと比例票は減少するのだ」と。
しかし、このような「反論」は、悪徳カルト教団が信者に用いる脅し文句にも等しいものであろう。
それは、「一生懸命拝んだのにちっともご利益がありません」と泣き付く信者に向かって教団幹部が放つ「それはまだ、あなたの信心が足りないのです。もし拝まなかったらもっと酷いことがあなたの身の上に起こっていたはずです」云々の脅し、言い逃れのセリフ同然である。
結論
共産、社民両党をはじめとする反自公諸勢力は、相互の連携・協力関係の締結に努力することも含め、直ちに選挙戦術を大転換せよ!
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◇バッジさんには脱帽です
投稿者:まっぺん 投稿日:2007年 8月 3日(金)10時13分1秒
この間、吉田万三さんの掲示板に書いてきたんですが、バッジさんに触発されています。昨日の投稿をコピペします。(=^^=)/
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新聞『赤旗』の7月30日付幹部会の声明を読んで
●全選挙区立候補路線は有効なのか
比例区での共産党の得票は440万票だったそうです。前回436万より僅かに増えていますね。前々回から漸増です。しかし、ここには書いてありませんが、選挙区での合計得票は前回の552万票から516万票へと36万票も減っています。共産党の「全選挙区立候補」路線は、かえって有権者の支持を遠ざけていく結果となっているんじゃないでしょうか? 比例区においても有権者は圧倒的に民主党を押し上げ、共産党は僅かに(約1パーセント)増えましたが、「情勢に取り残された」という印象です。
●自公追撃に共産党が果たした役割
この声明のなかで、共産党は年金や貧困問題など「すべての問題にわたって、鋭い暴露と追及という点でも、道理ある対案の提示という点でも、日本共産党の論戦は、悪政を追いつめる少なからぬ役割を果たしました」と、自らの成果を誇示しています。これは全くそのとおり。石原都知事に対しても共産党の追撃は最も鋭かった。しかし「論戦」での追撃だけで満足していていいのでしょうか。あらゆる戦術を駆使して自公を打倒する戦略が打ち立てられなければ意味はありません。いまの共産党にはそれがない。
●どうやって強大な党をつくるのか
この声明の終わりの方には、次のように書いてあります…「また、激動する政治に主導的に対応できるよう、政治と理論のうえでも、また組織のうえでも、より強く大きな党をつくるために全力をあげて努力するものです」と。「組織のうえで」強大にするため努力するのは当たり前ですが、この中でひっかかるのが「政治と理論のうえでも」と書いている事です。「政治と理論」のうえで弱かったと認めている事になりますが、もしかして「全選挙区立候補路線」について再検討するという意味なのでしょうか?
●連帯しなければ組織強化は不可能
自分の党だけの単独候補を立て、その得票数の合計によって「我が党の勢力」を勘定している場合ではありません。与党を打倒するための実効性のある方針が求められている。私の「四トロ同窓会二次会」掲示板で共産党および社民党の今回の選挙戦術を厳しく糾弾している人がいます。護憲と生活防衛のために、いまやあらゆる勢力・個人が団結しなくてはならない、というのがその結論ですが、私もまったく同感です。直ちに総選挙を要求し、護憲派・弱者の大同団結によって共同の候補を擁立しましょう。
[参照URL = http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-07-31/2007073101_01_0.html]—————–
◇バッジさんの言うとおり
投稿者:コナン 投稿日:2007年 8月 3日(金)22時09分1秒
だと思います。
私は共産党の小さな地区後援会長(代行)をしてましたが、今回は代行は辞退して、民主党の候補者を支援しました。 泡沫候補の支援活動などする気にもなれません。
潔く、自党候補を降ろして、反自公の票を結集しよう!!とした方がよほど良かったのです。 それなら、私も会長(代行)を辞退する必要もなく、比例は共産党へ!!と呼びかけられたのですよ。 実際に、後援会は開店休業状態でしたし、 結集も悪く、水曜日の時点で比例票は目標の650万票の55%しか達成できていない、という志位委員長の檄文(CS放送だそうです)が県委員会の事務所で発せられたのを緊急の決起集会で見たんだそうです。 笛吹けど踊らず、でしょう。 東京、京都、大阪、愛知、神奈川、埼玉、千葉などでは単独でもややいけるかもしれないけど(私はそれに期待したが)、やはり、左翼ブロック的な戦術が必要でした。
平和の風運動を冷淡にあしらった共産党の候補者と川田候補の当落の結果はその明暗をくっきりとさせていると思います。 共産党単独でも、全国的に反自公を!で闘っていれば、有権者の心を掴み東京大阪では勝てた可能性がありますし、京都愛知千葉神奈川埼玉でも共同候補で勝てた可能性があったのです。
次の総選挙では、今度こそそうした統一への努力が必要となるでしょう。
全選挙区立候補はただちに止めよ!!国民にとっても、共産党の発展にとってもそれは有害だ!!
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◇安倍退陣、総選挙実施の世論を創り出そう!
投稿者:まっぺん 投稿日:2007年 8月 3日(金)22時33分14秒
●安倍の卑劣な居直りを許すな
安倍は選挙前、「私と小沢さんとどちらが総理の座にふさわしいか国民に問う」と宣言しました。国民はそれに対してはっきりと安倍に「ノー」を突きつけた。審判は下ったわけです。選挙後のアンケート調査によっても「総理にふさわしい人は誰か」の問いに対して、安倍よりも小沢の方が高い数字を示した事は、選挙結果に一致しています。ところが安倍は総辞職せず「改革を果たすまで辞められない」と居直っている。
「どっちが相応しいか、信を問う」と自分から言っておきながら、いったん敗北したらその自分の言葉を引っ込めてしまうとは、なんという恥知らず! いまさら約束を破るのは投票した有権者への裏切りではないか! 我々は、こんな恥知らずな嘘つきを日本政治の頂点に置いておく事をゆるしていいのでしょうか! 諸政党は許しておくつもりなのでしょうか? この審判は「安倍に対する審判」であると同時に「安倍改革に対する審判」でもある事は明らかです。安倍は直ちに辞めるべきである。「改革」そのものをやめるべきです。
●自公与党敗北の原因はなにか
自公大敗の今回の敗北の原因は何か? 久間前防衛大臣の「原爆はしかたがなかった」失言や、松岡前農水大臣の不正経理疑惑と自殺、次の赤城バンソウコウ大臣も不正経理疑惑と、次々と露呈した閣僚の失態はたしかに影響はあっただろう。しかし例え多少の疑惑や失言があっても、国民の中に「自分にとって切実な問題」がなければ、これほど大敗はしなかったでしょう。より本質的な社会問題が与党を追いつめたのです。
与党敗北の原因は、小泉以来進められてきた「改革」がもたらした「結果」であると言っていい。小泉改革は「国家規模」で見れば「利益をもたらした」ように見える。しかしその「利益」はトヨタなど一部の大資本に集中し、庶民の間にはむしろ較差が益々拡がっています。生活破綻の危機がせまっているのが見えてきています。これが、有権者が与党を拒否した本当の理由です。有権者は「改革」に対して「ノー」を突きつけたのです。だから、安倍が政権の座にしがみつき、「改革」を更に進めるのは有権者に対する裏切り行為である。
●民主党はなぜ追撃しないのか
安倍「改革」がもたらした較差拡大と生活危機への抗議の意志を、有権者は投票によってはっきりと示したのです。だから安倍は直ちに退陣し、総選挙を実施するべきです。ここまで自民党が大敗したのは89年の宇野首相退陣以来です。辛うじて44議席を確保した98年の橋本政権でさえ退陣しました。ところが、これをいなおる安倍に対して、参議院過半数を制した民主党小澤党首は、まだその意志を表明していません。
投票結果は「政権交代要求」を示している。なぜそれを実施しないのか? それはまだ党内部で、候補者選定など次の選挙に向けた準備が整っていないからではないでしょうか?「有権者の意思」を無視しても「党の都合」の方を優先するのは本末転倒というものです。「党」とはそれを支持する人々の役に立ってこそ意味がある。いま民主党は、一刻も早く改革をやめさせ、庶民の生活を安定させる事を期待されている。小澤の選挙スローガンは「暮らしがいちばん」であったはず。公約を信じて投票した人々を、民主党も裏切るのか!
●再度「政治をあきらめるな!」
東京都知事選に際して、我らが候補、浅野史郎さんは「政治をあきらめるな!」と言いました。この言葉に、日本の政治がいかに腐敗しているか、不合理な選挙制度によって有権者の政治的意志が政界に届かない事を痛感した人々が政治に失望し、政治をあきらめていたかが思い起こされます。浅野さんはそれに挑戦したのです。そして今回当選した川田さんも「動けば変わる」と、市民の政治参加の必要を訴えました。
この参議院選挙では人々が自らの生活危機の問題に直面し、安倍改革に「ノー」を突きつけたのです。18年前の参院選でもよく似た現象が起こりました。消費税導入に対して生活の危機を感じた主婦層を中心に世論が動き、土井社会党を押し上げたのです。この時、人々は「自分の投票で社会が変わる」ことを実感したのでした。今回も同じです。行動によって社会を変えようと、人々は動きました。これを放置しておけば人々はまた「政治」に失望していきます。いまこそ政権交代を! 与党追撃の手をゆるめるな! 直ちに安倍改革をやめさせよう!
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◇社民党はどうなの?
投稿者:おっさ 投稿日:2007年 8月 4日(土)06時55分31秒
共産党が独善的で共闘に背を向けるのは珍しくありません。最近は社民党が共闘に乗らないことが増えてませんか。今回の選挙では平和の風が統一を求めたりしていたのに、結局何も出来ませんでした。せめて東京では社民の候補が降りるとかすべきだったのではないかと感じます。なんだか共産党を分裂主義みたいにいえない状況は深刻すぎます。リアルに考えれば共闘するにはまず、旧社会党と市民派が統一して、そこと共産党が共闘するという形しかないと思うのです。沖縄のブリッジ共闘みたいに。そういう意味でより責任があるのは社民党ではないかと思うのです。私は昔からの瑞穂ちゃんファンなのでよけいそう思うのかも。
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◇バッジさんは
投稿者:まっぺん 投稿日:2007年 8月 4日(土)17時31分58秒
「共産、社民は、偏狭な自党中心主義を捨て、選挙戦術を転換せよ!」と書いています。私もまったく同感。今回、「9条ネット」という会派が旗揚げしました。これは元々、社共と市民共同の運動体を作るために生まれてきた組織でしたが、両党から拒否されてしかたなく独自会派として立ったものです。社共には批判しつつ、今後も期待の気持ちを持っていきたいと思います。
空気が読めず自分の身に即して考える事の出来ない人たち
今回参院選での与党惨敗理由については、米国コロンビア大学のジェラルド・カーチス教授が7月30日に外国特派員協会で語ったように、(1)年金問題などでの安倍首相の指導力の無さ、(2)「戦後レジームからの脱却」という安倍政権の方針と、格差拡大・年金問題・度重なる…