もともと「政治」が嫌いな私としては、現場の民衆の苦しみとも、歴史的な視点での政策とも直接の関係がない、こういう「政局」がらみのニュースは元来は知識も関心も薄いんです。ゆえにその筋のプロから見たら頓珍漢なことを書いて恥をさらすのもなんだし、あんまりとりあげないわけですけど、さすがにいろんな意味で「うひゃひゃ」と思ったんで軽く書いておくかな。
やっちゃいましたね。小沢さんの側近を二人も逮捕ですよ。小沢さんって、よほど検察から嫌われて(憎まれて)いるみたいですね。だって、容疑は政治資金報告書の「虚偽記載」ということですが、すでに石川議員は少なくとも「ミスがあった」ことを認めていました。単純ミスでは罪になりませんが、石川さんの主張を鵜呑みにしないにしても、おそらくは在宅起訴になるだろうと思われていたところをまさかの逮捕です。日経新聞への検察のリークによれば、「真相解明の邪魔をしている周辺関係者から石川議員を引き離すしかなかった」と、検察幹部が語っているとのこと。この「周辺関係者」とはもちろん小沢さんのこと。まさに敵意むきだしです。かなり感情的に敵対している印象は持ちます。
しかし、この程度の容疑だけで逮捕までいくとはちょっと考えられない。石川さんの事務所では「知っていることは全部話し、捜査には全面協力していたのに逮捕なんて」としていますが、一方の検察側は「曖昧な供述を繰り返すばかりで本当のことを話していない」としています。いったい検察は「周辺関係者」から切り離して隔離した石川議員に何をしゃべらせようとしているのか。「陸山会」の土地購入問題で、その原資はゼネコンからの裏献金だった可能性があると検察はリークしているようなので、そのからみでしょうか。いえいえ、その程度では、これだけの大騒ぎに比して、まだまだ座りが悪いです。小沢さんの贈収賄くらい出てこないとね。どちらにせよ、「本丸は小沢」というのはみんなが思っていることでしょう。
総選挙前の西松建設事件の時は、検察は民主党サイドを中心とする「国策捜査」の非難をあびました。もともと検察はそういう非難や「誤解」をうけないために、選挙直前には表立った捜査やマスコミへのリークはしないもの。それに比べたら、まるで見計らったかのような、あまりのタイミングの良さは確かに不自然だった。私もそうですが、おそらく多くの人は心の中で「どうなってんだ小沢!」が8割、「そういう政治的な動機もちょっとはあるかな」が2割くらいの心境で見ていた人が多いんじゃないだろうか。あおりをうけて、自民党内では外様の二階さんがバランスをとるための生け贄にされちゃったわけですが、今回も、今のところあげられている罪名はいずれも手続法違反に類するものであって、これだけではその印象を根底からひっくり返すには弱すぎると思うのです。
だいたいが今回もまた、夏の参院選をひかえて、あまりにもタイミングが良すぎるというのがある。このままいけば、まさに選挙直前に小沢さんを逮捕して、衆院選の時みたいな立ち直りの時間を与えないというシナリオでしょうか。逆に、異例のタイミングでここまでしておきながら、「虚偽記載」以外の容疑が何も出てこないままに終わったり、「本丸小沢」につながるものが何も出てこないまま、またしても不発に終わったら、検察は西松建設事件も含めて「国策捜査」であったことを認めてしまったも同然です。それだけに、今回の逮捕は検察にとっての賭けであるとも言えるし、あるいは国民を納得させ、小沢さんにぐうの音も言わせないだけの大きな容疑(たとえば贈収賄など)での充分な証拠をすでに固めつつあるのだとも考えられます。
その一方で、そこまでの材料なしに、単に検察の現場が突っ走っているだけという、「検察暴走論」も出ています。田原総一朗さんなどは、日経BPのコラム記事で検察の上層部と現場の検察の間ではすさまじい軋轢がおこっているはずだが、現場はなおも、なりふりかまわず強行に突っ走っているという見方です。田原さんは西松建設事件が結局は不発に終わったせいで、小沢さんの「国策捜査」発言に説得力が出てしまった、検察の現場にはこれを覆したいという動機があるという見方で、そう言うからにはそれなりの根拠からくる心象を得ているんでしょうが、もう少しうがった見方をすれば、やはり「反小沢」「反民主党」の気分が若手の検察官にあって、これまでの慣例を無視してでも、あえて選挙前に捜査をぶつけているという見方もできます。これを押さえ込むだけの権力基盤は、政権交代直後の小沢さんにはまだないと。
どちらにせよよくわかりませんし、腑に落ちない気持ちもありますね。しょせんは検察も権力機構の一部にすぎませんが、少なくとも「体制側の範囲内では」という前提条件をつける限りにおいて、権力にはおもねらず、ただ粛々と正義を実現するというのが検察の建前のはずです。要するに体制側全体を護持するための権力機構にすぎず、これに異議を申し立てる民衆には牙を剥くが、その体制内部におけるあれやこれやの特定の政党政派を応援したり敵対したりはしないということです。ところが今回の「対小沢戦」では、こういう粛々としたものが感じられない。マスコミへの盛んな反小沢情報のリークと言い、どちらかと言えば生臭くて感情的なものさえ感じられる。それがこういう様々な見方や憶測をよんでいる原因だと思います。決して民主党支持とか反民主党とかいうところからだけきているのではない。
もう一つ別の見方もあります。それは「アメリカにとって認めがたい政治家は、決して権力をとれない」ということです。権力者なり首相になりうる条件はいろいろあるが、その一つに、アメリカにとって容認しうる範囲内の政治家であることというのがあると。おそらく鳩山さんもまだこの範囲内におさまっていると思われます。そして初めてこのタガを吹き飛ばして権力を握れたかもしれない政治家が、民主党代表時代の小沢さんだと言うのです。そこにぶつけてこられたのが西松建設事件であると。まあ、ここまでは「ふむふむ」と聞けるんですがね。左翼的な表現をすれば、「小沢は階級意思として権力に回収されようとしている」ということでしょう。
でも、だいたいこういうことを言う人(特に民主党支持者のブロガーさん)には続きがありまして、このレベルの事件なら、自民党の政治家ならいつでも立件できるような代物だから、狙いをつけた政治家をいつでも失脚させることが可能である。小沢さんはこういう攻撃があるだろうことを見越し、「真の日本独立」を達成するまでは大連立構想でわが身を守り、その上で政権を奪取しようとしたのだと・・・。そこまで行くと、ちょっと眉につばつけたくなりますが(笑
陰謀論ついでにもう一つ紹介。鳩山さんは、この検察の「対小沢戦」を内心では容認どころか応援さえしているという人までいます。確かに小沢さんは、もはや鳩山さんを支えているというよりは、だんだんと目の上のたんこぶ化している。ここで小沢さんを逮捕してくれたら、もう言いたいことが思い切り言えて、やりたいことが好きなようにできると。確かに夏の参院選はあるけれど、現在の民主党への支持は、自民党にダブルスコアの差をつけて勝っている。しかも今回改選される議員は、もともと自民党が大勝した時に選ばれた議員であって、民主党への支持が落ちて自民党に五分五分の戦いに持ち込まれたとしても、それでも民主党は参院で単独過半数をとれる計算であるというシナリオです。
鳩山さんがふんばれればという条件付きですが、これもちょっと眉につばつけつつも、「なるほどね」くらいは思わしてくれますかね(笑)。でも小沢グループは民主党内で、かつての自民党田中派をしのぐような勢力ですからね。そうなると、小沢さんも師匠である田中角栄と同じ道をたどり、党外から影響力を誇示するようになっちゃうんじゃないでしょうか。もっともそうなったらたちまち民衆から見放されて、また政権交代かな?でも民主党にかわる受け皿が皆無なのが問題ですね。だいたい民主党が政権につけたのも、民主党自身が民衆の期待を受けたんではなく、単に自民党へのブーイングを背景として、その受け皿になったにすぎません。もともと選挙前には誰も民主党にそんなに期待していたわけではありません。その状況(自民党へのブーイング)は今も変わっていない。読売新聞の世論調査によれば、自民党は今年になってから(しかも藤井蔵相の辞任劇などの後)でも、過去最低の支持率というワースト記録を更新しています。
まあ、私のような「支持政党なし層」の、こういうお気楽な与太話はともかくとして、常識的には「小沢逮捕」までは行くでしょうね。ここまで煽っておきながら、それができなかったら、それこそ「検察暴走」の「国策捜査」ですもんね。あ、もう民主党は与党ですから「偏向捜査」もしくは「属米捜査」か。
今のところ、小沢さんにもたれている疑惑は、煎じ詰めれば「企業から献金を受けたのではないか」という点であり、これが合法であった時代には、疑惑と言えば自民党の議員がワイロを受け取って私腹を肥やした贈収賄事件だったわけで、それを嫌と言うほど見てきた目には、これだけでは「国策捜査」批判を覆すには、たとえ逮捕できたとしても、ちょっと弱い気がします。
ついでに言えば、鳩山さんがもたれている一連の疑惑は、「自分の家のお金を政治活動に使ったのではないか」ということですね。個人商店でもお店と家計は別会計なんで、こういうのを「奥から借り」と言って、原則としてどこかで返しておかないといけないんです。まあ、自分のお金を何に使おうが勝手な気もしますが、それだと政治家は大金持ちばかりが有利になるので、一定の制限があるらしいです。田原総一朗さんによれば、実は鳩山さんは幹事長時代に党の金庫番でありながら、実際のお金は小沢代表が握ってしまった。それで困った鳩山さんは、足りない分を自分の懐(母親名義の)から出していたのが、「故人献金」にはじまる今回の疑惑の出発点ではないかということです。もしそうだとすれば、身銭を切らされた上に疑惑に苦しむ鳩山さんは踏んだり蹴ったりですね。
と、こう書きますと、なんだか鳩山さんや小沢さんに同情しているみたいですが、そうではありません。同情するとしても、それは自民党と民主党の保守政党の常識の中ではということです。そういう自民党と民主党に代表される保守政党の間だけで通用するような話は、冷戦時代からの戦争政策もろとも、すべてひっくるめて、もういい加減に歴史の屑カゴに葬り去らないといけないと思います。こんな話が通用しないがゆえにこそ、ほんの少し前まで合法だったことが、今ではれっきとした違法行為になっているのですから。
そう考えますと、話は「小沢逮捕」で終わりではないし、終わりにしてはいけない。それこそが核心であると思います。単なる「反民主党」とか、「ストップ小沢」みたいなちっぽけな話ではありません。政治を「金がかかる」のではなく、「金をかける」ことによって、一般民衆から縁遠いものにしてしまった保守利権政治の時代はまだ終わっていないのです。ロッキード事件を、田中逮捕→正義の味方検察万歳で終わらせ、自民党政治打倒に結び付けられなかった二の舞を演じてはなりません。自民党も田中派も生き残り、それがやがて中曽根ファシスト政権の誕生につながり、労戦の右翼的再編から社会党・総評ブロックの解体、小泉-安倍内閣による民衆切捨ての新自由主義路線へとつながっていったのです。
今の私は「日帝打倒」とは言いませんが、それでも保守政治の行き詰まりを右翼的に打破しようとした、中曽根-小泉-安倍-麻生らの路線が、全面的に総否定され、破産して決着がついたことは事実です。民主党になったからと言って、この日本資本主義の行き詰まりや没落が解決されるわけはありません。そんなバラ色の夢は誰一人みていない。もはや「自民か民主か」という保守政権のタライ回しではなく、もっとそこに風穴をあける、根本的な変化を構想・準備しなければならないし、そのための芽を残し、育てていくことが必要とされています。
まあ、私にそういう「構想」が立てられる能力があればばいいんですが、自分一人の生活もままなりません(泣)。
とりあえずいろいろやってみるだけですわ。あまり浮世離れするのもなんなので、夏の参院選について言っておきますが、なんとかして自民党も民主党も、どちらも過半数をとれないという状況を作り出したいですね。そういう意味では「小沢逮捕」も大歓迎!ですかね(笑)。その上さらに自民の議席も減らしたい。そうなると結果的には社共に頑張ってもらうしかありませんが、今の状態ではちょっと無理かなあ。たとえ小沢さんが逮捕されても、民主単独過半数は動きそうにないかあ?
#最後に付け加えます。自民党さんには、出る幕はないのではないか?自民党さんに民主党を批判する資格はない。共産党さんなら資格はありますが。(「広島瀬戸内新聞ニュース」さんより)
<参考リンク>
◇検察の「勇み足」も「みんなでつくる日本」への一こま?(広島瀬戸内新聞ニュース)
◇石川議員逮捕で形がみえた(不思議な花のあるテラス)
◇小沢秘書群根こそぎ焦土作戦?(kimekime25)
◇『小沢流』の限界露呈 権限・カネ一手に/小沢氏 幹事長辞任は不可避【東京新聞】(どこへ行く、日本)
◇自民党は自らの中のミニ小沢(族議員)を切って小沢下ろしを展開しなければ無意味(風雲ケータイおじさんの日記)
◇小沢VS検察、藤井財務相辞任の真相(田原総一朗の政財界「ここだけの話」)
◇これだけ報道されても鳩山献金問題には関心なし(田原総一朗の政財界「ここだけの話」)
◇主権者国民レジスタンス戦線結成の呼びかけ(植草一秀の『知られざる真実』)
◇マスコミ報道への疑問(数学屋のメガネ)
◇呆然とし失笑するしかない「小沢一郎万歳ブログ」の醜悪さ(薔薇、または陽だまりの猫)
◇【都議補選】口惜しいが今回は民主党は敗北すべし(vanacoralの日記)
◇法務省と検察庁の奇怪な関係…怒りの小沢幹事長(政治の季節【稗史(はいし)倭人伝】)
<四トロ掲示板より>
共産党は検察庁派か?
投稿者:革命 投稿日:2010年 1月17日(日)23時06分32秒
別に、小沢か、検察庁か、で2者択一を言うつもりではない。が、共産党には、検察庁への批判がなさ過ぎる。
検察か、小沢か(革命さんへ)
投稿者:まっぺん 投稿日:2010年 1月18日(月)12時20分57秒
この間の小沢「献金疑惑」を巡る攻防について、左翼からの声はあまり聞こえてきません。革命さんが疑問を提示したのを機会に、僕の意見をちょっと書いてみたいと思います。
●ひとのことよりまず自分
>別に、小沢か、検察庁か、で2者択一を言うつもりではない。
そう書いたなら、共産党の検察への態度について批判するまえに、小沢(或いは民主党)、検察それぞれが現在の政治状況の中でどういう位置にあるのか、なぜ両者はぶつかっているのかを分析し、そのうえでこのような状況に対して自分が立つべき立場、態度を明らかにする事が必要なのではないでしょうか。
要するに他人を批判する前に自分はどうするべきなのか、またその根拠はなにかを示すべきであるという事です。…と言った手前、まずこの件に関する僕の考えを書いておこうと思います。
●両者の確執の根元は何か
まず大局的に見て、なぜ検察庁と小沢(民主党)との間での現在の緊張関係が起こっているのか、を分析するべきでしょう。その鍵となるのは、「政権交代」、そして「民主党の政策」です。
民主党がこの間行ってきた政策のひとつとして、権限の官僚から各大臣への移行があげられます。これまでは各省庁での政策はそれぞれの次官など官僚トップに大きく依存していました。これは自民党型政治の特徴です。そしてそれが、官僚の権力を増大させ、天下りなどを始めとした彼らの利権を保証するものとなっていた。これは自民党のどの政権でも変わりはなく、官僚たちは安泰でいられたわけです。ところが新政権になってからはその官僚の権限を取り上げ、大臣主体へと変更してしまった。これはかつて菅直人が厚生大臣の時に薬害訴訟に対して行った手法の延長上にあるものと思われます。
いずれにしても、官僚主体であったものが、政権交代によって、民主党のコントロール下に置かれるようになってしまった。先日行われた「仕分け」パフォーマンスもまさしくこうした目的のもとに行われたものです。これは官僚にとっては脅威です。権力の剥奪は利権の剥奪をも意味します。検察庁も官僚組織ですから、民主党のこの方針には脅威を感じたと思います。そこでこれに対する抵抗手段として、小沢に攻撃を仕掛けている。少しでも「検察のコワさ」を示し、民主党に脅しをかけることで、検察官僚が享受してきた「利権」を民主党に認めてもらおうとしているんじゃないのだろうか? つまり、民主党に対する検察官僚の「利権取引」を賭けた攻防戦である。僕にはそんな風に見えます。
●検察の抵抗は成功するか
ではこの検察官僚の抵抗は成功するのでしょうか? それは過去の事例を検証してみれば大体想像がつきます。検察は歴代の自民党主流政府においても、何度も「大物」を検挙したことがあります。一番大きなものはロッキード事件による田中角栄逮捕でしょうね。しかし元首相を検挙しても、保守本流はびくともしなかった。当時の流れから見ると田中角栄は、所詮金権でのしあがっただけで保守の中では本流ではなかったという事もありますが、検察も「官僚組織」であることが、政権崩壊に至らない理由のひとつです。
現在の日本の官僚は政治に影響を与えることはできても政治を支配することはできません。戦前、軍官僚が政治のトップを握った結果、悲惨な歴史を現出させてしまった事の後遺症なのかも知れませんが、戦後は官僚自身が政権を担うことはなく、それぞれの時代における政権主流に依存してきました。だから民主党に攻撃を仕掛けても民主党を打倒することはできない。もしも民主党を打倒し、その替わりに自民党が復活できるなら、そこへの依存を前提に徹底した民主党叩きもできるかも知れませんが、今の自民党では到底、官僚が頼むに足る力を持ってはいません。
そこで、民主党に対してただ「自分たち官僚の安泰を保証してほしい」という態度で小沢への攻撃を仕掛けているのだと思います。とすれば、所詮、その攻撃力には限界があります。検察側が攻撃に失敗すれば、そのトップは更迭され、民主党に忠実な者に検察トップの首がすげ替えられるでしょう。検察がどの辺で矛を収めるのか、どの辺で民主党と妥協するのか、いま双方はお互いの落としどころを求めて腹を探り合っている所だと思われます。
●民主党の官僚政策の本質
では「官僚政治の弊害をそぎ落とそうとする民主党はすばらしい」と思いますか? 僕はそうは思いません。なるほど「政策の効率化を促進するために官僚組織はある程度必要で、それを有効に利用していく」という民主党の政策方針はそれ自身、これまでの自民党の利権政治を修正していくものとして有効なのかも知れません。しかし、重要なのは、そのように政党を主体として、そのコントロールのもとに官僚組織を整備し、無駄を排除した上で、「どのような政策を推進していくのか」が問われているのです。
昨年8月の総選挙で問われたのはそこではないでしょうか? そしてそれは二つに集約されます。「貧困問題」と「沖縄基地問題」でした。これを巡って、さらなる増税と福祉の削減、沖縄新基地建設を主張する自民党は、民主党の前に敗れたのです。「民意」は明らかに「自民党の主張」と正反対の方向にありました。減税と福祉の充実、そして沖縄基地の撤去。そこへ向かわなければ、「民主党も所詮自民党と同じ」であるという事になる。
実際には、民主党の政策の本質は、中曽根、小泉等と全く変わらない民営化、グローバリゼーションの一層の推進です。こうした民主党の政策方針を批判することなく「反自民」という理由だけで迎合するとすれば、さらに一層ひどい福祉の削減と軍事に踏み込んだ政策が推進されていくことでしょう。それを阻止する力は、自民党にも、検察庁にもありません。そうした政策を阻止することを公言している政党(社共)および市民の政治力を拡大することの中にしか、われわれの道はありません。
雑言@検察か、小沢か
投稿者:イレギュラーず 投稿日:2010年 1月18日(月)16時19分1秒
小沢がどうなろうと、知ったことではないですが、↓こういうネタが流れているようですね。
>小沢捜査強行 東京地検ネタ元の正体 (ゲンダイネット)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_ichiro_ozawa3__20100118_31/story/18gendainet02044308/
『小沢流』の限界露呈 権限・カネ一手に/小沢氏 幹事長辞任は不可避【東京新聞】
小沢民主党幹事長の元秘書、石川知裕議員が逮捕されて一夜明けた。本日(1月16日)は民主党大会も開かれる。まずは今後の民主党の対応が気になるところだ。自公は内心、小沢幹事長の続投を望んでいるだろうが、どうやら辞任は避けられないようだ。
でも小沢さんを知る人なら誰でも彼の「剛腕」の裏に「政治とカネ」の問題があることぐらいわかっていたのだから、民主党に彼を引き入れた人たちの責任は重…
民主党政権についての考察
民主党がどういう政党か、小沢一郎がどういう政治家か分かっている人にとっては、小沢一郎の元私設秘書石川知裕と、その後任者池田光智の逮捕など「ああやっぱりね」である。
それにしても鳩山首相をはじめ民主党の幹部、中堅議員、新人議員達は小沢と「心中」する積もりででもいるのだろうか?鳩山首相は、小沢一郎幹事長から「法に反していることはない。従って、しっかり幹事長職をやり抜く」と言われてそれを鵜呑みにし「私も小沢幹事長を信じています。どうぞ戦ってください、と申し上げている」のだそうである。菅副総理兼財務相も「幹事長は身の潔白を信じているということだ。そのことを私も信じる」のだそうであ…
擬制の終焉なんてもう来ない
174通常国会が召集された。予算や景気対策など重要かつ緊急を要する法案が目白押しである。それでもマスコミは小沢一郎の政治と金の問題にしか興味なく、いいかげんな世論調査を証拠に、小沢退陣を迫っている。
検察のリークを錦の御旗にして、勝手なストーリーを組み立て、人々の怨嗟を煽っている。説明責任という言葉に付和雷同して、いっせいに唱和しているヒステリックな宗教団体のようである。説明責任は密室のリーク情報だけでなく、検察の取調べの可視化だって、必要だ。小沢だけに一方的に説明しろという権限は、検察にはない…
共産党もアングラに企業献金をがっぽり取っているというお話が
もれてきていますね。
「資格」を言い出すと、どの国会に議席を持つ政党も資格がない
ことになりそうで、嫌になりますね。
あと、こんなこと思いました。ってか、常々思っていること
なんですけど。
http://red.ap.teacup.com/tamo2/1208.html
TAMO2さん>
ほうほう。もちろん共産党に献金している中小企業主も多いとは思いますが、「アングラ」で「がっぽり」ということは、大企業から闇で違法にということですか?にわかには鵜呑みにできませんが。
まあ別に企業献金がいいかどうかは別問題として、やはり「違法か合法か」は大きいと思うので、違法な金で党が回っていたというんでなければ、別に追求してもいいと思いますが。あと、個人で違法なものがあったとして、それに自浄作用をはたしたかどうかですかね。
あと共産党はこういう時、本人の弁明もあんまり考慮せずに厳しく(さっさと)切ってしまうが、それも行き過ぎるとどうかなあと思う。確か、今回の小沢さんみたく、本人が無実を訴えているのに、共産党が素早く除名した後、裁判で無罪判決が出た例がありませんでしたっけ?
もちろん小沢さんは法律を作る立場の国会議員だから、人の何倍も合法性が要求されますが、今の所でてきた疑惑は、私の感覚では「違反」ですし、過去の自民党の「汚職」を考えますと、自民党は大きなことは言えんわなあ。
あ、でもその頃に小沢さんは自民党にいたんか(笑
でもまあ、たとえ「資格」がなくても、誰かが追求してくれんとね。
共産党の企業献金の授受については、こちらに。
http://kinpy.livedoor.biz/archives/51725844.html
一切の企業・団体献金の禁止を言っているところがこんなことをしているのはいかがなものか、と。
小生としては、一切の企業・団体献金の禁止なんかしたら、共産党から自民党まで、すなわち議会制民主主義の政党が総倒れになって面白いと思います(笑)。
別に地域の中小企業主は個人名義で共産党に献金してる人も大勢いるだろうと
普通に思っていましたけどねー。
別にそれはそれでいいのに、それも「無い」と断言するほうが不自然なのにね。
こっそりだけど過激派にカンパする中小企業の社長もいるんだから。
>小生としては、一切の企業・団体献金の禁止なんかしたら、共産党から自民党
>まで、すなわち議会制民主主義の政党が総倒れになって面白いと思います(笑)。
条件が完全にいっしょなら別にいいじゃん。
というか、それが本来でしょう。
金が欲しければ純粋な個人カンパと党員増やせよという。
で、普段の活動はハンドマイクで駅立ち、ビラはわら半紙。
選挙は公営部分とネットだけ。
機関紙発行くらいは党費と個人カンパだけでもできるでしょうし。
ミニ政党も含めて政策や主張だけで平等に選べるようになっていいかも。
過激派は少ない専従でもそれくらいちゃんとやってきましたよ。
インターは動員に比して専従が多い気がしてましたが。
あ、でもよそさんは自治会収入があったか?
うちはそういうの全くなかったからよくわからん世界だけれども。
共産党の場合は表向きと裏の顔が全然違うというところがムカつく、というか面白いわけでして。人様にエラソーなことを言いながら、自分たちはどうなの、という。
確かに個人カンパが増えなければ、本当はいけないと思います。
革マルの収入源=早稲田自治会とか有名でしたね。
「左」のブログからの小沢(&支持者)批判
民主党・石川知裕衆院議員が逮捕されてはや一週間。この間、冷静に捜査の進展を見守るどころか、ヒステリックに検察批判を展開する民主党及び支持ブログを見てると頭が痛くなってきます(例えば『カナダde日本語』美爾依(みにー)氏。「小沢幹事長は地検の任意聴取に応じるべきではない」なんて駄々をこねてて、アホとしか)。
で私の方からも、植草一秀氏が提唱する、小沢擁護のための「主権者国民レジスタンス戦線」とやらを「紅衛兵」並びにプーチン親衛隊「ナーシ」と同一視させてもらったのですが*1、この一週間で「左」に位置されるブログからの小沢(&支持者)批判は大体出揃ったと思います。というわけで一挙ご紹介…
自民党、しっかりせい!と言ってしまいそうな自分がコワイ(笑)
自分が「左」と言えるかどうかは 歴戦の左派活動家からみると、はなはだ
疑問だろうと思われるですが、地域事情から身近な野党は共産党しかおらず、
そういう動機だけで同党を支持している自分は、世間から見ると、やはり、
いまだに「左」なのでしょうね。
民主党の政策や主張の是非はおいといて・・
政権交代というのは、今更ながら、すごいものなんだなぁと、
検察やマスコミのバタバタぶりを見れば見るほど感じる昨今です。
自民や公明や新風の一部の方々は、公的サイトでさえ「これは革命だ!」と
わざわざPRしてくださっている(苦笑)わけですが、
大昔に左翼からコケ落ちて以降、「合法」と「選挙戦」にこだわってきた
自分からすると、民主に至らないところがあるとしても(たとえ自民以上の
極右がいても)、やはり、政権交代(曰く革命)の影響というのは、大きな
ものがあるということを日々実感している。
自公政権を恋しがっている検察やマスコミは、社会において極めて重要な
機能を負っているのであり、その機能の低下・変節は明白だ。
でもそんな言わば「リスク」を背負ってまでも、恥も外聞もかなぐりすてて
自民を支えないと「持たない」と判断していることの証左ではないか。
「ファッションも流行も東京の5年遅れ」と皆が自認する保守的な田舎に
住む身としては、実は、この政権交代の余波は、もっともっとゆっくり進む
ものだと思っていた。
地方の行政・政治というのは(一部の大きな都府県・政令都市を除いて)
県政も市政も町政も、皆が皆、いわずと知れた ”与党”党 だったわけで、
自民党の 綱領や政策そのものの信奉者 とは言えない者も多くいた。
…とはいえ…
「地域のボスは、上は市長から下は区長まで全員が自民党員」という、
化石のような我が町で、いわゆる「組織」の崩壊が想像以上に進んでいる。
報告会・講演会という名の組織の例会も、盛時の3分の1にも満たない。
(注:盛時というのは昨年衆院選の半年ほど前)
もちろん、選挙という目的があるから集り、選挙が無ければ顔を出さない、
という現金な態度を使い分けるものなんだが、理由はそれだけではない。
例えばほんの1年前なら100人集めた同じ例会イベントなのに、
広い会場で30人ぐらいが、寂しく手を叩いている…、そんな光景を、
昨夏以後、私は2回、見た (2回中2回とも、という意味)。
これが たまたま なのか、そうでないのか、測りようもないわけだが、
少なくとも、地方の自民党の求心力が、想像以上の速さで落ちていること
だけは実感している。
民主党の「右転」を引き留め、ゆるやかな左派もしくは中道左派へと
舵を取らせて行く、ぬるくて時間のかかる(旧来の左派からしてみると、
山盛り批判されてきた)行動を私は支持していきたいのだが、
そういうバランス感覚からいくと、自民党の凋落が早すぎる・大きすぎる
のは、民主党内の右派の台頭を許すという意味で、かえってマイナスかも
しれないとさえ思えてくる。こんなヘボ感覚、いかにも…な陥穽だね(笑
ともあれ、自分が生きているうちに(笑)、こんな形で政権交代があるとは、
ちょっと想像していなかった。もちろん、素直にうれしい。
目の前で、日々の生活に直接かかわるシーンで、自民の凋落を見るたびに、
しみじみと思う。(年とったかな)
ちょっと気になることと言えば、
ここしばらくの共産党の 立ち位置 が、怪しすぎる。理解に苦しむ。
民主・社民・国民の連立のウラで、おそらくマスコミには出ない「何か」が
あったと思うのはボクだけか・・。
(例:共産党内で連立に加われと主張する勢力がいたが党内闘争で負けた)
組合やシンパ団体の動向分析(昨夏衆院選における「宗旨替え」の実態とか)
がよくわからない。
民主政権を”左から支える”民主内外(含む社民)の左足部分が、来る参院選で
“動き”を見せるかもしくは前例踏襲するか、そういう点に注目したい。
A.伊助さん>
貴重なご報告ありがとうございました。
むしろ「田舎」の保守王国でこそ、自民の瓦解が早いというのは、なるほどね
という感じですね。
利権で結びついた人たちは、利権がなくなるといっせいに離れていくのでしょ
うね。
それを小沢さんに代表される勢力が、「新しい利権」で根こそぎかっさらって
いくというのはやめてほしいところです。たとえ利権政党自民党の復活の目を
残してしまうリスクを冒してでも、民主党は彼らを受け入れるなよと。そうい
う人たちの行き先そのものをなくしてしまわないと。
でも、田中派政治を継承する小沢さんに言っても無理かなあ・・・・
それが自民党を瓦解させる一番てっとり早い方法ではあるんでしょうが
結局は民主党も自民党と変わらなかったという絶望が広がっている
ところで、左派が右にいこうとする民主党を批判する中で
民主党よりも右の自民党の支持がいつまでたっても回復しないで瓦解している
(民主党がこれほどの醜態を演じている中でもだから、瓦解は本物かも)
こういう流れって、A.伊助さんの立場からはわりと理想かもと思いますよ。
だから、A.伊助さんと立場は違うけれども、政権交代に素朴な期待をよせた、
人たちのためにも、民主党を批判している左派が頑張らなくてはと思いますよ。
しかしいつまで自民党は与党根性が抜けないのかね。
参院選後はさっさと昔の社会党みたいにならないと、党がなくなるぞ。
自民と民主のどちらが「真正保守」かなんて競ってみてみても、そんなの国民の
関心が向くような争点ではないんだから。