投稿者: 司 宮二
猿田弁護士のメールです。
転送よろしくお願いしますとのことです。
===
(以下、転送可)
■憲法審議ってば、今どうなってるの?国会速報 No.1■
~ 弁護士 猿田佐世 ~ (06/02/17)
続くかどうか分かりませんが(連載ものを書き続けるのはとても苦手)、せっかく、この半年間、期間限定で憲法調査特別委員会を連続して傍聴し、国会周辺をうろちょろするので、国会速報を書ける時に書き続けようと思います。)
★ ★ ★
国民投票法(案)が、再来週にも強行採決?!!!!!
★ ★ ★
という噂が飛んでいます。なんてこっちゃ。
もっとも、安倍首相だけではなく、民主党でこの法案について中心となって動いている枝野議員までも、「5月3日までの国民投票法の成立を期待!」(昨年の12月14日の憲法調査特別委員会)と発言をしているため、再来週の採決も大いにありうるかもしれません。
この2月15日には、審議日程を決める(つまり強行採決の日程を決める)委員会の理事会の開催を枝野議員から求めたという話も耳にしました。結局開催には至りませんでしたが、このことは、つまり、枝野議員(民主党)から積極的に成立を求めているということです。
そんな法案はいらないという考え方も多く、それに私も賛同しますが、もっとも、そうでないとしても、憲法という国の基本中の基本の法律を決めるための法律なのだからもっと慎重審議を!と声を大にして言いたいです。
民主党の内部は、今、成立させたい派とそうでない派が分かれていますが、そうでない派も衆議院民主党では、どうも、議論を枝野議員に任せていたので反対意見が出しにくいよう。そんな遠慮はご無用で、国の大事な憲法を決める法律なのだからと、みなさま、民主党の心ある議員の後押しをお願いします。「憲法が争点になったら民主党は参議院選まずいんじゃないの?せっかく追い風吹いているのに、ここで安倍さんのストーリーに乗る気ですか?」って。
委員会の外で、政治家数人での多くの点について法案のすりあわせが終わったといわれていますが、法案には、たくさんの問題点があります。その問題点については、第二東京弁護士会が作成した一覧表を見て下さい。
http://www.news-pj.net/pdf/2007/niben-20070215.pdf
例えば、一つ。最低投票率の規定もない!投票に行く人が少なくて、全国民の20%以下の国民の賛成で決まってしまうということもあり得ます。(小学校40人のクラスなら8人!)
全国の「9条の会」を初めとする護憲の集まりのみなさまも!9条はもちろん大事で、その大切さを広める運動も大変大事ですが、ぜひ、このしばらくの期間は、国民投票法に集中して反対運動、慎重審議を求める運動を巻き起こして下さい!
・・・・・政治をちょっとだけのぞくと、誰か偉い人が、ホンのちょっと何か言うと簡単に決まる、たくさんの人生が振り回される、という場面をちょくちょく見ます。素人から見るとほんとにこんなんでいいの?って感じです。そんなびっくりな状況を、また、(筆が続けば)ご報告します。がんばろ。
この記事への質問・一言コメントをどうぞ AIコースケと議論しよう!
回答には文字数制限があるため、制限を超えると途中で打ち切られることがあります。