「W杯や五輪より医療と教育に金をくれ!」
参加者20万人に拡大 過去20年間で最大規模の反政府デモ
サッカーW杯やオリンピック開催が予定されているブラジルで、最大都市サンパウロの公共交通の運賃値上げをきっかけにした抗議デモが各地に飛び火、ほぼ連日デモが続いている。
13日はサンパウロ市中心部で約5000人が道路を占拠し警官隊と衝突、17日には首都ブラジリアなど各都市で市民計約20万人が参加し、過去20年間で最大規模のデモとなった。約10万人が参加したリオデジャネイロでは一部が暴徒化し乗用車を燃やすなどした。首都ブラジリアでも数百人が国会議事堂の屋上に上る騒ぎとなった。
ブラジルではコンフェデ杯、W杯、16年のリオデジャネイロ五輪の開催が決まり、政府はスタジアム建設をはじめとしたインフラ整備に予算をつぎ込んでいる。これに対して、国民の生活水準は苦しくなる一方。
政府のインフレ・公共投資政策に対し、若者らが「コンフェデ杯より教育の充実を」と主張。来年にブラジルで開催されるW杯についても「金の無駄遣いだ」「W杯より医療と教育に金をくれ」などと批判するプラカードが掲げられた。
W杯反対しブラジル20万人デモ 「無駄遣い」と
(引用出典:共同2013/06/18)
サッカー日本代表も参加しているコンフェデレーションズカップ開催中のブラジルで17日、コンフェデ杯や1年後に迫ったワールドカップ(W杯)開催による国費の無駄遣いなどに反発するデモが拡大した。ロイター通信によると、首都ブラジリアなど各都市で市民計約20万人が参加し、過去20年間で最大規模のデモとなった。
月末まで続くコンフェデ杯の大会運営を危ぶむ声も強まっており、W杯や2016年のリオデジャネイロ五輪を控えるルセフ政権は治安対策強化が急務。市民の不満の根源は食料品価格の高騰で、インフレへの早急な対策も迫られている。
W杯にも抗議…ブラジルで大規模デモ、暴徒化
(引用出典:2013年6月18日読売)
ブラジルのグロボテレビなどによると、最大都市サンパウロなど10以上の都市で17日、物価上昇などに抗議する大規模デモが行われた。
約6万5000人が参加したサンパウロでは平和的だったが、約10万人が参加したリオデジャネイロでは一部が暴徒化し乗用車を燃やすなどした。首都ブラジリアでも数百人が国会議事堂の屋上に上る騒ぎとなった。
デモ隊は、地下鉄・バスの運賃値上げや、食料品などの価格高騰に抗議。来年のサッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会に向けた競技場整備などに巨額の公金が投じられていることにも反対し、「W杯のために税金を無駄遣いするな」などと訴えた。
同国ではサッカー・コンフェデレーションズ杯(15~30日)が開催中だが、今のところ、大会運営に大きな支障は出ていない。
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