2006 映画「蟻の兵隊」予告編-このままでは死んでも死にきれない!「日本軍山西省残留問題」捨てられた皇軍兵士の戦後

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わたしたちは上官の命令に従い、蟻のようにただ黙々と戦った…

蟻の兵隊 証言

 元日本兵 奥村和一(おくむらわいち)。かつて奥村が所属した部隊は、上官の命令で戦後も中国に残留して戦った。いわゆる「日本軍山西省残留問題」である。しかし、長い抑留生活を経て帰国した彼らを待っていたのは「逃亡兵」の烙印だった。

 彼らの軍籍は抹消されており、軍人恩給はついに一円たりとも支給されなかった。日本政府は、「残留兵はみずからの意思で勝手に戦い続けた」という処理をしていたのだ。なぜか?そういうことにしないと、日本政府がポツダム宣言に違反したことになるからだった。

 仲間たちの悔しさ、怒り、悲しみを背に、80歳の奥村は、証拠を求めて中国に向かった。やがて現地を旅する奥村の胸に、死んでいった戦友たちの姿がよみがえる。いつしかその一人一人に語りかけながら歩く奥村の姿があった。

 そしてある場所にたどりついた時、そんな奥村の心に、「今でも夢にみる」というもう一つの記憶がよみがえった。終戦間近の昭和20年、その日奥村は“初年兵教育”の名の下に、この場所で罪のない中国人を刺殺するよう上官に命じられたのだ。

 これは80歳の奥村さんが、山西省残留事件の真相を解明しようと執念で孤軍奮闘する姿を追ったドキュメンタリー映画です。

キネマ旬報ベストテン2位(文化映画部門)
日本映画ペンクラブベストファイブ第1位(文化映画部門)
香港国際映画祭 人道に関する優秀映画賞受賞

「蟻の兵隊を観る会」ブログ

   

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