公開セミナー フィリピンの人権弁護士はなぜ殺されたのか?正義を求める現地からの声/オンライン


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フィリピンの人権弁護士はなぜ殺されたのか?正義を求める現地からの声

 2022年5月にフィリピンでは大統領選挙と総選挙が予定されています。それに伴い翌6月末にドゥテルテ政権の満期を迎え、政権交代が実現します。
 今年9月、国際刑事裁判所(ICC,本部オランダ・ハーグ)は同政権の「麻薬戦争」の人道に対する罪に対し、正式な捜査開始を承認しました。同裁判所によれば、同政権が発足した2016年7月からの約3年間に、1万2,000人から3万人の市民が超法規的に殺害されたとの情報を得たということです。

 またドゥテルテ政権では、人権や環境問題に取り組む活動家やジャーナリスト、弁護士なども多数殺害されています。
 2021年9月15日には、南コタバト州で、バナナ農園の農薬空中散布反対運動や、先住民の人権擁護のために活動してきたファン・マカババド弁護士が殺害されました。ドゥテルテ政権では、60人前後の弁護士が殺害されており、マカババド弁護士もその犠牲者の一人となってしまいました。

 本セミナーでは、フィリピンの人権侵害の概況や国際刑事裁判所の動向などの報告につづき、ミンダナオ民衆弁護士連盟のエミリオ・パニャ氏をお招きし、マカババド弁護士殺害事件の詳細および同弁護士に対する超法規的殺害の現状についてお話いただきます。
 またこうした人権状況と日本とのつながりについても、バナナ農園で働いていた労働の声を聞きます。加えて、昨年12月10日に開催した世界人権セミナー「フィリピン-麻薬撲滅戦争とコロナ禍が隠れみのにされる超法規的処刑」で取り上げた南コタバト州アラベル町カワス村の村長殺害のその後の進まない捜査から見えてきたことについて報告します。

■ 日 時:2021年12月10日(金)19:00~21:00
■ 形 式:オンラインZOOM
■ 参加費 : 無料

■ プログラム(予定)(逐次通訳あり)
1.開催趣旨
2.ドゥテルテ政権下におけるフィリピンの人権侵害
  藤本伸樹/アジア・太平洋人権情報センター
3.マカババド弁護士はなぜ殺されたか:弁護士に対する超法規的殺害
  エミリオ・パニャ弁護士/ミンダナオ民衆弁護士連盟
  背景解説:石井正子/立教大学異文化コミュニケーション学部
4.バナナ生産現場での人権侵害とつづく労働者たちの闘い
  ポール・ジョン・ディソン委員長/スヤパ農園労働組合
5.麻薬おとり調査とある村長の死:
  親愛なる友人ジョニー殺害の進まない捜査から見えてきたこと
  長瀬アガリン氏/KAFIN Migrant Center(カフィン移住者センター)
7.質疑応答

■ 主催:
 一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター
 国際環境NGO FoE Japan
 立教大学異文化コミュニケーション学部
 アジア太平洋資料センター(PARC)/APLA

■ 申込み:以下のフォームからお申し込みください。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_IN1vx__BSsu3CmtgJ1apZQ
※オンライン会議システムのzoomを使います。
※マイク・スピーカー機能のついたPCもしくはスマホ、タブレットが必要です。
※お申し込み後、メールにてzoom会議参加用のリンクが届きます。

詳細:https://www.rikkyo.ac.jp/events/2021/12/mknpps000001s5z6.html

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