伊藤野枝100年フェスティバル~100年早かった女「伊藤野枝」を感じとる2日間/福岡


イベント詳細


伊藤野枝100年フェスティバル

 伊藤野枝の没後100年となる9月15、16日の2日間、野枝の故郷に今宿に近い福岡市西区の「さいとぴあ」にて「伊藤野枝100年フェスティバル」というツーデイズのイベントを行います。
 岩波文庫の「伊藤野枝集」の編者である森まゆみさんの講演会、講談師・神田紅さんの新作講談「野枝物語」、「伊藤野枝と代準介」の著者・矢野寛治さんの講演会の他、郷土史家の大内士郎さんらによるパネル・ディスカッション、資料展示やフィールドワークなど、盛りだくさんの2日間です!

■ 会場:さいとぴあ(多目的ホール・第一会議室)
 〒819-0367 福岡県福岡市西区西都2丁目1−1
 JR筑肥線「九大学研都市駅」下車
 https://www.saitopia.info/gaiyou

■ 期間:2023年9月15~16日

■ イベント:
・森まゆみ氏講演、座談会
 「『青鞜』時代の伊藤野枝(予定)」
 9月16日 14:30~16:00
・神田紅氏講談
 新作「野枝物語」
 9月16日 13:30~14:30

■ ステージ:
 矢野寛治氏講演、映画『ルイズその旅立ち』上映
 パネルディスカッション、学生シンポジウム
 その他パフォーマンス

■ 展示・物販など
 資料展示・野枝.顔はめパネル・関連本紹介
 野枝&大杉栄Tシャツ・フィールドワーク

■ チケット
・2日間通し券(前売¥3,000)
・16日午後券(神田紅氏講談、森まゆみ氏講演、座談会=前売¥2,000、当日¥2,500)
・映画券(映画「ルイズその旅立ち」、矢野寛治氏講演、学生シンポジウム、パフォーマンス=¥1,000、当日¥1,200)

■ お申し込み
 事務局電話 092-712-5297
 ファクス 092-714-4164
 メール itounoe100@gmail.com

[必要項目]
 名前・住所・電話番号、チケットの種類・枚数
 チケット代+郵送料(100円)を銀行口座にお振込み後、チケットを郵送致します。
[銀行口座]
 福岡銀行・天神町支店
 普通 口座番号2896703
 名義イトウノエヒャクネンプロジェクト

■ 主催:伊藤野枝100年プロジェクト
 福岡市中央区春吉3-22-17協立ビル九州シネマアルチ内(事務局)
 Facebook:onl.tw/vRF3yRr
 Instagram:@itonoe100years
 Twitter(X):@Itounoe100
 E-mail:itounoe100@gmail.com

伊藤 野枝(いとう のえ)

伊藤 野枝(いとう のえ) 1895年-1923年、福岡県の生まれ。作家、翻訳家、編集者。平塚らいてう・与謝野晶子らと青鞜社に参加して女性解放運動に活躍。結婚制(家制度)を批判して内縁の夫、大杉栄とともにアナーキズム運動を推進。現代的自我の精神を50年以上先取りして、堕胎、売買春、貞操、自由恋愛など、没後100年の今日でも問題となっている課題を歯に衣着せずに次々と題材とし、多くの評論、小説や翻訳を発表した。
 だが関東大震災時に野枝は大杉栄とともに憲兵に連れ去られ、その日のうちに憲兵隊構内で虐殺された。同時に殺された大杉の甥が米国籍を有するアメリカ人だったために政府も隠蔽しきれず事件が発覚した(甘粕事件)。野枝と大杉はともに肋骨が何本も折れており、激しい暴行を加えられた末に甘粕正彦大尉に絞殺された。まだ28歳の若さであった。さらに甘粕らは野枝の遺体を古井戸に投げ捨てた。

映画『ルイズその旅立ち』

映画『ルイズその旅立ち』 志なかばに軍に虐殺された二人の四女として生まれ、両親の思想と情熱を受け継いで体現した市民運動家・伊藤ルイさんの生涯を、多角的に見つめた長編ドキュメンタリー。
 「思想に自由あれ、行為に自由あれ、さらに動機にも自由あれ」と唱えた大杉栄と、敢然と社会の風圧に立ち向かった伊藤野枝。両親が殺された時に1歳3カ月だった四女の伊藤ルイさんは、野枝の実家で祖父母に育てられ、「国賊の子」呼ばわりされる冷たい視線を浴びて成長した。
 1976年にようやく公表された両親の虐殺の鑑定書を見たルイさんは、記憶にない両親に対して肉親としての口惜しさを実感し、若くして生命を奪われた父母の志を自分なりに受け継いで、個人の自由と尊厳を守るために、草の根を紡ぐような市民活動を続けた。
 74歳を迎える直前に癌の宣告を受け、手術も延命措置もせずに自然死を選んだルイさんの人生を中心に、ゆかりの人々の証言や資料、写真などを織り混ぜながら、彼女の父母の思想の今日性を描き出していく。監督は「杉の子たちの50年 学童疎開から明日へのメッセージ」の藤原智子。97年度キネマ旬報文化映画ベスト・テン第1位。1997年製作、98分。