長年にわたり、内戦・伝染病・貧困・飢餓などに苦しむアフガニスタンで人々のいのちを救うために井戸を掘り、医療活動を続けてきた中村哲医師が、凶弾に倒れてから早や1年が経ちました。
軍事力を用いた国際貢献や改憲の動きがやまない日本にあって、中村医師が身をもって示した「日本は、軍事力を用いない分野での貢献や援助を果たすべき」との言葉を、今こそいかす時です。
中村医師の意志を引き継ぎ、アジアと世界の平和をめざしましょう!
■ 日時:2021年1月16日(土)12:30開場 13:00開会
■ 会場:エルおおさか(2Fエルシアター)
〒540-0031 大阪府大阪市中央区北浜東3-14
谷町線・京阪電鉄「天満橋駅」より西へ300m
堺筋線・京阪電鉄「北浜駅」より東へ500m
http://www.l-osaka.or.jp/access/
■ 資料代:500円(介助者・中高校生無料)手話通訳あり
■ 映画上映:「用水路が運ぶ恵みと平和」
■ 講演:藤田千代子(PMS=ピース・ジャパン・メディカル・サービス総院長補佐およびペシャワール会 PMS 支援室室長)
■ 特別報告:西谷文和「アフガン最新現地報告」
■ 主催:とめよう!戦争への道・めざそう!アジアの平和 2021 関西のつどい実行委員会
(大阪平和人権センター/しないさせない戦争協力関西ネットワーク/戦争をさせない1000人委員会・大阪)
藤田千代子さん
鹿児島県出身。看護師。
ペシャワール会に属し、パキスタンやアブカニスタンで医療支援等に取組む中村哲医師の活動に1990年より20年近く現地で参加。以降一貫して医療を中心に中村医師の現地活動を支える。
1998年4月、日本の寄付でペシャワールに建てられた「PMS基地病院」(総院長は中村医師)では、「院長代理」の責務を果たした。特にイスラム教圏では数少ない女性医療従事者として、女性患者への看護や女性スタッフの養成などに力を注ぎ、一次的に用水路事業の植樹も手掛ける。
現地の治安悪化の為2009年帰国以来ペシャワール会事務局でPMS支援室室長及びPMS総院長補佐として現地活動を支えている。
「私たちは、ハンセン病診療を柱としつつ、1つの基地病院と、パキスタン・アフガニスタンの山岳地帯に、最大10ヵ所の診療所を開設し活動してきました。ところが、2000年夏、アフガニスタン全土で大干ばつが一挙に進行し、渇水で畑は干上がり、砂漠化が深刻化しました。干ばつで診療所のある村がまるごと難民化することもありました。
診療所があっても水がないのです。村人の生存そのものが不可能な事態まで追いつめられていたのでした。飢えと渇きは薬では治せません。きれいな水があれば、感染症や皮膚病の予防にもなります。1600本の井戸を掘り、2003年からは農業用水路の建設を始めました。」
中村哲医師
享年73。2019年12月4日朝、濯漑工事の現場に向かう途中、武装勢力に襲われ、命を落とした。
彼は1984年から医療支援を開始し、ついにアフガニスタンに水を引くことで60万人の命を救った。
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