トチロー@名古屋市民さんより「使うあてがないので旗旗で使ってくれないか」というメールと共に、以下の原稿と写真が送られてきました。謹んで掲載させていただきます。トチローさん、ご報告ありがとうございました。
(以下、トチローさんの寄稿です)
5月2日「外国人参政権に断固反対する! 全国一斉国民大行進」(主催/ 在日特権を許さない市民の会 協賛/ 維新政党・新風)によるデモが行われた。「在日特権を許さない市民の会」は、蕨市のカルデロンさんの中学校前で追い出しデモをかけた右翼団体。
名古屋デモは、主催者側発表で60名。名古屋市の繁華街の公園通りを行進しました。街宣車を先頭にしたデモでは、日の丸が乱立し、だらだら歩くので隊列が延び、遠目からは100人以上に見え、比較的若い人が多いという印象。正直に言って、うらやましい。
これに対抗して笹島日雇労働組合に結集した仲間、およそ40名余りによって、「在日、滞在外国人への排撃許すな」と題して街宣活動を行った。
街頭では、生活困窮者への生活保障、ソマリア派兵への問題提起、ミサイル迎撃への批判と核兵器と出撃基地の廃止、改憲反対、そして、日雇い労働者や野宿者は、在日外国人と同じように憲法の保護の外に置かれてきたことを訴えた。
これと同時に、右翼デモ出発前の集会場となった公園では、仲間による果敢な抗議行動が行われた。イベントでの不協和音のセッションだと思えばよろしい。デモ参加者からは「階級闘争を忘れた左翼は帰れ!」とメガホンの怒鳴り声があった。いや。そんなこと右翼に言われちゃあ、たまらんわ。
街宣場所は、右翼デモとの直接の衝突をさけるため、予定の場所を移動し、買い物客・行楽客で賑わう名古屋の中心部の道路をはさんで激しいシュプレヒコール合戦を敢行。
また、デモ解散した右翼メンバーの一部が、我々を挑発しにきた場面もあったが、よくこれを抑え、我々は正当な闘いを貫徹した。頭にはくるが、つまらないこと。大衆は両者をチンピラとしか見ない。実力決戦はまだまだ先。
外国人の問題は、非常に難しいと思う。この右翼と左翼の問題関心は非常に似ている。無関心世間のなかでは政治に物申す両者の姿勢は似通っている。外国人登録には、左右がずれをもちながらともに批判している。
しかし、その思考の背景にどんなものを置くかということで、右翼と左翼は袂を分かつのである。そして、我々は、人類倫理の視点に立っているのだと考えている。矮小な国家観に引きずられていると、本質が見えなくなる。
そうであるから、右翼デモの「在日特権を持つ韓国人をたたき出せ」というシュプレヒコールは、ほとんど「韓国人を叩き出せ」といっているように聞こえる。なんという横暴なコールだろうか。どういうつもりか、Z旗も掲げられる。掲げたいのはこっちのほうだ。「外国人参政権を許すな」云々は、至極まっとうな主張でけっこうなのだが。(なお、カルデロンさん一家に対するコールはなかった)
さて、今回の街宣に参加してくれた在日外国人の一人が、「なんでこっちは、こんなに人数が少ないんだ?」と素朴な疑問を投げかけてきた。これは、真摯に受け止めなくてはならないだろう。
確かに、我が方は40名といっても、ぱっと見には、せいぜい20名足らずに見える。旗も笹日労の赤旗1本であったし、プラカード類は自粛していた部分もあった。だが、東京、大阪の仲間も応援に駆けつけ、たくさんの集会や会議の日程が詰まっているなか、かなり集まったほうなのだ。
にもかかわらず、「なんで、こんなに少ないんだ?」ということである。主張が正しいとか間違っているとか、決してそんなことではない。
(転載以上)
参考)台頭を目指す草の根ファシズム・外国人排斥運動
「チベット支援」を偽装する嫌中派右翼→詳細
初期の外国人排斥運動→詳細
<「或る浪人の手記」管理人様>顛末記1
あまりのことに驚いている。もう少しマシな反応を期待していただけに、ただただ呆気にとられるばかりだ。極めて交戦的で情緒不安定かつ非論理的文面による「回答拒否回答」が返ってきた。全文は以下のコメント欄を…
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