2014.06.17 集団的自衛権抗議行動への過剰警備(官邸前)

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 首相官邸前にて平和的に非暴力で抗議を行っていた少人数の人々を、機動隊が無理やり官邸前から引き剥がし、道路の反対側まで突き飛ばしていくところです。

 官邸前から離れた道路の反対側では、警察が作った囲いの中でのみ、どこまでも細長く遠くに追いやられる形で「抗議行動」が許される仕組みになっていて、これで「言論の自由は守っていますよ」というアリバイが作られています。

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60年安保闘争時のデモ

 かつては日本でも、他の民主主義諸国と同じように、普通に国会や官邸をグルリと包囲しての抗議が可能でした。それがいつの間にか少しづつ民衆の権利が削られていき、今ではこのように細長く枠の中に閉じ込められて、実質には先頭のほんのひと握りの人しか直接抗議ができません。大政党や有名団体と公安の談合ですべてが決められ、私たち個人の思いは蚊帳の外です。

 これは少しづつ少しづつと権利が削られていく中で、ちゃんと抗議して押し返してこなかったことのツケではありますが、このような理不尽な規制を「当たり前」と思う奴隷根性だけは持ちたくないものです。欧米を含む世界中の民主国家で、こんな過剰な規制を敷いているのは日本だけであり、これは極めて異様で異常なことだという認識を持つべきです。

 少しづつ削られた権利なら、少しづつでも取り返していくしかありません。小さい抵抗ですし、私たち市民は機動隊の暴力にはとてもかないませんが、それでもこの動画の人々のように、不当なことを不当であると、毎回ちゃんとささやかでも抗議し続けていくことの積み重ねがとても大切です。

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