党派ではなく「管制塔基金」にカンパを集中しよう!

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 管制塔元被告への支援カンパについて、次々と連帯の声が個人レベルでもあげられています。
 そのような中で、かつて自分とつきあいのあった党派へのカンパを通じて支援しようという方が大変に多いということに最近気がつきました。

 もちろんどうせカンパするのであれば、かつての旧友でもあり、命を預けあった同志として共に闘った人々を通じてカンパしたいというのは人情です。その気持ちは大変によくわかります。

 しかし私はあえてここで、「党派を通さず統一支援口座への入金を!」と提起したいと思います。もちろんそれは私の個人的考えです。党派を通したい方がおられるなら、それはそれで良いことだと思いますし、元被告を支えたいという気持ちにいささかの変わりもないことだと思います。ましてや党派が信用できないとか、嫌いだとか、協力したくないとか、そういうことを言っているのでは全くありません。

 まず、各党派の方々も、それぞれに温度差がありつつ、組織の内外より積極的にカンパを募っておられるとのことです。それは各党派が行っていることであり、今のところ個人のカンパの大部分を占めている党派や組織経由のカンパ額は、統一支援口座の現在残高には反映されていないのです。

 つまり、「統一支援口座」は純粋に党派や組織とは関係を持たない個人が自発的に振り込んだ金額であります。しかしここで私たちのような個人は、党派や組織を経由したカンパではなく、直接に元被告団の口座に振り込むべきだと私が考えるのには、いくつかの理由があります。

 まず第一に、そのほうが党派のためにもなるということです。
 というのも、各党派は今回の問題につき、何かしら運動的に周辺大衆に訴えたり、全国的な募金活動を行ったり、この問題から三里塚闘争の意義を訴えたりなどということに対しては、非常に消極的です。基本的にそういうことは「やっても無駄」「大衆がわかってくれるはずがない」的なスタンスが目につきます。基本的にその動き方を見ていると、「内部的な闘争資金集め」と同じ発想であり、そこでは統一口座のような一般からの募金は「その他」の位置づけしかなされていません。

 もしここで党派とは関係のない私たちのような全国の個人が勝手連的に盛り上がり、一種のお祭り状態で「その他」や「端数」程度の期待しかされていない統一口座に、ひとつの党派なみのカンパが集まったらどうでしょう?あるいは全党派をあわせたよりも大きな金額が集まったとしたら?

 それこそ党派にとっては大きな誤算であり、驚愕すべきことでしょう。そしてそれは現在の覇気も自信もない左翼党派の人々に、必ずや良い意味での教訓を与える大きなインパクトになると思うのです。

 第二に、権力に対しても、「左翼党派に必死こいて金集めさせて財政に打撃を与えた」とほくそえませるんではなく、いまもって三里塚と3・26に心をよせる人々が全国にいて、何かことがあれば巨額のカンパが集まるという恐怖と教訓をあたえることができます。文字通り「腐ったてめらに一億たたきつけてやる!」という意地を見せてやるためにも、党派への募金ではなく、統一口座に燎原の炎のごとく、自然発生的にカンパが集まったほうがよいと思います。そしてそれはおそらく、この社会全体のためにも良いことだと思うのです。

 第三に、各党派がカンパを集めるにしても、やはり金額的な目標とかが当然にあると思うのですが、もし目標があるとして、それは組織構成員内部でのカンパと、三里塚や3・26を知らない若い人々にその意義を訴える中で達成して欲しいと思うのです。要するに私たちのように二つ返事か三つ返事か知らないが、何とかカンパしたいと自発的に考えられるような一般個人が、党派の目標達成に吸収されてしまうのは実にもったいないのではないかと。

 第四に、とりわけ私のように「元戦旗派」の人間の場合、組織を経由するとしすれば「せんき社」ということになると思うのですが、現役の活動家の方々に問い合わせた話を総合してみますと、現在のSENKI派の取り組みはインター系やプロ青系と比べた場合に非常に鈍いです。組織力では他の党派を寄せ付けない力量がありながら、この問題では「3党派の中の3番手」と言っていいと思います。

 もちろん今のSENKI派は「共産主義」も「革命」も放棄し、エコロジカルな社会運動団体に「パラダイムチェンジ」しています。このような路線では、とりわけ「パラチェン」後に結集した若い人達に、「3・26戦士救援のために有り金を根こそぎカンパしよう!」なんて呼びかけるのは恐ろしく無理があります。そのことは充分に理解いたします。また、かつての思想を捨ててしまったことを、私のような「元」が批判できる筋でもないでしょう。

 しかしそれならば、せめてその程度のカンパはすべて組織構成員内部で集めきってほしい。私のような「元」が、ただでさえ負担の少ないSENKI派をさらに支えることもなかろうと思うのです。

 もちろん自分は運動を離れてヌクヌクと暮らしながら、そこに踏みとどまった現役活動家の人に「えー!革命やめちゃったのぉ!」なんて自分のノスタルジアを強要するほど、私は面の皮が厚くありません。

 しかし私たちの世代は、あれだけ「3・26路線を清算する日和見インター」とかさんざんに機関紙などで批判していた時期に活動してたのです。それが今や「日和見インター」の影に隠れて、三番手の責任ポジションにいるのですから、本当にあのころのインターの諸君に対して恥ずかしくさえ思います。

 せめて「元活戦線」では、私たち元戦旗が、「第一党派」としてこの祭りを盛大に盛り上げたいと思っているのです。かつて私たちの世代の活動家は、今のSENKI派よりもずっと組織力が弱かった時代に、短期間で1億円以上を集めきり、組織防衛の観点からも是非必要だった自前の党本部ビル建設に成功したではありませんか。

 もちろんこれは私の個人的な意見です。党派の口座を通じて振り込みたいという考えの方はそれでいいと思いますし、それを非難しようとか、間違っているなんて言う気はありません。繰り返しますが、決して党派の方々と敵対するつもりはありません。むしろ頑張っていただきたいという思いの表れてあることをご理解いただけますよう、切にお願いするところです。

カンパ振込み先

●「管制塔被告連帯基金」に圧倒的カンパの集中を! 

郵便振替口座:00130-3-445762 口座名:管制塔被告連帯基金

●党派経由でカンパされたい方は下記へ!

BUND(旧戦旗・共産同)
郵便振替口座:00170-7-26110 口座名:せんき社

かけはし(旧第4インター日本支部)
郵便振替口座:00150-8-157442 口座名:新時代社

グローカル(旧共労党・プロレタリア青年同盟)
郵便振替口座:00160-7-48406 口座名:工人社

党派経由の場合、振替用紙の通信欄に必ず「管制塔被告カンパとして」と明記してください。でないと、通常の組織へのカンパと見分けがつかんからね!

2件のコメント

まったく同感です。実は管制塔基金の金額を見たときは正直ショックを感じました。1桁間違いじゃないのか?と。今回の「管制塔支援基金」は、1億集めるのが目的で、どの団体がいくら集めたかってことはどうでもいいことです。できれば党派窓口は閉めて、これから動き始めるであろう連帯する会や、当時のさまざまな被告団グループもカンパは「管制塔基金」に集中すべきだとおもいます。私自身昨日第1回目を振り込んできましたが、支援サイトでカンパ総額を注視しながら、2回目、3回目を捻出しようと思っています。だいたい私たちも元活ですが各党派もすべて元付になってしまっているんですから。草加さん、いつも精力的なコメント楽しみに読ませてもらっています。

うっす。
本日、第一波のカンパをしてきました。
さきほど、SENKIが更新されていたのを見て、むかついていました。統一カンパ先ぐらい載せろ!ふざけんな!●●、吉野ヶ里行ってる場合じゃねぇんだ!六ヶ所に来るときには、俺にもあいさつに来い!はぁはぁはぁはぁ・・・(自滅気味)

なにかと評判悪い(はっきり言って、地元の活動も「色眼鏡」で見られてますよ、本当につらい十字架です)ですけど、党の方針には関係なく、今も昔も一番熱いハートでやっていることだけは示さねばなりません。そうしないと、俺の人生が浮かばれません。絶対にやりきりましょうね。

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