by 戸田ひさよし
『旗旗』読者の皆さまへ。門真市議の戸田です。
愛知県安城市議の石川翼氏が、「地元企業の税法不正行為について市議会で質問したら、その企業から『名誉毀損だ、1000万円賠償しろ!』と民事提訴された」、というトンデモ事件についてです。
「議員やオンブズとしては(行政も)、全く他人事ではない事」ですので、ご注目下さい。
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☆手に汗握る証人尋問対決だった!丸三への役所甘やかし・社長のウソ平気体質も実感
戸田 – 17/12/24(日) 11:46 –
http://www.hige-toda.com/x/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=10680;id=#10680
朝9:30前に事務所をVmaxで出たものの、中環の大渋滞やナビ案内の不調(早く高速から降ろして一般道を20キロも走らせる)などあって、名古屋地裁岡崎支部に着いたのが1時頃。
石川君らの午前中の証人尋問は見れず、1:30からの証人尋問の傍聴となった。
石川君への支援体制はバッチリで、30数席の法廷は傍聴希望者が多くて抽選となっていた。戸田は幸い、午前だけで帰らざるを得なかった人の傍聴券を譲ってもらって傍聴出来た。
午後からの証人は、
- 中国人研修生と石川君達を支援して通訳・翻訳文書作成をして、丸三側とも対峙してきた中国系日本人女性、
- かつて丸三で酷い労務管理を受け、死んでいる家族の名前を生きているかのように税金関係書類書かされた、その後退職して今は中国に住んでいる、元研修生女性。
- 丸三の社長。
の3人だった。これを傍聴しての戸田の感想は以下の通り。(「個人的感想」です)
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1:◆これほど「手に汗を握るほどの緊迫感を持った証人尋問」は、「裁判経験豊富な戸田」でも見た事が無い! 冬の高速道路をバイクででかけた甲斐があった!
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2:■日本語通訳を要する外国人を支援して悪徳会社相手に闘って、裁判闘争もやる事が如何に大変であるか、痛感した。
証人尋問では、「中立的な法廷通訳の人」が証人横に座り、(今回では女性通訳)
- 弁護士や裁判官からの発言を中国語に訳して証人に伝え、
- 証人が中国語で答えた内容を通訳が日本語に訳して答え、
- その日本語回答を聞いた弁護士や裁判官がまた日本語で確認を取ったり、新たな質問をしたり、
という作業が延々と続いていく。
「当事者達とは全く関わりのない法廷通訳が、本件状況をちゃんと理解して正しい意味とニュアンスを外国人証人に伝えているのか?」
「弁護士や裁判官が質問している意味内容を正しく理解して回答しているのか?」
「法廷通訳は外国人証人の回答の意味やニュアンスを正しく伝えているか?」
非常に神経を使う問題である。
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3:「会社は何も悪い事はしていない!石川議員の事実に反する議会質問によって莫大な労力支出と実損を強いられた被害者です!」、とハキハキと論じる、結構若手な丸三の社長。
「研修生に虚偽書類を書かせた、パスポートや外国人登録証や銀行通帳やキャッシュカードを取り上げて生活管理した等々は、中国人パート女性社員のTが勝手にやった事で、会社は全く知らなかった」(※Tは証言では実名)
「研修生に月1.5万円程度の給料しか渡されていない事は全く知らなかったし、関与してもいない。研修生本人が事務所に来て給料袋を受け取っていたはずだ」
「税務署も入管も、警察も市役所も、丸三に違反行為は無かった、と認定している」
等々、会社側弁護士と社長との尋問だけを聞いていると、「会社には全く非は無いのに、外部の者が中国人研修生をたきつけ操ってイチャモンを付けてきて、石川議員が事実を調べもしないでウソで会社を誹謗する議会質問を行なって、そのためにこれこれの莫大な損害を受けた」、という「ストーリー」が全く正しいかのように思えてしまう。
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4:しかし、被告=石川議員側の弁護士による鋭い反対尋問によって、「社長のウソと責任逃れの実態」が随所で露呈される。
それはまるで「上質の法廷ドラマ」を見ているかのようだった!
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5:戸田が社長尋問を聞いて抱いた「個人的感想」は、
- この男、典型的な「ウソ平気な『夢見る自己中人間』だな」と感じた。
アベ、橋下、百田尚樹、詩織さん強姦の山口、ケントギルバート、足立やすし、宮本一孝(維新の門真市長)、たかじんの後妻、吉村大阪市長、等々の同類。
- 「中国人パート社員が中国人労働者の生活を勝手に管理支配する」形式を取った方が会社の管理支配が楽でやりやすい、と考えたのだろう。それつまり「現地人を使って現地人を支配管理させる植民地主義の手法」だ!
- 真顔で「我が社は研修生もパートも全て家族同様に大切に思っている」と言いながら、研修生が奴隷的管理支配を受けてきた実態が明らかになっても「社長としての責任感も良心の痛みも感じたようには全く見えない」支離滅裂な冷血ぶり。
- ■これまで入管、警察、税務署、労基署、市役所や県庁などの公機関から甘やかされて、違法脱法をやっても咎められて来なかったから、いい気になったんだろうな。石川議員の議会追及で初めて公的に咎められ、各公機関に釈明に回らなければいけなくなって、逆上、逆恨みしたんだろうな。
- 社長証言では「中国の丸三系列工場の品質向上を牽引する技能社員養成のために、 中国人研修生を受け入れた」と言ったが、中国人研修生は丸三を辞めた後、誰1人その中国工場の技術リーダーどころかそこで働いてもいないはず。証言に立った元研修生は工場とは無縁の「日本に行ってみたいと思っていた看護士さん」だったし。
- 石川君側からもらった参考資料では、こんな社長がネットメディアでは「大きなロマンを持った有能で意欲的な経営者」として称賛する記事が大きく出されていた。社長本人も誇らしく思っているだろうが、凄いよな、このネトウヨ的フェイクニュース!
- 「会社が役所に提出した税金関係書類に虚偽記載があった」のだから、少なくとも形式的には税法違反である事は間違いない。「虚偽を書かせたのはパート社員が勝手にやった事で会社は関与していない」、と言っても「パート社員への監督責任がある会社の責任」が無いはずが無い。
「仮に」会社の主張通りに「会社は知らなかった」としても、会社としては大いに反省して真摯な態度を示さなければいけないところである。
■ところが、丸三がやった事は「おのれ、石川め!2度とこんな事ができないようにしてやる!1000万円の損害賠償請求だ!」というものであり、こんな対応を重ねる丸三が「種々のダメージを受けた」と主張しても、「それ、自業自得だろ」としか言いようが無い。
- ◆「適正な行政と労働者住民の安全と尊厳を求めるまっとうな議員」に対して、こういう攻撃をかけてくる悪質企業は絶対に許してはならない!行政は「品格ある自治体」を実現していくためにも、地元企業の善導をしっかり行なわないといけない。
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6:裁判長は柔和な感じで、女性証言者に優しく声をかけていた。
法廷が終了したのが、5時近く。その後原告・被告それぞれを別室に呼んで和解の打診をした。民事裁判では「裁判官が判決を出さずに和解で処理しようとする」のは常道で、打診された側が「即答はせずに持ち帰り検討する」のも常道。この裁判では双方とも徹底対決でいくだろうと、戸田は推測する。
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7:裁判後の「支援者報告会」が隣接の弁護士会館内で行なわれ、いろいろ有意義な意見交換があった。
それが終わったのが夜6時過ぎ。
岡崎市内でお土産を買ったりしてゆっくりした後、高速に乗って、途中でゆっくり食事をして、給油も2回して門真に帰着したのが夜10時過ぎ。
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8:「門真市でこういう事案が発生したらどうするか、こういう悪徳企業が牙を剥いてきたらどうするか」、いろいろと勉強になった岡崎行きだった。
ガソリン代+高速代=1万5366円は、「政務活動費」として計上する。
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9:◆「冬の高速道路ツーリングでの寒さはどの程度か」、という実験にもなった。
詳しくは今後書いていくが、今回は「凄い寒波の中」ではなく、「好天」だったが、この程度であれば、
・ステテコにバイク用革ズボン、夏用靴下に普通のバイク用ブーツ
・春秋用の半袖下着シャツに長袖ワイシャツと夏用の背裏無しスーツ
・古着屋で3000円で買ったスタジアムコート(ボア付き)
・5年前にコーナンで3000円程度で買った冬用グローブ
だけで十分だった。
「念のために」とトランクに入れておいた
・薄手の毛糸ベスト
・ヒートテックの内手袋
・防風ヤッケ
は全く使わなかった。
行きの高速の当初は、冬用グラブの内部が少し汗ばむので春秋用の手袋に替え、「やっぱりこれではちょっと指先が冷える」と感じて高速後段でまた冬用にした後、一般道に入ってからは、また春秋用の手袋に替え、コートも脱いで走った。
なお、戸田のVmaxは「ハンドル中央部に大きめの風防」、「左右のグリップ前部に手首への風雨を防ぐカバー」を着けているので、かなり風を防げる。(グリップヒーターは着けていない)
また、1200ccエンジンは「股火鉢効果」をもたらしてくれる。
「革は冷える」とも言うが、寒冷地へでも行かない限り、ヒザパッドが入った戸田愛用の革ズボンは、ステテコと夏用靴下だけでも冬の高速走行も大丈夫、と分かった。
(注)戸田の寒さ感覚は学生時代は全く普通だった(セーターも革ジャンも着た)が、ここ10数年ですっかり「個人温暖化」が進んで定着している。
丸三金属裁判 / 石川翼 – 17/3/22(水) 18:45 –
http://www.hige-toda.com/x/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=10372;id=#10372
昨年3月議会で私が、「市内企業(株)丸三金属が税不正を行っている」と指摘したことに対し、同社が「石川議員の発言は虚偽で名誉を棄損された」とし損害賠償1000万円、新聞への謝罪広告掲載などを求めた裁判の第四回口頭弁論が4月14日(金)午前10時に名古屋地方裁判所岡崎支部にて行われます。
同社では実習生に対しまともな賃金を払っておらず、給与明細も渡さず、計算根拠すら不明なわずかな金額を事実上の外国人担当者(H氏) 経由で渡していました。
それどころか、実習生のパスポートや預金通帳すら没収されていました。
実習生らはこれらの返還や清算を求め、地域ユニオンに相談が持ち込まれました。
丸三金属が安城市内の会社であることなどから、同ユニオンから私のところにも協力の要請がありました。
賃金などの問題は既にユニオンに持ち込まれた問題であり、基本的にそちらにお任せすることとしましたが、話を聞くうちに同社が税についても不正を行っていることが分かりました。
具体的には、実習生に架空の扶養家族を書かせ、住民税の扶養控 除を余分に受けさせたというものです。
本来この様なことをすれば実習生が利益を受けてしまうわけですが、給与明細すら渡さず、まっとうな賃金を払っていない状況下、まして会社主導で架空の扶養控除を書かせたことなどから浮いた金額を会社がせしめてしまったことは想像に難くありません。
事実、会社が市に提出した「給与支払報告書」には実在しない扶養家族の名が記載されています。
・・・・・(後略)
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12/27(水)07:20 戸田ひさよし 拝
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