by ときわ列車
ここ最近体調を崩しつつも、「テント裁判」の「当事者集会」に出たり、おとといは「中央派」の反戦集会に出たりとなんとか活動しています。そんな中、気になるニュースが飛び込んできましたので、今回はこの件について書きます。
はだしのゲン:松江市教委、貸し出し禁止要請「描写過激」 http://mainichi.jp/select/news/20130817k0000m040031000c.html
はじめ、このニュースを見た時には「被害の歴史もこうやって歪められるのか…」と思いました。ところがどうもそれだけではないように思えてきました。
というのも、同じ事柄を扱った朝日新聞の記事では、【市民の陳情】として「ありもしない日本軍の蛮行が描かれており、子どもたちに間違った歴史認識を植え付ける」とありました。すなわち「加害の歴史」が描かれていることをその「市民」は問題視しているのではないかと…
そこでこちらのサイトを開いてみると、「日本軍の蛮行」と思しき場面がでています。
http://matome.naver.jp/odai/2137662713442272601
これを見てみると、確かに「暴力表現」ではあります。しかし、それそのものを問題にしているとはますます思えなくなりました。アップされている4つのコマを見る限り、「日本軍の兵士」が「暴行を働いている」描写であるとほぼ断定できます。つまり、松江市教委の「首を切ったり女性への性的な乱暴シーンが小中学生には過激」という判断の【本音】は「日本軍の乱暴シーンを子どもに見せてはならない」ということになり、右翼的な勢力に屈したことにもなります。
松江市が閉架措置を求めたのは「昨年12月」ですが、もしこれが衆議院選挙後だとすればこれは「確信犯」ではないかと思います。つまり、右翼的姿勢の安倍政権の再登場に乗じて反動的な教育政策を地方が「先回り」して行うということです。
ちなみに島根県は「竹島の日」を制定してもいます。このままでは島根県は右翼・排外主義のいち「地方拠点」に成り下がってしまいます。そしてこの動きは決して1地方におさまる問題ではなくなるでしょう。
加害の歴史と向き合わず、被害の歴史もご都合主義的に取捨選択する…こんなことをまかり通らせてはなりません!
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