[運動の話]「関西生コン産業60年の歩み」出版記念のシンポジウム&パーティーに行ってきた

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 11・20「関西生コン産業 60年の歩み」出版記念のシンポジウム&パーティーに行ってきました。当日、私は微力ながら受付のお手伝いなどをさせていただきました。ジグザグ会からは5名が参加しました。

 最初は「武委員長のお話を聞くことができて、おいしいお料理がたべられるんだからうれしいね」と言ってたんだけど、だんだん「どんなメニューが並ぶんだろうねー」とかになって、『立食パーティーに武委員長のお話が付いてくる!』 みたいな、とても失礼な考え方になってる自分たちを反省しましたよ。

 私が労働運動家の中で最も尊敬できる会ってみたい人No.1な武建一(たけ・けんいち)委員長ももちろん大阪からおいでになりました。

 司会は元国立市長の上原公子さん。素敵なお着物でおいでです。開会のご挨拶は発起人代表で共同センター・東京代表の下山保さん。シンポジウム等の詳細な報告は「コモンズ」などに掲載されるでしょうから、ここではいつものおバカ報告です。

 ああ、憧れの武委員長…|д゚)< キョロ

 うーむ、どこにいるのかなぁ…などと思いながら着席。思っていたよりたくさんの参加者。
 あとで立食パーティーがあるので ヽ(´ー`)ノワーイ!

 10人でひとつの大きなテーブルがいくつもあって、席が足りずにテーブル以外の席におられた方々もいらっしゃいましたので、100名以上の参加でしたでしょうか。各テーブルの真ん中には、「関西生コン」にふさわしい(!)ピンクやイエローのかわいらしいガーベラが飾られています。いつもは作業着なおっちゃん、もとい、皆さまも、本日はバッチリとスーツでございます。

武建一委員長 一気にはしょりまして。いよいよ武建一委員長の出版のご報告です。え!?武委員長はスキンヘッドになっておられました。それだけでインパクトが強すぎてめまいがしましたよ。:-o

 これまでの「関西生コン」の闘いの歴史や、武委員長の中学をお出になってからの並々ならぬご苦労などを力強く語られました。で、そのお話の中で一番大事なことを簡潔に。

【まずは「組合」を作ろう!ひとりでは闘えないのだから、作ったら他の中小企業と手をつなごう!口で何かを言っていたってダメです!動かないとダメなのです!!戦闘的に勝ち取っていく!自分だけでなく、全部の仲間が幸せにならないといけないのです!】

みたいなことを仰ってました。と思う。いや、少し違うかも。まぁ、いいじゃないか、大体は合ってるんだから。
私は深く同意し感動しました。(´;ω;`)ウッ…

 やっぱりかっこいいわー、全然「守り」に入ってないわー、家族団らんとかにぼんやりとしてなんかいないのです。「自分と自分の家族と自分に関わる周りの数人」さえ良かったらいいなんてことはこれっぽっちも思っていないブレない武委員長。現状に甘んずることなく、労働者やその家族のためにずっと闘い続けておられるのです。やっぱりかっこいい!魅力的ですね。

 あれほど真面目にバカ正直に動く・闘うとなれば、周りの圧力も強いわけです。「5回逮捕、5回殺されかけた」(え!)のもわかりました。こういう人が人を引っ張っていくんだなー、付いていく気になれる人なんだわーって思いましたよ。だけど、ホンモノの武委員長は、ぜんぜん威圧感なんかなくて、ニコニコと優しくて、まったく意地の悪いところがないのです!ますます感動…。(T T)

 草加さんやら他から聞いていた武委員長の話といえば、ヤクザな皆さんが事務所に押し入ってきた時にも微動だにせず、周りの人たちに「帰ってもらい」と静かに答えたとか。もはやヤクザな皆さんも近寄りがたいオーラを発しておられた模様。
 ご本人も、5回ほど殺されかけました!なお話を普通に(ホントは大変だったんだろうけど)語っておられました。気さくに「生コン」の説明もしてくださいましたよ。「何と何を混ぜ合わせましてコンクリートのドロドロのものが生コンクリートです。これがないとビルも何も建ちゃしない」ってね。そのとおり!

 山谷のデモで野宿の皆さんが、「石原慎太郎の家を建てたのは俺たちなんだぜ」と言っていたのを思い出しました。あぁ、山谷ブルース。彼らがいなければ、石原だけじゃなくてどこの誰の「家」も建たないんだから。見下してんじゃねーぞ?

 生コンや建設労働者は一番底辺で働いていると言ってもいいでしょう。原発作業もそうですね。そんな中で「関西生コン」は自分たちのやり方、闘い方を確立しながら強く大きくなっていったのでした。待遇の悪さ、低賃金、非道な首切りなどの諸々の問題を、団結をもって確実に闘い取って、いいものに変えていったんですね。素晴らしい。これ以上の実践的闘争はないんじゃないでしょうか。

 また、これほど強い組合もない。いろんな人がいろいろと言いますが、当たり前のことを大真面目にやってるだけです。私は、ああいう闘いのスタイルが多くなるといいなって思っています。

 :-Dここでは言わしてもらいましょう。普段から思っていましたよ。難しい言葉や議論、討論もいいけれど、動かないと何も変わらない。話してるだけじゃだめだし、語ることや運動の歴史や知識をいくら詳しく知ってたって、自分の持ってる?ものをただひけらかして満足してるだけじゃなんの改善にもなんねー!って思っていました。むしろ、難しいことを誰が読んでも聞いてもわかりやすくしたほうが親切ではないでしょうかねー。

 だから武委員長の「口で何かを言ってるばかりじゃダメなんです。動かないと」という言葉に大きくうなづきました。難しい知識やら運動の歴史やら経済やらをたくさん知っておられる方々には、ぜひともそれを持って【動いて】くださることを期待します。

 というわけで、後半は立食パーティーで楽しく交流しながら歓談しまして、出版記念の集まりは大盛況のうちに幕を下ろしました。武委員長に握手してもらおうと思ったのですが、もうどこにもいねぇー!えーえー、そうですとも、関西に帰ってやらなくちゃならないことがたくさんおありです。まだまだゆっくりなどしていられない武委員長なのでした。

 そして、生田あいさん、まっぺんさん、今回はお世話になりました。ジグザグ会を代表しましてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。イエローのガーベラをいただいてきました。私の部屋できれいに元気に咲いています。殺されかけても明るい武委員長のように。 :hammer:

 で、昨晩、日比谷での「特定秘密保護法案」反対デモに行ってきました。すごい人数でしたよ。これだけの人々が反対しているのに!怒りに燃えて、戦闘的にジグザグ会も登場しました。ヘルメットもかぶったよ!いわゆる「普通の人?」が、左翼は自分が困るようなことがあるから反対なんでしょう?とか言ってるが、いわゆる「普通?」な人々にも自分にも全員に十分かかってくる事態で、簡単に逮捕されちゃうんだということがまったく理解できていないようです。お気の毒。希代の悪法「特定秘密保護法案」を可決させないよう最後まで闘い抜きましょう。

またあらためて報告します。:-D

※武委員長や「関生」のことは草加さんの過去ブログに詳しいので、いくつか参考記事をば。興味深いので、ぜひご覧になって。

【波乱万丈の関生労組史】
【緊急!関生労組への弾圧に抗議を!】
【産経新聞のお笑い記事-「違法行為を摘発するのは罪」? 】
【関生労組弾圧事件で、武委員長らに一審判決】

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