5月17日の新聞報道によると、国交省は「成田で3本目、羽田で5本の滑走路」案を提示し、周辺自治体や航空会社などと協議に入ると発表した。さらに6月6日、国交省有識者委員会が、羽田・成田空港の国際便増についての拡大案を公表。2020年東京オリンピックまでに、羽田、成田あわせて83万回にまで増やすとした。
さらに地元利権団体が「成田第三滑走路実現する会」を設立、原発・鉄道輸出などの成長戦略が破たんする中で、安倍政権は、空港機能の強化に死活をかけ、なりふり構わない第三滑走路計画を打ち出した。
反対同盟は、住民に何の説明もなく一方的に発表された計画に対し、この日の現地行動を行った。緊急の呼びかけにもかかわらず建設計画地に186名が結集、千葉県花植木センター横の市東孝雄さんの畑から、第三滑走路の計画対象とされている地域を一周する初めてのデモを闘った。
騒音被害に苦しむ地元住民の存在と生活を何らかえりみることのないこのやり方は、自分が強制立退きさせられることを、事前に一言の説明もなく新聞報道で初めて知らされた、あの48年前の閣議決定と全く同じやり口だ。数百軒にも及ぶ立ち退きを強制し、騒音と生活破壊をさらに拡大する第三滑走路計画に対して、地元住民の怒りの決起は不可避だ。この日、市東さんの農地を守る闘いは、周辺地域の住民の生活と権利を守るひとつながりの闘いとなった。
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