削除が明日に迫った、大阪市による、釜ヶ崎在住の日雇い・野宿労働者たちへの一方的な住民票削除の問題ですが、申し入れ(1.現地で説明会を開催してください、2.激変を避けるための経過措置・代替措置をとってください)への回答を市役所前で待ち続ける労働者・住民たちの行動は三日目になりました。彼らは雨が降る中でも、夜になっても、そして今もずっと市役所前で回答を待ち続けています。
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※釜ヶ崎現地で労働者たちに配布された報告ビラより転載
野営3日目、
釜ヶ崎労働者をなめきった関市長に労働者の怒りが爆発
労働者の住民登録抹消は関市長一人で強行している
3月27日関市長は、記者会見で、「解放会館への住民登録は、法律に違反している。だから見過ごせない。3月2日に約2800人の住民登録を抹消する。法律に違反してるんだから、どこにも住所が置けない人なんか知らん。他の住民票をおける場所は、作らない」と発言した。
ふざけた話だ。住民登録を今まさに抹消されようとする労働者は、「1、住民登録を抹消するなら関市長自身が釜ヶ崎労働者に説明しろ。2、どこにも住民票が置けない人の置ける場所を設定しろ」と申し入れをし、26日から市役所の前で寝起きし、答えを待っていた。雨にぬれても、市役所に入れなくても、心の中で怒りが爆発しても、おとなしく市役所前で待っていた。しかし関市長は、その労働者を無視し、マスコミに一方的に強制削除を発表したのだ。釜の労働者なんか目に入らないのか。釜の労働者には口をきくのさえもったいないというのか!
10時からの交渉では、関のあまりに釜ヶ崎をなめきった態度に労働者の怒りが爆発!市長室へ行こうということになった。入り口で多くの労働者がガードマンに阻まれたが、4人が、5階の市長室までたどり着き「なぜテレビや記者の前では話せて、3日も待っている我々に話せないのか」「下にいる労働者にちゃんと説明せんか!」と抗議した。
市役所玄関では激突の末、市民局の藤田課長代理を引っ張り出した。「選挙のときは、多数の労働者の住民登録がある解放会館専門の受付があった。解放会館に住民票を置いて選挙することは、市も認めた慣行だったんじゃないか」という質問に「慣行だった」と答え「労働者が今回の登録抹消はだましうちと思って怒るのも当然だ」と認めた。
市長と担当局で話が違っている。要するに解放会館への住民登録が法律違反だから強制削除するといっているのは、関市長だけだということである。関が、市の担当が「ならわしであった」と認める解放会館への住民登録を、法律違反と決め付け、権力をふるって強制削除に突き進んでいるのだ!
労働の皆さん!関市長は、30年間、西成区でやられてきたならわしである解放会館への住民登録を一人で法律違反と決めつけ、3000人の労働者を住所不定に追い込もうとしている張本人です。釜ヶ崎労働者から住民サービスや選挙権、そして何よりも釜ヶ崎にいきる労働者として人としての誇りを奪い取ろうとしている張本人です。釜ヶ崎労働者の誇りをかけて、関市長と対決していこうではありませんか。市役所前での野営闘争に参加してください!
「西成区萩之茶屋2-5-23は私の支えなんです」4名が市長室前で怒りの抗議!
朝淀屋橋の端の上でビラをまいているとき、「今日は、市長室に行かなあかんよ」と有馬さん(仮名)が言ってきた。「市長室には行けるよ。」と思いつめていた。有馬さんは、三角公園に私らがビラまきに行ったときのアピールを聞いて、この野営闘争に参加した。「3月1日に生活保護の支給を受けたら住民票も削除されるので、田舎に帰ろうと思う。でもね、帰っても当てはないよ」といっていた。
10時過ぎに市役所前の交渉に入ったとき、有馬さんは、ガードマンの制止を払いのけて、市役所に入っていった。私も続いた。エレベーターで市長室の前に行った。「市長はいるのか」と聞くと「委員会に出ている」というので前で座って待つことにした。
有馬さんは、市長室の前に立ちはだかるガードマンにビラを渡し、「これを読めよ」とか秘書課に電話して関に取り次ぐよう要求していた。私は入り口にいる係長に「関市長はなぜ新聞記者やテレビには答えられて、下で雨にぬれながらも寝泊りして答えを待っている労働者に答えないのか!関市長は野営闘争のことを知らないのか.それとも釜の労働者を人間と思ってないのか!労働者の前で話をしろ!」と抗議した。秘書課が取り次がないので有馬さんはガードマンの足もとの市長室のドアの隙間に口を当てはいつくばって「西成区萩之茶屋2-5-23は私の支えでした。私の住民票を奪わないでください!」と叫んでいた。
ポリ公がちょろちょろするので私は住民登録のことが問題になったのは、福岡県警のポリ公のせいやろ。なぜ真剣に綱紀粛正できないのか!」と抗議した。ポリは、エレベーターのほうに隠れた。
「ちょっと2人では、さびしいな」と思っていたら2人の男前の労働者が「姉さん1人と思って助けに来た」と市長室前に来てくれた。そしてポリ公との対応をしてくれた。
役所はビビリだし「注意何時何分」とか物々しく言い出した。有馬さんの姿が見えなくなってトイレかと思っていると現れないので、ポリ公に聞くと下に下りて、市役所の外に出た」という。信じられないのでお昼まで待った。役所は「団体(4人やけど)での座り込みなどは禁止やから云々かんぬん」と警告を出してきた。男前のの兄さんに「昼やし降りる?有馬さんも心配やから」と聞くと「2回で警告はおかしい。微妙」というのでもう少し座った。座ったら座り込みというので立ったり、団体というので一人一人自由に行動したりした。
有馬さんが帰ってこないので「腹が減ったので今日はこれくらいにしたるわ」と言い残し降りた。有馬さんは外に出ていなかった。私は頭にきて「有馬さんをどこにやったんや。探して来んかい!」と役所の施設課長に怒鳴った。施設課長もポリ公ガードマンも血まなこなって有馬さんを探していた。あほちゃうか!有馬さんは地下でジュースを飲んで5階に帰っていた。ポリ公のうそつき!!有馬さんは夕方「5階での思い出を大切に田舎へ帰ります」と淀屋橋の改札口へ入っていった。
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