転載】原発事故から3年・3.11東電前アクション 東電を加害責任から逃がさない・報告

2014.3.11東電前アクション
2014.3.11東電前アクション

「転送・転載大歓迎」ということで、メールにて回ってきました。
 謹んで紹介させていただきます。

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【報告】原発事故から3年・3.11東電前アクション 東電を加害責任から逃がさない
http://antitepco.ldblog.jp/archives/36941226.html

 3月11日、原発事故発生から丸3年になるこの日、東電前アクション!は今年も東電本店前で「原発事故被害者への徹底的な賠償」や「柏崎刈羽原発の再稼働阻止」、「破たん処理による東電解体」などをテーマにアクションを行いました。

 11日当日昼に行われた「3.11天皇出席の震災3周年追悼式典 全国一斉黙祷反対集会・デモ」に東電前アクション!が賛同したことを理由に、右翼の一団が東電本店前での行動を潰すことをツイッター上で予告しているとの情報が入りました。

 主催主要メンバーは「真の”敵”は右翼などではなく東電であり原発推進勢力だ」ということを示すために、あえて東電本店側の路上から登場して、本店の面前でプラカードを掲げて「東電解体!」「賠償果たせ!」「再稼働反対!」の声をぶつけました。現場は早くに来た参加者の皆さんによって右翼から守られていて、右翼は反対側の歩道に追いやられていました。

 また、右翼の妨害を理由に普段以上に過剰な規制体制を敷く警官隊には、「東電を逮捕しろ!勝俣・清水を逮捕しろ!福島の告発の声を聞け!」と全体で抗議しました。

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 アクションは、原発事故の最も深刻な被害を被っている当事者であり困難な状況にある福島の人々や避難している人々が現在どういう状況に置かれているかを知るための「映写アクション」から開始。

 開会のあいさつで東電前アクション!から植松は「東電の本店の役員と社員の皆さんに、この行動に参加して被害者の方の話を聞きに来てほしい。そして、福島の被害に遭われた方はなかなか東電本店前に来ることはできない。首都圏で生活している私たちはどのように東電に向き合うべきか”3.11声明”を出した。福島や新潟の”代弁”ではなく”私たちにできること”として、被害者賠償を求めるし、再稼働に反対するし、東電の破たん処理を求める。そのような自問自答を続けながらこの場に立ち続けたい」とアピールして、”3.11声明”を読み上げました。

 次に、福島第一原発立地地域の双葉町から都内に避難生活を余儀なくされている亀屋幸子さんのスピーチ。
「事故当日、着の身着のままで逃げ出したまま現在に至っている。東電は放射能の風向きなどはまったく発表せず被ばくしながら逃げてきた。この3年は地獄の生活だった。これからも行く所などない。故郷に今すぐにでも帰りたい。しかし、もう帰れない。私たちは一生帰れない。原発さえなければ、こんな苦しみはなかった。東電本店の中を被災者が住めるようにするべきではないか。皆さん、明日は我が身だと思ってほしい。そして、力を貸してほしい」

 許しがたいことに、「我道会/男組メンバー」を名乗る右翼の一団は、このスピーチが原発事故被害者・避難者のものであることを知りながら、口汚く文字に起こすこともはばかるような罵声と侮辱を大音量で「カウンター」と称して浴びせ続けていました。

 福島第一原発の「収束」作業員である北島教行さんからアピール。
「今日は右翼が妨害に来ているが、ナチは”エコ”に熱心だったことを思い起こす。そして今日まさにナチが反原発運動を妨害に来た。これが3年目の3.11の東電本店前の姿だ。右翼は”脱原発”名乗ろうが、被害者を侮辱し、収束作業員を罵倒する人々であることがあきらかになった」

「私にとって、東電はただ単に敵対する相手ではない。”収束”に努力した人は本店の中にいる。警備している機動隊員で福島に行った人もいるだろう。原発は知らない人々、遠くの人々を踏みつけにしてきた結果だ。このことを捉え返したい。一方、いまもなお知らない人々を踏みつけにしているのが、あの妨害している右翼の姿だ。ドイツのエコロジー運動は、多大な努力を払ってナチと訣別した。日本の運動は見習わなくてならない」

 次に「東電を破たんさせよう!市民の会」から堀江鉄雄さんのアピール。

「3.11から三年、いまだ何も解決していない。誰も責任を取っていない。もはや事故は日本だけの問題ではない。汚染は、汚染水の流出を通じて世界に広がっている。それなのに、東電は収束の現場よりも柏崎刈羽の再稼働のために4千7百億円をかけようとしている。東電は、事故直後すぐに破たんさせるべきだった。”分社化”ではなく破たん処理を!、の声をともに大きく上げていきたい」

 申し入れ文の提出に先立って、東電前アクション!の栗原から。
「事故から三年、私たちは”被害者”として運動を始めた。水や空気を奪われたしかに”被害者”ではある。しかし、”被害者”のままでいいのか、と思うようになった。先日の原発立地地域の方の話を聞く集会では、事故よりとっくの前に原発に地域が破壊されていた、と聞いた。反対派と賛成派、東電社員と下請け、誰がどれだけお金もらったかという疑心暗鬼・・・。立地地域では”原発ができたから出稼ぎしないで家族と暮らせるようになった”とよく言われている。この人たちを”推進派”として切り捨てる運動にしてはいけない」

「都会で生活する私たちは”自分たちさえよければ遠くの人々などどうでもいい”と原発を許してきた。戦前は”滿蒙は日本の生命線”という身勝手な論理で他国を侵略した。日本は戦争に負けたが、原発はそういう身勝手な論理・価値観が戦後も生きていた表れだ。都知事選は、そういう価値観をひっくり返せてないから負けた。価値観をひっくり返す運動をつくろう」とアピールして、申し入れ文を読み上げ、東電側に手渡しました。

 参加者からのアピールで「東電は徹底的に賠償しろ」、「東電は事故の真相をあきらかにしろ」などの声が続きました。

「被ばく労働を考えるネットワーク」から3月14日の被ばく労働者春闘統一行動のお知らせと「労働者がどういう現場でどう働いているか、を私たちは知っていこう」とアピール。「ふくしま集団疎開裁判」の柳原敏夫弁護士から「疎開裁判」の第二次提訴と被ばくした子どもたちの保養のための「松本子ども留学プロジェクト」などの取り組みを紹介。「市民自身の公共事業として、子どもを救うプロジェクトを次々に取り組みたい」とアピールしました。

 最後に、主催から「加害企業:東電が棄民政策の先頭に立ち、政府が東電を支援し続けるあり方をひっくり返そう。福島の被害者を見捨て続ける政府が、何が追悼だ。追悼する前に政府は謝れ。3.11を追悼の強制で被害者を黙らせるのが政府のやり方だ。3.11は東電を追及する日だ!原発事故を追及する日だ!その思いを確認する日だ!明日からまた、ともに闘いましょう」とアピール。参加者140人でシュプレヒコールを上げて、この日の行動を終えました。

 この最後のシュプレヒコールで、ずっと閉じられていた東電本店の3階の窓のカーテンが初めて開けられ、社員とおぼしき人が行動を伺っていたことを付記しておきます。

(各発言の文責は当BLOG

【関連】
■東電前アクション!3.11声明
http://antitepco.ldblog.jp/archives/36873510.html

■東電への3.11申し入れ文
http://antitepco.ldblog.jp/archives/36881216.html

■声明:東電本店を明け渡し、原発事故資料館等に転用することを東電に要求する
http://antitepco.ldblog.jp/archives/36881249.html

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