ヘリ基地反対協議会HPより転載(文責:草加)
沖縄県辺野古キャンプシュワブ海上を埋め立てる、新たな米軍基地の建設計画がすすめられています。
基地建設予定地は絶滅危惧種ジュゴンの生息する北限の海です。ウミヒルモなどの海草類、ミナミトビハゼなどの貴重な生物が育ち、アオサンゴの群落が広がっています。北限のカメと南限のカメとの交差点で、建設予定地内には産卵場が存在します。陸地には多数の稀少植物が生息しています。
この貴重で多様な生態系を埋め立て、陸地を削り、広大な基地を建設しようとしているのです。なにより、海とともに生きてきた辺野古の人たちの静かな暮らしが脅かされます。
ところで、たとえ基地建設であろうとも、環境保護の法律を犯してはならず、当然に環境アセスメント調査を行なわなければならないのはもちろんです。ところが、基地建設を急ぐ防衛省・沖縄防衛局は、これらの手続きに違反するのみならず、予定地からジュゴンを追い出すための違法調査をくりかえしています。
「環境アセス法」によれば、「この事業が環境にどう影響を与えるのか」を評価するための調査方法を示した『方法書』を最初に住民に示すことを定めています。この方法書に対して住民は意見を述べる権利があり、さらに住民意見を踏まえた県知事の意見を付してはじめてアセス調査の方法が決定されます。
ところが防衛省は、方法書すら作成しないうちから「事前調査」と称してほとんど毎日多数の調査船や警戒船を繰り出し、ジュゴン追い出しが目的としかいえない違法調査を連日強行。しかも、その結果、提出された方法書はたった6頁のずさんなもので、県の審査会から「これでは審査ができない」とつき返され、防衛局は『追加修正資料』『修正版』を提出しました。しかるに、これらの修正に対して住民は意見を述べることができなかったのです。
そしてアセス調査の後、調査の報告と環境への影響を記した『準備書』が縦覧されましたが、4つのヘリパッドや係船機能つき護岸、汚水処理施設といった当初はなかった新たな事業内容が勝手に追加されており、さらに米軍機は民間地域を飛行しないなど事実に反することを前提として記載するなど、そもそも「方法書をもとに準備書を作成する」という環境アセス法の基本的手続きを無視した、まったく違法なものでした。
さらに、準備書の縦覧の後も、防衛省・沖縄防衛局は、法の根拠もなく「補足調査」と称して事前調査と同様の違法調査を行っていますが、これは調査に名を借りたジュゴン追い出しとしか考えられない暴挙です。
そこで、住民の皆さんは、現在も続く防衛省によるこれらの違法・無法の数々をやめさせ、法に従って、方法書にさかのぼりすべての手続きと調査をやり直すよう求める裁判を起こすことにしました。
この裁判には誰でも原告として参加できます。訴訟費用は一人2000円です。
参加手続きは以下のとおりです(表示されていない場合は「続きを読む」をクリック)。委任状の8月10日到着分までは第一次原告、それ以降は第二次訴訟の原告となります。多くの方の参加を訴えます。
訴訟参加の概要
2つの柱をたてて、裁判を提起します。多くのみなさんに、原告に参加していただけますよう呼びかけます。
1の柱 違法確認の訴え
【「方法書」「準備書」手続きをやり直せ】
防衛省の行った「方法書」「準備書」は違法であり、方法書の作成から手続きをやり直す義務があることの確認を求めます。
事前調査、補足調査など、アセス手続きにもとづかない調査をおこなった「方法書」にない事項を「準備書」にまぎれこませるなどの違法な手続きを《法律にしたがってやり直せ》と求めます。
きちんとした「方法書」などの手続きがおこなわれていれば、専門的知識をもって意見をのべ、アセスの内容も変わっていたはずなのです。
専門家を中心として原告団を構成します。
2の柱 損害賠償請求の訴え
【被った被害を賠償せよ】
住民には意見を述べる権利がありますが、意見を述べる機会を奪われ、違法な環境破壊がなされることに対して、賠償を求めます。
原告は、方法書・準備書に意見を述べた人たちから広く集まっていただきます。
参加するには!?
1)委任状の送付
訴訟の原告に参加される方は、以下のPDFファイルをダウンロードし、必要事項を記入・押印して、文末にある住所までお送りください。
PDFファイルのダウンロードができない場合、住所・氏名・連絡先(電話・FAX・メールアドレス等)をお知らせください。訴訟委任状の用紙をお送りします。
【重要】訴訟委任状に記入する際の注意点:
・住所・氏名とも戸籍・住民票の記載どおりに書いてください。
・都道府県からもれなく記してください。
・旧字体・○丁目○番○号などは、略さずに記入してください。
・印鑑は氏名のところのほか、一番上にも押してください(捨て印です)。
・日付は、委任状に記入した日を書いてください。
8月10日までに訴訟委任状が届いた人たちで第一次原告団を組織します。提訴は8月14日を予定しています。
委任状の到着が10日以降になった人たちは第二次原告団とさせていただきます。提訴日は未定です。
2)裁判費用の納付
裁判費用は2000円です。下記振込先に振り込んでください。
3)送り先・振込先
辺野古アセス訴訟団準備室
〒905-0015 名護市大南1-10-18-202 ヘリ基地反対協議会 気付
(郵便物の送り先: 〒905-2171 名護市字辺野古 座り込みテント村気付 アセス訴訟係)
TEL 090-2392-9161(安次富)
FAX 0980-55-3131
Email seaoflifehenoko@gmail.com (@を半角で打ち直してください)
裁判費用の振込先: 沖縄銀行二中前出張所 普通 1381275 辺野古基地建設阻止弁護団
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